鶏まみれ

鶏まみれ

小説・文芸
2,420円 (税込)

12pt

【推薦】白石正明さん(編集者)
「大変なものを読まされてしまった。
夜明け前の食鳥処理工場で顔までべっとり血と汚物にまみれ、
午後には風の谷の鶏舎でヒヨコとともに陽を浴びる一人の小柄な女性。

彼女が語り出したのは、「生き物」と「食べ物」をつなぐ壮大なスケールの、
とびきり自前の人類史だった。
生と死が風車のようにくるくる回っている。
私はもはや感動が追いつかない。」

*****

〈命をめぐり、考え、生きた日々の記録。〉

リストラ失職した夫が「養鶏しようかな」と言う。では最後は肉か?
と資格取得のため食鳥処理場に通い始めた。

夥しい数の鶏と働く人々。
私たちの肉はこんなふうに支えられていたのか。
感謝や驚きとともにさまざまな〝なぜ〟も湧きあがる。

ある日、同僚に訊ねようと顔を覗き込んだとき、何かちがう気がした。
この問いは社会に向けるものではないか──

〈『山と獣と肉と皮』『ニワトリと卵と、息子の思春期』に続く最新刊〉

*****

【目次】
序章 それは見てはいけないものか?
第1章 踏み越えて、向こう側へ
第2章 なぜここは
第3章 ニワトリと卵とお金と、殺すこと
第4章 変わりゆく中で
第5章 どこへ向かうのか
あとがき

*****

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鶏まみれ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    鶏が鶏肉になるまでの仕事。それも前半の絞めてむいて中抜いて仕分けるところまで。やりたくない仕事が最低賃金なのはなぜか。絶対美味しく食べてやる、が最後に出てきた。

    0
    2026年08月16日

    Posted by ブクログ

    少なくとも今のところ、ぶっちぎり今年のナンバーワンである。

    イノシシの狩り、捌き、頂く。そのイノシシの写真を表紙にしたことで物議をかもした(恥ずかしながら知りませんでした)前作に次ぎ、
    サラリーマンをやめた夫の思いつきレベルの養鶏をする、から、自分は卵を産まなくなった鶏を捌いて売るための、食鳥処理

    0
    2026年08月16日

    Posted by ブクログ

    評価は読む人それぞれだと思うが誰も無視できない本だと思う

    にわとりに優しいたまごやさんをやりつつ最低賃金で後期高齢者、外国人、障害者と食肉工場で働く

    養鶏を始めるけどなかなか軌道に乗せられない友達のいない旦那さん
    ゲームの代わりににわとりを飼う長男始め子供たち

    テーマを見出すなら食と生き物にな

    0
    2026年07月07日

    Posted by ブクログ

     焼鳥での一杯をこよなく愛するアナタ、唐揚げに目がないアナタは、絶対に読むべき一冊です! この強烈な内容のノンフィクションは、自ずと「生きもの〜食べもの」の循環と尊さを思い知らせます。

     ひょんなきっかけで、家族ぐるみでニワトリと関わることになった女性。本書の主軸は、著者が食鳥処理場で働くことを通

    0
    2026年06月12日

    Posted by ブクログ

    食鳥をめぐるノンフィクションであり家族の日々を綴ったエッセイでもある。
    食鳥工場作業員、養鶏家、母親、三つの視点から構成される。
    中でも食鳥工場での労働部分は、普段スーパーで目にするパッキングされた肉がどういった工程を経てそうなっているのかをリアルに伝えていて読み応えがすごい。次々に流れてくる鳥の首

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    現代社会は"いのち"を見えなくしている
    しかしそれは確かに存在していて、まざまざと見せつけられると打ちのめされる

    食鶏処理という命に溢れた仕事と、家族の風景を並列で書いていくと、不思議なことに後者にも命が感じられてくる

    同じテーマをまとめた、生田武志「いのちへの礼儀」も本当に

    0
    2026年04月19日

    Posted by ブクログ

    コロナが流行りはじめた2020年3月
    リストラされた夫が「養鶏しようかな」と言い出した。

    鶏を捌いて出荷するには食鳥処理衛生管理者の資格が必要。
    3年以上、食鳥処理施設で働きそのあと講習会を受ける必要がある。
    資格を取るには今すぐスタートする方がいいのではないかと考える。
    (繁延さんのこの決断力と

    0
    2026年08月12日

    Posted by ブクログ

    限りなく星5に近い星4。すごい本。知りようのなかった世界へと自分の意識が拡張される。食鳥処理の精緻な描写は圧巻。読破には体力がいるけどその価値はある。それまで白黒だった写真が末尾で突然カラーになり「ここまで付き合った読者なら受け容れられるはず」と覚悟を試されているようだったのが印象的。

    0
    2026年07月19日

    Posted by ブクログ

    鶏(とり)まみれ。
    一瞬、それは何?と戸惑うタイトルだが、読み終えてみると、なるほどその通りの内容である。

    著者は写真家で、出産の撮影をライフワークとしている。
    2011年に長崎に移住後、猟師と知り合い、猟に同行するうち、生き物と食肉について考えるようになる。一方で、著者の長男はニワトリを「家畜と

    0
    2026年06月29日

    Posted by ブクログ

    狩猟もし、家で鶏を飼っている著者が、夫のリストラ、養鶏業への転換に呼応して、資格を取るため食肉解体業者に就職し、前半解体、後半食肉加工という工程の衛生、体力的にきつい仕事を割り当てられる。最低賃金でのきつい労働環境で働く人々と状況を問題提起しつつ、知らしめる必要があると考えている様子。

    0
    2026年08月11日

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