畠山丑雄のレビュー一覧

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    早野(ひかるちゃん) 銅鐸作り 
    茨木 安威川沿い かつて罌粟(けし)が名産 歩いていて銅鐸の音 先生に出会う 
     官製の聖=天皇 その霊力 衰退の一途
     お前には重さが必要 市民交流コーディネーターになる

     プラネタリウム 川又青年 罌粟栽培と阿片 満州へ 星空
     1940年の万博 中高生への語り 職員に止められ クビに 
     しおりさんに声をかけられる  大学事務員 父が家を出て行った 

    万博 芝生広場 先生の声 
     列を離れ 戻りの遅い しおりさんを探す 川又青年と肇国記念館へ 
     伝えたいこと 陛下へ  行幸啓妨害で 逮捕 
     蒙を啓(ひら)く 本人へ 響きが光になるまで鐘を鳴らす 

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    2026年03月07日
  • 叫び

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    芥川賞を受賞した本作が気になり手に取りました。あらすじから満州や歴史など、若干苦手なジャンルだなぁと思ってはおりましたが、現代視点がメインの作品だったこともあり、割と抵抗なく読めたかなという印象です。

    本作は失恋の経験から、銅鐸の製作を行う人に師事するようになった主人公のお話。主人公は師から、歴史や己からの脱却を目指すよう諭され、歴史について学ぶようになり、1人の青年の人生に共感するというお話。

    まず本作に惹かれた点としては、主人公の危うく傾倒した考え方やその不安定さが文章に表現されていることかと思います。よるべもなく齢を重ねた時に感じる空虚さ、自暴自棄的な考え方などが常に漂うところは、自

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    2026年03月05日
  • 叫び

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    純文学らしい硬派な文章で、展開も予想の上を行きます。乗ってきたらあっというまに読めます。
    帯に書かれていた、「政と聖を描く」や「満州から令和の大阪万博へ」は確かにその通り内容に含まれていましたが、それほど壮大ではなかったです。キャッチコピーに恵まれた作品と感じました。
    茨木の歴史や異常に視野狭窄になってしまう主人公など、要素は深いものがありましたが、主人公が惹かれた女性とのエピソードにもう少し深まりが欲しかったです。

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    2026年03月02日
  • 叫び

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    マッチングアプリで知り合った女に騙され、茨木に越してきた地方公務員の早野。反動で酒と女に溺れ、金は底を尽き、深夜に徘徊していたときに聞こえてきた鐘の音を辿って、銅鐸作りの“先生”に出会う。以後、彼は銅鐸作りを生きがいにするが……。
    純文学らしい硬派な文体で描き出されるのは、なんとも滑稽で奇天烈な物語だ。背景に横たわるのは茨木の歴史と、国策としての満州での罌粟栽培という暗部。「土地の名があって、それから人の名があった」という冒頭の一文が、読み進めるうちに重く響いてくる。
    第174回芥川賞受賞作。

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    2026年03月01日
  • 叫び

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    万博と天皇、満州と罌粟の花、銅鐸と聖、恋人とその父‥
    色んなテーマが複線的に走り、時に錯綜する。特に茨木という街の歴史から満州へと繋がる辺りは知らなかった事柄が郷土史から掘り出され、土地勘のある読者からすると興味深かった。
    ただ全体としてみれば、終盤に現れる天皇の扱いにももう少し助走がほしいし、先人の幻がなぜ現代の性愛関係に行き詰まっただけの青年に憑依したのかわけがわからず、これを政治小説と呼ぶのはやや気が引けるのだ。関西弁の書きぶりなどは正確で嫌味がなく、津村記久子の筆法を思わせる所もあり、ユーモア路線の作品も期待したいところ。今作はなんとなく消化不良であった。

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    2026年03月01日
  • 叫び

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    早野ひかるが「先生」を知り、銅鐸と土地について学び向き合っていく。
    不器用で目が離せない感がある早野の行動は、少し突飛に感じたりしながらも、先が見えない不安は拭えない。


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    2026年02月28日
  • 叫び

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    なんだろう。
    庄司薫が受賞したときのシニア、ってこんな気持ちだった?って思った、って記録しとこう。
    市役所、茨木、どこも想像してて気持ちが「連れていかれる」場所じゃないからか。

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    2026年02月27日
  • 叫び

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    芥川賞の受賞作は面白くない前提でしたが、割と普通に読めたのでびっくりしました。とは言え、消化不良は残りましたが。。。

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    2026年02月25日
  • 叫び

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    ほんとうに不思議な読後感。いかにも“芥川賞らしい”テイストの作品で、好みははっきり分かれそうだ。

    物語としての大きなうねりよりも、人物の内面や言葉の質感に重心が置かれている印象。出来事はどこか現実からわずかにずれ、その違和を抱えたまま読み進める感覚が続く。その抑制の効いた語り口こそが、この作品の持ち味なのだろう。

    個人的には嫌いではない。ただ、強く刺さるというほどでもなく、そのままラストまで読み終えてしまった、という感覚に近い。銅鐸で殴られる場面や終盤のオチなど、ところどころに面白がれるポイントはあるものの、全体としては、もう一段階突き抜けてもよかったのでは、とも思う。もっとも、そうなると

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    2026年02月25日
  • 叫び

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    過去に生きる川又青年と早野の境界が曖昧になっていく後半は読み応えあった。(よくあるパターンかもしれないけど)

    前半の拙速感が、なかなかついていきにくい感あり。
    でもところどころの表現にうーん!と唸るようなものもあり、才能を感じた。こういうところ、評価されたんだろうなと思う。
    もっと書いて、プロットがプロらしくなっていくときっともっと面白くなるんだろうなと思う。(素人はやたら上から目線でごめんなさい笑)

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    2026年02月20日