千島かさねのレビュー一覧

  • 闇を照らす君の指先

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    明治時代が舞台。物語の雰囲気を彩る素敵な文章表現に、どんどん世界に引き込まれました。主人公が心の奥に抱えている闇が淡々と書かれていて、その主人公が純真無垢な虐げられた男の子に陶酔していく姿に、感情移入して読めました。

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    2022年03月05日
  • 花嫁は罪深く ―先読み師の残酷な罠―

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    ネタバレ

    前作よりは面白さとしては少し足りないかなというのが、率直な感想。
    しかしながら、前編で同性であるということ、花嫁の方が身分を偽っているということなど大きな障害を背負いながらも、それらを乗り越えて恋を実らせた二人。その二人のその後を是非見たいと思っていたので、それだけで嬉しいです。

    今回は前編で登場しなかった雪の父や兄も登場しました。
    何と悪者宝仁は生きていたと知り、驚きました。しぶといヤツ―笑
    当然、最後は今度こそ怒り狂った虎隆に殺されるのかと思いきや、何と雪の調合する薬の実験台にされると聞き、宝仁には気の毒ですが、笑ってしまいました。

    この物語りも今度こそ、これでラストなのでしょうね。

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    2015年08月30日
  • 花嫁は罪深く

    ネタバレ 購入済み

    中華時代物だけど読みやすい

    面白かった。
    雪は健気だけど強さも合わせもっている。虎隆の立場や状況を考え敵の罠にわざとかかる雪。助けに来た虎隆と敵との対峙もかっこ良かった。
    続刊も読まなきゃ。

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    2022年09月30日
  • 火恋【電子限定SS付き】

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    ネタバレ

    タイトルからしてね、危ない雰囲気ですよね。
    表紙もね、何とも言えない耽美な感じですよね。
    そんなわけで初読み作家さんですが、タイトル買いしました。
    これ悲恋と掛けてるよね、絶対!! と悲恋ものも大好物で飛びつきましたが、もう序盤からぶっ飛ばしてました。

    身分差・不憫健気受→受難→悲恋

    という本来1冊かけて書かれるであろうお話を、冒頭ですべて纏めてくれちゃって、そこからの転生ものでした。転生ものも大好物なので、この不憫健気受が一体どんな風に再び攻と出会うのかと読んでみると、あら不思議。
    不憫健気のはずだった受ですが、転生後は攻のことをすっかりと忘れ果て、自分は生贄だなんだと割と自己憐憫に溢れ

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    2016年09月04日
  • 闇を照らす君の指先

    購入済み

    攻め視点

    溺愛王子様攻め×見た目ショタ健気受け
    ふだんはハードなのもどんと来い!だけど、たまに読みたくなる甘々系を求める方にオススメ。というか私がそんな気分でした。
    最初はあまり期待せず読み始めましたが、他の方が書かれてるように、文章の表現が多彩で素敵だなと思いました。まさに耽美系?の雰囲気を存分に醸し出していて、それが時代背景と相まってとても引き込まれました。
    最後もうちょっと、家督のこととか、父親との確執とか、掘り下げても良かったかもとはおもったので星4つにしましたが、
    終始攻め視点なので、何も知らない無垢な受けをあーしてこーして…と(笑)
    そんな楽しみ方が出来て萌えまくれたので、個人的な

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    2014年09月02日
  • 記憶の檻

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    ネタバレ

    買ったはいいが何故かなかなか手が進まなかった作品。
    でも、すごく引き込まれた。
    綺麗事だけじゃなく、手を汚してきた攻めの心情や、記憶を奥底に閉じ込めた受けのやり取りに切なさは有るが、纏まってくれて良かった。
    確かにに受けの記憶が戻った訳ではないけど、記憶は決して認識上のものだけではなく、奥底に刻まれているのだなって。
    サイドストーリーの二人もとても良かった。

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    2014年03月30日
  • 闇を照らす君の指先

    購入済み

    安心して読める

    受け溺愛でとても良かったです。ただもう少し、家族や受けに取り巻く状況を全体的に絡めて欲しかったかな。

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    2014年03月09日
  • 記憶の檻

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    初読み作家さん。東京が帝都と呼ばれていた時代を舞台にした、天才的相場師と記憶喪失の男娼の悲恋物語です。
    遊郭とか男娼館とかっていかにもな感じで、敬遠気味なジャンルでもあり、でも突然実力のある作家さんが書くと気になるものでもあり…
    手にとるまで葛藤しましたが、記憶喪失は好物なので結局読むことに。

    『帝都の狐』の異名をとる天才相場師、溝端幹弥が帝都一の高級男娼館・紅楼夢を訪れ指名したのは、記憶をなくした男娼の環。環はただひとつある約束だけを覚えていて、それを頼りに生きつないでいることを知った幹弥は、この状況に彼を陥れてしまった諸々に対して憤怒にかられます。

    ストーリー作りがものすごく上手くて、

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    2014年01月17日
  • 記憶の檻

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    受けの環が儚くてかわいく良かった。
    この作者さんの大正時代くらい?の雰囲気の作品がとても好きなので、またこういうお話を書いてほしい。
    サブキャラの太市と蒼のお話も読んでみたい。

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    2013年12月23日
  • 闇を照らす君の指先

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    ▼あらすじ
    「稀なほどに美しい」と社交界でも評判の英伯爵家の嫡子・稀は、その華やかな外見に反して、出生の秘密を抱え孤独の中で生きてきた。一生ついて回る名前に隠された父の悪意――稀なほどの罪の中から授かった子。父に疎まれながら生きる中、稀は不思議な力をもつ満智流と出会う。無垢な心を持つ満智流に稀は急速に惹かれていくが、周囲がそれを許すはずもなく……。
    互いを求め合い、運命の波に逆らう二人を待ち受ける未来とは?

