繁延あづさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジビエが好きなので、どうしようもなくタイトルに惹かれて。
写真家である繁延さんが、地元の猟師であるおじさんの狩猟についていき、そこで撮影してきた写真と率直な言葉が綴られている。
解体作業で裂かれ露わになった臓物や、絶命したばかりの猪の瞳、母鹿の胎内から取り出された生まれることなく死んだ小鹿、内臓をすべて抜かれて干される猪、全身の皮を剥がされる途中の鼻先。
ページをめくって現れるエピソードと写真一枚一枚が強烈で凄まじい。あまりも鮮やかに共存する生と死のコントラストにたじろぐ。
スーパーに綺麗に並べられた肉を買い料理し口にする日々の食卓で、私は本当の意味で自分が何を食べているのかなんて一切分かって -
Posted by ブクログ
"“死後の再生”なんて、生きることだけが目的の私たち人間にとっては観念的なものにすぎないとも言える。私自身そう思っていた。けれど、山に通い、台所で肉を捌くようになってから、少し変わってきた。観念ではなく、事実としての自分の死体の行方を考えるようになったからだ。今は、遺灰を畑に撒くよう家族にお願いしておきたいと思う。せめて、土と交わりたい。あたらしく生まれる命あるところへ。"(p.77)
"はっきりわかっている大事なことは、明日も生きるなら、まずは食べるしかないということ。考えてみれば、山の獣はじめあらゆる生き物はそうやって生きている。うちのコッコも、食べて、排 -
Posted by ブクログ
頭ヶ島の石造りの教会が可愛らしくて好きだった。中も「花の御堂」と呼ばれるパステルカラーのロマンティックな雰囲気とのことで本ではイラストでの紹介だったが興味をそそる。
と、これはのんきに「すてき〜」という感想だが、250年にわたる禁教弾圧の歴史は重い。禁じられ、命や尊厳を奪われようとも、そこに救いがあると感じ隠れながらも信仰を守る心とは、どんなものだろう。私自身は特定の宗教の信者ではないけど、私の中のどこかに共鳴しそうなところがありそうななさそうな、そういうものを持ちたいような持ちたくないような、はっきりしないけどなんだか気にかかるんだよな。 -
Posted by ブクログ
著者は写真家。出産に関わる写真をライフワークとしている。
東日本大震災を1つの契機として、それまで住んでいた東京から縁もゆかりもない長崎へと移り住む。そこで猟師の「おじさん」と知り合い、肉を分けてもらうようになる。そうこうするうち、狩猟の現場にも連れて行ってもらえることになった。
カメラのファインダー越しに、死の瀬戸際で猛っていたケモノが、命を失うさまを目撃する。
そしてケモノは放血・解体され、肉となる。
生きものが食べものとなる瞬間。
著者は思うのだ。
絶対、おいしく食べてやる
と。
長崎に引っ越すことになった顛末。
試行錯誤しながら、「おじさん」にもらった肉の調理法をさまざま試し、おいし