千島かさねのレビュー一覧

  • 闇を照らす君の指先
    明治時代が舞台。物語の雰囲気を彩る素敵な文章表現に、どんどん世界に引き込まれました。主人公が心の奥に抱えている闇が淡々と書かれていて、その主人公が純真無垢な虐げられた男の子に陶酔していく姿に、感情移入して読めました。
  • 花嫁は罪深く ―先読み師の残酷な罠―
    前作よりは面白さとしては少し足りないかなというのが、率直な感想。
    しかしながら、前編で同性であるということ、花嫁の方が身分を偽っているということなど大きな障害を背負いながらも、それらを乗り越えて恋を実らせた二人。その二人のその後を是非見たいと思っていたので、それだけで嬉しいです。

    今回は前編で登場...続きを読む
  • 花嫁は罪深く

    中華時代物だけど読みやすい

    面白かった。
    雪は健気だけど強さも合わせもっている。虎隆の立場や状況を考え敵の罠にわざとかかる雪。助けに来た虎隆と敵との対峙もかっこ良かった。
    続刊も読まなきゃ。
  • 火恋【電子限定SS付き】
    タイトルからしてね、危ない雰囲気ですよね。
    表紙もね、何とも言えない耽美な感じですよね。
    そんなわけで初読み作家さんですが、タイトル買いしました。
    これ悲恋と掛けてるよね、絶対!! と悲恋ものも大好物で飛びつきましたが、もう序盤からぶっ飛ばしてました。

    身分差・不憫健気受→受難→悲恋

    という本来...続きを読む
  • 闇を照らす君の指先

    攻め視点

    溺愛王子様攻め×見た目ショタ健気受け
    ふだんはハードなのもどんと来い!だけど、たまに読みたくなる甘々系を求める方にオススメ。というか私がそんな気分でした。
    最初はあまり期待せず読み始めましたが、他の方が書かれてるように、文章の表現が多彩で素敵だなと思いました。まさに耽美系?の雰囲気を存分に醸し出...続きを読む
  • 記憶の檻
    買ったはいいが何故かなかなか手が進まなかった作品。
    でも、すごく引き込まれた。
    綺麗事だけじゃなく、手を汚してきた攻めの心情や、記憶を奥底に閉じ込めた受けのやり取りに切なさは有るが、纏まってくれて良かった。
    確かにに受けの記憶が戻った訳ではないけど、記憶は決して認識上のものだけではなく、奥底に刻まれ...続きを読む
  • 闇を照らす君の指先

    安心して読める

    受け溺愛でとても良かったです。ただもう少し、家族や受けに取り巻く状況を全体的に絡めて欲しかったかな。
  • 記憶の檻
    初読み作家さん。東京が帝都と呼ばれていた時代を舞台にした、天才的相場師と記憶喪失の男娼の悲恋物語です。
    遊郭とか男娼館とかっていかにもな感じで、敬遠気味なジャンルでもあり、でも突然実力のある作家さんが書くと気になるものでもあり…
    手にとるまで葛藤しましたが、記憶喪失は好物なので結局読むことに。

    ...続きを読む
  • 記憶の檻
    受けの環が儚くてかわいく良かった。
    この作者さんの大正時代くらい?の雰囲気の作品がとても好きなので、またこういうお話を書いてほしい。
    サブキャラの太市と蒼のお話も読んでみたい。
  • 闇を照らす君の指先
    ▼あらすじ
    「稀なほどに美しい」と社交界でも評判の英伯爵家の嫡子・稀は、その華やかな外見に反して、出生の秘密を抱え孤独の中で生きてきた。一生ついて回る名前に隠された父の悪意――稀なほどの罪の中から授かった子。父に疎まれながら生きる中、稀は不思議な力をもつ満智流と出会う。無垢な心を持つ満智流に稀は急速...続きを読む
  • 闇を照らす君の指先
    出生の秘密を抱える伯爵家の嫡子と、不思議な力を持つ少年の身分差を越えて寄り添う恋。良かったけど、私には稀が非常に受け受けしく思えて…瑞穂×稀の方がしっくりくるというか、そっちが見たかった…^^ 幼なじみで気が置けない親友という関係も捨てがたいけれども。
  • 記憶の檻

    男娼に記憶喪失に遊郭に。。

    キーワードだけ聞くと後ろ暗いよーな淫靡さにトキメキますが、、実際は昼メロ?(笑)不憫な設定嫌いじゃないですがこの環の扱いは百草並みに流されるだけで抵抗力がなさ過ぎて哀れとゆーか、、もお申し訳ない域(汗)苦痛からの現実逃避に記憶を捻じ曲げて記憶喪失にとゆーのも、うーんモリ過ぎでは?って気も。由緒ある生...続きを読む
  • 闇を照らす君の指先

    こっこれは。。

    何つ〜甘さでしょうか、個人史上確実に5位入りしそうです(笑)初読み作家さんでしたが文体が美しいですね、華族時代とゆーノスタルジックな背景なんかも手伝って作品自体とっても上品な印象。不憫な出自の稀とミチルですが事はまあまあ都合良く進んでオチは分かってましたよ、でもね〜読みたかった(笑)生まれ落ちた時よ...続きを読む
  • 花嫁は罪深く ―先読み師の残酷な罠―
    中華風歴史ファンタジーが好きなので続編も購入しました。
    最後まで読み、これといって欠点も無いけどあらすじ以上のものもないというか……
    前作で攻めと受けはくっついていて、お互いに信頼しあっている状態なので、主人公の父と兄の策略メインにお話が進む印象。
    せめて兄が美形なら盛り上がったかも……(そこか)
  • 記憶の檻
    この有馬という人物が誰なのかってのはすぐに分かるんだけれど、結構恋愛ものというよりも 物語に引き込まれました。 どうしてこうなったのか?思い出すのか?と読んでたのですが、最終的には思い出すことはなかったってのが ちょっと物足りなさを感じましたね。 出来れば思い出して尚、強く生きていく二人ってのを期待...続きを読む
  • 犬の王子様
    受けが、敵に襲われる攻め(犬)を置いて逃げたのが酷すぎる気が……。
    攻めに自分の国を捨てさせる程の魅力が受けにあるように思えなかった。
    異世界ものですがこれといった盛り上がりもなく終わってしまう。文庫一冊完結でこういったこみ入った設定は難しいのかもしれない。
  • 犬の王子様
    受が男前です。非現実的なことを受け入れてます。
    でもどこに愛があるのかちょっとわかりにくいかも。
    最後はこれでいいの?とちょっと疑問でした。
    とはいってもハッピーエンドですよ。
  • 罪さえも甘くとろけて
    身を切られるような思いをして別れた元恋人との思わぬ再会から始まる、八年越しの不倫愛をベースにした三角関係もの。
    千島さん2作目となるこの作品は、ご自身があとがきで”普遍的な迷いに挑戦した”と書かれた通り、BLではあまり歓迎されないテーマに正面切って立ち向かった意欲的な作品だと思います。

    周りが見え...続きを読む
  • 闇を照らす君の指先
    溺愛系のお話が読みたくてオススメ頂いた作品。

    庇護欲そそる受けは可愛いくて大好き!!
    受け攻めともに境遇はかなり不憫ではあるのだけど、互いを愛し、愛され、寄り添うことで自分の存在意義を見出していくようなストーリーは、暗くならずに読めて良い。
    まさに純愛って感じ。

    デビュー作ということですが、上手...続きを読む