ウィリアム・ケント・クルーガーのレビュー一覧

  • ありふれた祈り

    Posted by ブクログ

    始まりが1人の少年の死からなので、『トーマの心臓』を思い出す。
    少年の死は直接メインテーマではないけれど、この話の始まりとしてはすごく大事。
    子供のままではいられない、というさしせまってくる話。
    真実は残酷なものだったが、知りたいと思ってしまった以上、突き進まないわけにはいられないという心理は理解できる。

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    2015年05月27日
  • ありふれた祈り

    Posted by ブクログ

    「天にましますわれらが父よ、この食べ物と、これらの友と、わたしたちの家族への恵みにたいし、感謝します。イエスの御名において、アーメン」それだけだった。それで全部だった。実にありふれた祈りで、記憶にとどめるほどの理由もないくらいだった。だが、あれから四十年、その祈りを私は一字一句おぼえている。「ありがとう、ジェイク」母が言い、わたしは母の顔つきに変化が生じているのに気付いた。父は魅入られたような、ほとんど幸せともいえそうな顔をしていた。「ありがとう、息子よ」そしてわたしは、畏敬の念に近いものを持って弟を見、心の中で思った。神よ、感謝します。

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    2015年04月19日