畠山丑雄のレビュー一覧

  • 叫び

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    ネタバレ

    「せやし僕の育てた罌粟畑を陛下に一回だけでも見てもろて、よう頑張ったな、て言うてもらいたいねん」と川又青年は言った。もう走り出していた。「せやなくても、陛下のために花畑が、今も向こうで咲き誇ってますって、せめてそれだけでもお伝えせんことには」(p130)

    ここの一文だけが、今、自分の置かれている状況と重なって、心に刺さってしまった。戦時中に、国のため、植民地を回って罌粟畑作りをした川又青年は、戦後、自分のやってきた仕事を全否定されることになる。一度だけでも見てもらいたい。「よう頑張ったな」と言ってもらいたいという言葉には、切実な思いがあるように思う。
    人のやってきた仕事などというものは、大な

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    2026年05月07日
  • 叫び

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    第174回芥川賞受賞作。
    とてもつかみどころのない作品だった。日常的なことを取り扱っているが、次から次へとエピソードが繰り出される。その狙いもわからないまま、結論を出すことなく、新たなエピソードが現れる。何を言いたいのか、いずれ明らかになるかな、と待ち望みながら読み進めるが、状況は好転することなく、最後には突然放り出される。タイトルの「叫び」は読者の読後の思いから発せられるのでは、と勘ぐりたくなる。
    物語は職場での何気ない会話からスタートする。土日の選挙事務に誰か対応できるか、との上司の依頼に対して、主人公の早野は銅鐸作りがあり、出れない事情を説明する。その銅鐸を今度職場に持ってきてよ、との上

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    2026年04月25日
  • 叫び

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    これだという定義出来ない不可思議な世界を表現しているのか、叫びとは何を表しているのか言い表せない独特の読後感が残る。

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    2026年04月23日
  • 叫び

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    芥川賞作品

    現代と過去が交錯し、
    早野を中心に巻き起こる出来事。
    軽快な関西弁も面白い。
    最後は過去現在が一つになり
    何を言わんとするか理解ができなかった。

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    2026年04月19日
  • 叫び

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    今年の芥川賞受賞作。
    読み終わってまず難しいと思った。
    少し時間をおいて考えてみたんだけど…
    先生と出会ってから早野の人生?思想が変わった気がする。先生の話から先生の思想にハマり、先生から聞いていた川又青年と自分を重ねるようになり、正にミイラ取りがミイラになったような。
    銅鐸が鳴ると引き込まれて行く。
    そしてラストの行動に…
    と思うとなかなかおもしろかった。

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    2026年04月07日
  • 叫び

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    関西弁のノリのよさですらすら読めるが、奇妙さを押しつけられているうちに意味がわからなくなり、ただ目が滑るだけになってくる。天皇とかへのこだわりはよくわからない。だんだん荒唐無稽になってくるが、これを芸術と評価した上での芥川賞なのだろうか。テーマが何なのかははっきりしない。そのへんはAIに書かせた小説のようにも思えてくる。難しさはなかったが、登場人物がわりと類型的でご都合主義的かなと思う。

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    2026年04月07日
  • 叫び

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    ・面白かった。
    ・関西弁の会話、文体になるとリズム感が前に出てきて、読んで気持ち良い。けったいな話ではあるけれど、それをスッと読みこなせるのは、一つこの方言のおかげでもあるのかも、と思った。町田康とかも気持ちいいもんな〜。
    ・あと万博文学として、意味あるかもと思ったり。時代の記録としてね。知らないだけで、他にも万博(最近のね)を扱った小説あるんだろうなぁ。
    ・けったいな話ではあるが、割と文学としてはど真ん中なのではないか、という印象。

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    2026年04月05日
  • 叫び

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    早野が銅鐸や土地の歴史を学ぶ中で、ある女性と共に生き、川又青年の情熱というか夢?に魅せられた物語であってるかな?笑
    這いつくばりながらも、口を動かし、声を出し続けるような熱さ?狂気?を感じました、勝手に。

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    2026年03月26日
  • 叫び

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    茨木市にゆかりのある人は知ってる場所とかがたくさん出てきて楽しいと思う。

    物語の感想としては、すごくメッセージ性があるように感じたけれど自分は受け取れなかったという印象。

    序盤はまだ理解できてたのだけれど、終盤は何が起こったのか訳がわからなかった。

    やっぱり芥川賞は難しい。

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    2026年03月22日
  • 叫び

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    どこまでいっても「自分、自分」の主人公。先生との出会いが引き金となって、内なる世界へと深く潜り込み、遂には虚構の世界を作り上げてしまう。さらには、だんだんと現実との境界が曖昧になっていき…そんな物語のように感じた。

    本を読んでいる間は、聞いたことのないはずの銅鐸の音が、ずっと耳の奥で鳴り響いているような気がした。

    この作品を読んで頭に浮かんだものは、ドンデコルテの銀次、漫画『満州アヘンスクワッド』、『ねじまき鳥クロニクル』の間宮中尉。

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    2026年03月15日
  • 叫び

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    かつて日本が満州に上陸していったことと、現代の大阪万博を川又青年と銅鐸を介してつなぐような物語の構成になっていたようだが、あまりよく理解できなかった。

    文体というか表現もおろしろくしたいのか、昔、罌粟を栽培するしかなくて声を挙げられなかった当時の人を拾い救う高邁なお話なのかそれもよくわからなかった。

    現代に生きる早野もしおりさんもそれほど器用に生きているわけではないから何かしらの救いを描きたかったのかなというようには思いながら読んでいたのだが、最後、早野が大阪万博で銃刀法所持違反かなにかで警察に逮捕されてしまって物語が終わったのはとても唐突に感じた。

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    2026年03月15日