畠山丑雄のレビュー一覧
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1ページ目が良い。正直なところ、何を言っているかよくわからないのだが、あまり見たことのない言葉選びのセンスを感じた。
先生と呼ばれる人が如何にも怪しいが、大阪ならさもありなんと思ってしまう(偏見)。銅鐸作りと言うのも斜め上からの切り口でバッサリやられた感あり。
しおりも負けず劣らず怪しい。何故か早野に言い寄ってきて、肝心な所で突き放すあたり…
そして、川又青年。謎過ぎる。現代と境目なく出てくるので混乱してしまった。
更に、罌粟という単語に振り仮名がないのは何故だろう。
全体として謎過ぎるが、関西ノリだとそれほど意外でもないのかなぁ。
どこが評価されて芥川賞なのか、見てみよう… -
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恵まれていると自覚する青年。己の意思を蔑ろにする青年。そんな青年が他人の「叫び」を代弁したことで、破滅する。聖とは何か?そんなおはなし
さて、本作の主人公である早野は主体性のない青年である。恋人に振られた際、自分の意思で破滅的な行動を行うのではなく、「他人ならそうする」という理由で破滅的な行動を選択する。ここで他人が実際にはどのように考えているのかという事実は関係ない。故に思想の強い人物に出会えば、その人間の思考を自分のものとするし、身近な人間が経験した体験を自分がした体験と混同する。そして、誰かの叫びを代弁しようとしてしまうのである。人となりすら知らない他人に、そんな権利はないのに。
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ネタバレ第174回(2025年下期)芥川賞受賞作。
純文学的なものがこれといって好きなわけではないけれど、だからこそその方面のテイストの物語を読もうかなとなるとやっぱりなんらかの受賞作を、という選定基準になってしまう。
小難しそうなイメージがつきまとう芥川賞受賞作、実際本作も出だしから?で意味が頭に入ってこない文が続くのだが、この調子でずっといくのかと思いきや急に会話主体になり安易な展開に。
主人公早野は、意中の彼女と結婚前提の同棲生活を送るため、2人の中間地点ということだけで馴染みなき土地茨木にに2DKの家を借り越してきた。
だが、その彼女とは連絡がぱたりと途絶える。
自暴自棄になり、酒を浴び、 -
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主人公の早野は、現代人の平均値と呼べるような凡庸な人間だ。特に目標も信念持っていなく、公務員として毎日を過ごしている。そんな彼が、婚約者と一緒に住む予定だった部屋、もしくはその住居がある茨木という自分とは縁もゆかりもない土地に置き去りにされる。
思うに彼は、“何か”になりたかったんだと思う。自分がほんとに存在している意味、今この場所に存在しているという理由、そんなものは探しても見つからないものだと思うけど、「先生」に惹かれて、さらに川又青年に惹かれて、その信念やその人たちが考えている存在意義みたいなものをあたかも自分のものかのように内面化していく。
けどそれは本当に「先生」や「川又青