    ***

    まさに期待の新人さん、といった感じです。
    繊細で美しい文章に魅力的なキャラクター(脇役である攻めの友人もかなり魅力的)、そして読み手に違和感を感じさせない、骨組みがしっかりとし

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    2020年03月07日
  • 闇を照らす君の指先

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    ネタバレ

    出生の秘密を抱える伯爵家の嫡子と、不思議な力を持つ少年の身分差を越えて寄り添う恋。良かったけど、私には稀が非常に受け受けしく思えて…瑞穂×稀の方がしっくりくるというか、そっちが見たかった…^^ 幼なじみで気が置けない親友という関係も捨てがたいけれども。

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    2014年11月20日
  • 記憶の檻

    購入済み

    男娼に記憶喪失に遊郭に。。

    キーワードだけ聞くと後ろ暗いよーな淫靡さにトキメキますが、、実際は昼メロ?(笑)不憫な設定嫌いじゃないですがこの環の扱いは百草並みに流されるだけで抵抗力がなさ過ぎて哀れとゆーか、、もお申し訳ない域(汗)苦痛からの現実逃避に記憶を捻じ曲げて記憶喪失にとゆーのも、うーんモリ過ぎでは?って気も。由緒ある生まれの秀美な見目に儚い風情がある日不幸に、、常に薄ぼんやりしてる言動のせいで儚いよりは単に印象が薄い(笑)。幹弥の自分がどうにか出来てたのでは?何故もっと早く救えなかった?とゆーちょっとお門違いな悔恨の件はちょっとクドかった気がしますね、かりに先見の明があったとしても「今の幹弥」でなければ経済的に環

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    2014年10月19日
  • 闇を照らす君の指先

    購入済み

    こっこれは。。

    何つ〜甘さでしょうか、個人史上確実に5位入りしそうです(笑)初読み作家さんでしたが文体が美しいですね、華族時代とゆーノスタルジックな背景なんかも手伝って作品自体とっても上品な印象。不憫な出自の稀とミチルですが事はまあまあ都合良く進んでオチは分かってましたよ、でもね〜読みたかった(笑)生まれ落ちた時より罪の子だと精神的に虐げられてきた稀のたった一つの希望のように無垢なミチル、どんだけ健気なんだよーこんにゃろうってツッコミもしましたが(笑)この「この世界に2人だけ」的な空気感も、ウン、たまにはイイなぁって思います。さて、実際はショタではないし私もその趣味ありませんが、ミチルのショタっぽさにイケナイ

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    2014年08月30日
  • 花嫁は罪深く ―先読み師の残酷な罠―

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    中華風歴史ファンタジーが好きなので続編も購入しました。
    最後まで読み、これといって欠点も無いけどあらすじ以上のものもないというか……
    前作で攻めと受けはくっついていて、お互いに信頼しあっている状態なので、主人公の父と兄の策略メインにお話が進む印象。
    せめて兄が美形なら盛り上がったかも……(そこか)

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    2014年07月21日
  • 記憶の檻

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    この有馬という人物が誰なのかってのはすぐに分かるんだけれど、結構恋愛ものというよりも 物語に引き込まれました。 どうしてこうなったのか?思い出すのか?と読んでたのですが、最終的には思い出すことはなかったってのが ちょっと物足りなさを感じましたね。 出来れば思い出して尚、強く生きていく二人ってのを期待してたのでその辺はちょっと残念な終わり方でしたが、 楽しませもらいました。

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    2013年12月31日
  • 犬の王子様

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    受が男前です。非現実的なことを受け入れてます。
    でもどこに愛があるのかちょっとわかりにくいかも。
    最後はこれでいいの?とちょっと疑問でした。
    とはいってもハッピーエンドですよ。

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    2013年08月18日
  • 犬の王子様

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    受けが、敵に襲われる攻め(犬)を置いて逃げたのが酷すぎる気が……。
    攻めに自分の国を捨てさせる程の魅力が受けにあるように思えなかった。
    異世界ものですがこれといった盛り上がりもなく終わってしまう。文庫一冊完結でこういったこみ入った設定は難しいのかもしれない。

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    2013年08月18日
  • 罪さえも甘くとろけて

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    ネタバレ

    身を切られるような思いをして別れた元恋人との思わぬ再会から始まる、八年越しの不倫愛をベースにした三角関係もの。
    千島さん2作目となるこの作品は、ご自身があとがきで”普遍的な迷いに挑戦した”と書かれた通り、BLではあまり歓迎されないテーマに正面切って立ち向かった意欲的な作品だと思います。

    周りが見えなくなる程の恋の熱だったり、相手を傷つけ、全てを壊しても自分の思いを遂げたいという業の深さだったりをリアルに描いている感じ。

    傲慢×健気というわかりやすい構図でないのも新鮮だったし、妻を巻き込んだ修羅場展開に持ち込まずに決着するのも良かった。

    キャラクターに魅力があるとか、泣けるとかでは無いし、

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    2012年06月13日
  • 闇を照らす君の指先

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    ネタバレ

    溺愛系のお話が読みたくてオススメ頂いた作品。

    庇護欲そそる受けは可愛いくて大好き!!
    受け攻めともに境遇はかなり不憫ではあるのだけど、互いを愛し、愛され、寄り添うことで自分の存在意義を見出していくようなストーリーは、暗くならずに読めて良い。
    まさに純愛って感じ。

    デビュー作ということですが、上手くまとまってると思うし、時代考証などもしっかりしてる印象。
    他作品も読んでみたい。

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    2012年06月05日