作品一覧

  • 山と獣と肉と皮
    4.4
    「かわいそう」と「おいしそう」の境界線はどこにあるのか?   山に入るたび、死と再生のダイナミズムに言葉を失いつつも、殺された獣を丹念に料理して、一家で食べてきた日々——。   獣を殺す/料理する/食べる。 そこに生まれる問いの、なんと強靭にして、しなやかであることよ。 いのちをめぐる思索の書。 母として、写真家をして、冒険者として。 死、出産、肉と皮革を、穢れから解き放つために。——赤坂憲雄氏、推薦! 【目次】 はじめに 序章  獣の解体と共食 第1章 おじさんと罠猟 第2章 野生肉を料理する 第3章 謎のケモノ使い 第4章 皮と革をめぐる旅 おわりに
  • 長崎と天草の教会を旅して
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を写真と文章で紹介する新しいガイドブックです。 世界遺産登録にむけ活動が行われている「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」にまつわる、写真集兼ガイドブックです。 本書は、フォトグラファーで長崎在住の繁延あづささんが、約2年間の歳月をかけて、長崎と熊本・天草の教会やその集落を撮影し執筆した書籍で、彼女独自のあたたかい視線で、キリシタン集落の人々が通った教会や集落が紹介されています。 紹介される構成資産は、大浦天主堂、野崎島の集落跡、外海の出津集落、平戸の聖地と集落、原城跡など12。 また、2016年秋までの構成資産に含まれていた、日野江城跡なども紹介しています。さらに、野崎島の集落跡では、モデルのKIKIさんと一緒に著者が旧野首教会をはじめ現地の構成資産を訪れ、その歴史と魅力を描き出しております。
  • うまれるものがたり
    3.0
    1巻1,478円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 出産をめぐる家族の物語を、写真+文章で綴る写真集 妊娠・出産をめぐる6つの家族のものがたりを、フォトグラファーであり、自身も3人の子の母である著者が撮影・執筆。普通分娩、帝王切開、不妊治療を経た妊産婦さんや、その家族のお話のほか、きょうだいがうまれるときの上の子のお話など、著者の目線から見た“ものがたり”は、どこか自分や自分の家族のことのように身近に感じられます。そして最後の死産のお話は、悲しいものがたりでありながらも、清々しい読後感を与えてくれます。「この世にうまれること」そして「新しい命を迎えること」について、「感じる」と同時に「考える」ことのできる貴重な一冊です。

ユーザーレビュー

  • 山と獣と肉と皮

    Posted by ブクログ

    肉を食べることは命をいただくこと、そう考えたことがある人には、本書を読んで欲しいと思った。
    そう考えたことの無い人にも、本書を読んで欲しいと思うが、理解できないだろうな。
    そういう人は、魚は切り身で泳ぎ、肉はステーキで作られると思っているのだろうから。

    還暦を過ぎて狩猟者になった私が見てきたもの、感じてきた世界が、この写真家の文章に描かれている。
    長崎に移住してきた筆者は、偶然の引き合わせて狩猟者のおじさんと出会い、野生の肉をもらう。
    食べることから狩猟に興味を持った写真家は、好奇心から狩猟への同行を願い、そして現場に立ち記録した。
    何度も狩猟に同行し、獣の肉を喰い、命を知る。
    家族も巻き込

    0
    2025年09月09日
  • 山と獣と肉と皮

    Posted by ブクログ

    長崎に移住してから、偶然知り合った地元の猟師を通して、害獣駆除のための猪、鹿の狩猟の場をカメラにおさめながら(筆者の職業はカメラマン!)食、命、生、死についての想いを綴ったエッセー集。彼女がなぜ狩猟の場や捌く行為にこだわり、ある意味惹かれているのかは、文章を通して徐々に明らかになったように思う。最後には皮革の仕事場も訪れ、人が持つ穢れという意識、それに対して清めという行為、命を生み出す女性としての想いに及んでいく。と書くと、固そうな内容そうだが、文章はかろやかで、猟師の方々との会話や家族とのやりとりなど、ふっと笑いを誘う。全体に、人に対しても動物に対しても、筆者の命に対する深い敬意と愛を感じて

    0
    2025年01月05日
  • 山と獣と肉と皮

    Posted by ブクログ

    「川と皮と革 すべてをかわと読むのはそのつながりを示している」
    「ニワトリと卵と息子と思春期」を読んで読みたくなった。 
    人は様々な命を咀嚼して取り込んで生命を維持してるのに、その命のサイクルから逃れてるわけか、、

    0
    2023年04月05日
  • 山と獣と肉と皮

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近所のおじさんから猪の肉をもらうことから、狩猟と、獣の肉を食べることについて書かれている。文章と写真が秀逸。スーパーに並ぶ肉がいかに異様なものであるか、これを読むとよくわかる。

    0
    2022年12月26日
  • 山と獣と肉と皮

    Posted by ブクログ

    写真家の繁延あづささんが家族で移住した長崎で出会った猟師たち。その営みを目にし、人間と獣、さらには生と死と生き方を考えるようになるエッセイ。

    私も読みながらすごく考えさせられた。

    目の前で獣の死を目の前にして変わっていく生死感
    肉を食べるということは命を頂くということ…
    「絶対、おいしく食べてやる」という思い
    そして「殺すなら苦しまないように一気に殺すこと」という思いなど…

    先日、友人が生きた伊勢海老をもらったということで捌きに行ったのだけど私もその時に思ったのが「殺すなら苦しまないように一気に…」と思った。ナンマンダブナンマンダブとつぶやきながら捌く私に友人は「食べにくいわ!」と言って

    0
    2022年06月29日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!