繁延あづさのレビュー一覧

  • 山と獣と肉と皮
    「川と皮と革 すべてをかわと読むのはそのつながりを示している」
    「ニワトリと卵と息子と思春期」を読んで読みたくなった。 
    人は様々な命を咀嚼して取り込んで生命を維持してるのに、その命のサイクルから逃れてるわけか、、
  • 山と獣と肉と皮
    近所のおじさんから猪の肉をもらうことから、狩猟と、獣の肉を食べることについて書かれている。文章と写真が秀逸。スーパーに並ぶ肉がいかに異様なものであるか、これを読むとよくわかる。
  • 山と獣と肉と皮
    写真家の繁延あづささんが家族で移住した長崎で出会った猟師たち。その営みを目にし、人間と獣、さらには生と死と生き方を考えるようになるエッセイ。

    私も読みながらすごく考えさせられた。

    目の前で獣の死を目の前にして変わっていく生死感
    肉を食べるということは命を頂くということ…
    「絶対、おいしく食べてや...続きを読む
  • 山と獣と肉と皮
     狩猟とそれを行うハンターたちに取材したエッセイ。
     山とそこに棲息する獣たちと人間をめぐる、生と死の循環を取り上げているところなど、全体の雰囲気はこの本に推薦文を寄せている赤坂憲雄氏の著書『性食考』に類似している。獣を殺して料理し、自らの糧となるまでを追うところなどは、内澤旬子氏の『世界屠畜紀行』...続きを読む
  • 山と獣と肉と皮
    写真家の人が猟を見に行き、ついには皮なめしの白鞣しを見に行く。のと並行して、猟でとったジビエを料理して食べる、子供が養鶏をする。
    なんか、すごい。
  • 山と獣と肉と皮
     ほかの人が狩猟に関わるきっかけと、その活動はどんなことをやっているのだろう。
     筆者は移住先の長崎で、たまたま同じ駐車場を使っているおじさんが狩猟をやっていることから興味を持った。

     狩猟に同行するにつれて、肉は絶対に美味しく食べることを誓う。
     さらに狩猟の知り合いが増え、佐賀県で猿回しをして...続きを読む
  • 長崎と天草の教会を旅して
    ただの観光ガイドブックとは違う、とても大切に作られた一冊だと感じた。
    写真も文章も素敵。そして何より、キリシタンにもキリシタンではなかった人にも、あるいは、悩みながらもそれぞれの道を選び取っていったキリシタンたち一人一人にも、そっと寄り添うようなスタンスで文章が書かれているので、とても優しい気持ちで...続きを読む
  • 山と獣と肉と皮
    長崎へ移住し、そこでの近所付き合いで猟師と知り合った著者。
    漁師からもらうようになった猪や鹿肉を調理することをきっかけに、著者の、肉を食べるということは、命をいただくということは、に対する考察の旅が始まる。

    そして罠猟や犬を伴っての銃猟に同行、止めさし(とどめをさすこと)や解体に立ち会い、自らの手...続きを読む
  • 山と獣と肉と皮
    最近界隈で流行りな狩猟ノンフィクションの逸品です。
    写真家の著書なので本人撮影の生々しくも精気溢れる獣と肉とその間の写真が挿絵がわりに使われてます。さすがはプロの作品だと雑魚は感心しきりなのです♪
    写真家は狩猟を追い獣肉を喰らう日々のなかで浄めと穢れの交錯する狩猟曼荼羅を彷徨い己の業と向き合う。
    ...続きを読む
  • 長崎と天草の教会を旅して
    そういえば、かなり前に五島列島と教会の写真に釘付けになったことがあったっけ。と軽い気持ちで購入しましたが、旅の際はある程度その土地の歴史を調べていく必要があることを教えられました。食べ物や癒しを求める前に歴史と住む人達の生活の中に足を踏み入れる時のマナーを改めて考えさせられます。
  • 山と獣と肉と皮
    "“死後の再生”なんて、生きることだけが目的の私たち人間にとっては観念的なものにすぎないとも言える。私自身そう思っていた。けれど、山に通い、台所で肉を捌くようになってから、少し変わってきた。観念ではなく、事実としての自分の死体の行方を考えるようになったからだ。今は、遺灰を畑に撒くよう家族にお願いして...続きを読む
  • 山と獣と肉と皮
    著者は写真家。出産に関わる写真をライフワークとしている。
    東日本大震災を1つの契機として、それまで住んでいた東京から縁もゆかりもない長崎へと移り住む。そこで猟師の「おじさん」と知り合い、肉を分けてもらうようになる。そうこうするうち、狩猟の現場にも連れて行ってもらえることになった。
    カメラのファインダ...続きを読む
  • うまれるものがたり
    それぞれ家族の物語があり、写真と文章を読んで、涙が止まらなかった。
    赤ちゃんはつながりを求めて、父、母のもとにやってくる。その言葉がとても印象的だった。
    最後の家族については読めなかった。