ピーター・ヘラーのレビュー一覧

  • 燃える川

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    ネタバレ

    男同士親友2人で、カナダ北東部の大自然の中をカヌーで旅する。釣りをし、漁をし、ベリーを積み、狩猟だけでなく、それなりの食料を持ち込んで。
    川から湖へ気の向くままにオールを漕いで、気の利いた浜辺でキャンプする、そんな卒業旅行が一転、大規模な森林火災にぶち当たってしまい、彼らも早々に脱出しようとする中、行動が不信なカップルに出会う…。

    大火災からの脱出と、瀕死のけが人の搬出、さらには彼らをつけ狙う殺人者…という、自然にも人間にも狙われる2人のサバイバルを描いた小説。大自然の火災の描写は圧巻、と思ったら作者はアウトドア系ノンフィクションの本を3冊上梓しているのだとか。なるほど得意な土俵ということ

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    2021年09月21日
  • いつかぼくが帰る場所

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    星とセスナの表紙に惹かれ読んだけど気持ちのいいストーリーだった。マップ見ながら飛んでる気分になれたのも良かった。

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    2021年08月19日
  • 燃える川

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    カヌーの旅に出た親友同士の大学生二人。しかし不穏な事件に遭遇し、大自然のなか生き延びるために闘うことに。迫真のサスペンス。

    アウトドアライフには縁がないので、どこまでリアルなのかはわからないが、特に山火事の描写は圧倒的。

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    2021年03月11日
  • 燃える川

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    ネタバレ

    大自然を舞台にした小説は苦手で敬遠しがちだが、これは読んでよかった。
    角幡唯介さんのノンフィクションはなぜか好きで読んでいるので、それがこの小説を読む手助けになったと思う。


    静かで美しくて悲しく、忘れ難い一冊になった。

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    2021年03月07日
  • 燃える川

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    カヌーで旅に出た二人の大学生。そこで遭遇した山火事。道中でさまざまなことが起きるけれどなにより山火事の描写の迫力がいい。煙の臭い、木が燃える音。風。川で出会った人たちとのやりとり、火事によって追い詰められていく緊迫感。大自然の中で展開される冒険は息つく暇ないくらい読み応えがある。

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    2021年02月21日
  • いつかぼくが帰る場所

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    サバイバルものなのだけれど、詩的な表現で静かな印象
    たっぷり時間があって ひまをもてあますような時間に、お茶をいただきながらもう一度繙いてみるのもいいかな
    なんて思った

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    2015年09月17日
  • いつかぼくが帰る場所

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    幻想的な雰囲気の表紙は新潮文庫の宮澤賢治のシリーズのよう。

    疫病のため世界は崩壊してしまった。わずかに生き残った者たちはそれぞれの地にアジトを作り生きているが、映画マッドマックスのような自治組織は作れていない。出会った他人はすべて襲撃者とみなし、射殺している。時には子供も。ルールが無い暴力世界では4~5人のグループが限界なのか。

    その中でも新たな出会いから新たな家族が誕生する。
    世界の再生を感じさせる2機の飛行機が暗示的に書かれるが、著者は世界を描こうとしているのではない。主人公ビッグヒックの個人的な再生の物語だ。ビッグヒックが操縦するセスナの飛べる範囲が彼の世界のすべてで、彼の再生はセス

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    2015年06月12日
  • 燃える川

    nao

    購入済み

    自然の描写が素晴らしかった
    カヌー用語とか知らなくても一緒に行動しているような感じで読めたし
    山火事って恐ろしいと芯から思わされましたし
    なので、最後の展開がとっても残念
    まぁ、そういう事も起こり得るでしょうけれど、ここまで来てそれはないだろ、と何だかすごくガッカリしました

    #切ない

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    2023年07月10日
  • 燃える川

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    ずいぶんと高評価だったアメリカ大自然川下り物語。期待値が高かっただけに、ちょっと厳しいな。
    ピケットシリーズなど、このジャンルでは活きの良い名作がたくさんあり、さらに新作も書かれている。そこに分け入るためには、シンプルなストーリーとアウトドア好きの大学生コンビだけでは難しいな。3.2

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    2022年03月19日
  • いつかぼくが帰る場所

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    世界中に疫病が蔓延し、ほとんどの人が死に廃墟となった世界。
    主人公は、奇跡的に病気に侵されなかった男。
    妻は、病気で失った。
    乾いた空港に住み、セスナを飛ばすことによって外界と繋がりを持っている。
    その、乾いた、空虚な世界が、リアルに迫ってくる。
    その空港に暮らす仲間、感染しているが生き延びている家族。そして、男はさらに仲間を探して飛行機を駆る。

    ほとんどの人が死に絶えた世界。
    その世界に、現実のチェルノブイリ周辺の光景が重なる。
    乾いた大地に、津波と放射能の両方にさらされている被災地の風景が重なる。
    ほとんどの人が死んでしまった世界。
    そこに生き残った、少ない人類が生き続けている世界。

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    2015年06月06日