日高砂羽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
没落華族である主人公は、自分に一切干渉しない夫を
探し続けて、ようやく条件の合致する人と婚約する事に。
完全に干渉しない家庭を望むのはどうしてなのか。
蓋をあけてみたら洋食屋で、元の持ち主がいる、という
不可解なもの。
当然ちらちらと謎が解けていくわけですが
その気持ちが贖罪なのか、流されてなのか。
どっちでもいい感じがしますが、確かにこれは
周囲から見たら、恋人を待っているかのよう…。
案外婚約者になる予定の彼も、付き合いがいいです。
年が離れているからこそ、の余裕かも知れませんが。
そして懐がでかい。
あの台詞、稼いでないと言えないです。 -
Posted by ブクログ
十和子は華族のお嬢さま。
しかし、その生家は消滅寸前。
そこで彼女に持ち上がったのが、成金男との縁談だった。
「私のやることに口を出さないこと」、その条件をのんだ成金社長、桐谷。
かまってほしくない十和子とかまえない桐谷。
互いの利害が一致したように見えた。
だが......。
ななつぼし洋食店は小綺麗な銀座の店とは違う。
なぜ十和子はその店を綺麗にしようとしないのか、なぜ移転しないのか。
なぜ桐谷は手袋をはめているのか。
謎が一つずつ明らかになっていくたびに、十和子と桐谷の二人の距離が縮まっていく。
悲しみを乗り越え、二人の心の中に大切な場所ができていく。
洋食にちなんだ物語は三編。
登場するのは今もおなじみ、そして人気のオムライス、ポークカツレツ、ライスカレー。
それぞれが古い思い出、新しい記憶と結びつく。
とても素敵な話ではあるが、ポイントとなる洋食の印象がやや薄い。
描写が下手というわけではないがインパクトとしては弱い。
他のエピソードの方がより魅力的で、「食」に注意がいかないだけだろうが。
個人的な好みだが、「わかったさん」「こまったさん」シリーズに代表される、巻末に作り方やイラストが載っている本が好きだった。
想像力もいいが、イラストがワンカットでもある方が物語の世界をより強く体験できる気がするのだ。
本文中に登場するミートクロケットのように、馴染みのない言葉でも絵を見れば、あああれかとわかるように。
ぜひ巻末の楽しみを入れて欲しい。
食いしん坊の読者のために。 -
Posted by ブクログ
ネタバレお菓子がいっぱい出てきて美味しそうでした。
でも、お菓子の専門用語やら解説?作り方とかそのお菓子の紹介文が多くて、そこらへんはちょっとすっ飛ばして読んでしまった(笑)ちょっと長いし・・・。
1話目はマドレーヌの話。
黄金のマドレーヌを作った有名なパティシエの孫娘・レティシアが公爵であるアンリの専属パティシエールになるまでの話。80ページぐらいしかなかったです。出会い編?
2話目はシュー・ア・ラ・クレーム(シュークリームですよね)の話。
公爵家のパティシエールになったレティシアは毎日せっせと美味しいお菓子を作ります。お菓子バカらしく、一度お菓子のことを考え出したらそればかり。お菓子のことを語りだすと言葉も止まらなくなるほど。お菓子に情熱を注いでいます。そんな中、雇い主であるアンリのことが気になりつつ、彼とレース工場のあるアルノーへ行くことに。料理人のフランソワに何故か熱烈にアタックされたり、レース工場の横領事件に巻き込まれたりと何かと慌ただしい感じに。そんな中でもやっぱりいろいろなお菓子が登場しました。ガレットは私も好き。美味しい。食べたくなった。お菓子のうんちくはやっぱり若干飛ばして読みました(笑)
イラストは可愛い感じでしたが、個人的にはもう少し大人っぽい絵が希望でした。そして糖度がもう少し増量すると尚良いのですが。甘いお菓子を題材としているのだからもうちょっとね(笑)
続編が出たら買うかどうかはちょっと迷う所です。 -
Posted by ブクログ
売れない石占い師の少女が、皇族の青年を占ったことから彼と結婚させられて……。というお話。
ロマンの最終選考までいった作品を「設定はそのままで展開を変えて」書かれたものだそうです。
前半にある占いの説明が長くてうんざりしたあげく、直感で内通者(裏切り者?)が分かってしまった以後、なかなか読み進められませんでした。
丁寧に書かれているのはわかるのですが、ぐいぐい引っ張られるような力はなく、物語も最近のパターン(「嫁」とか)の中にあるような気がしました。
あと、けっこう死人の多い話でした。けっこうあっさりと流してますが、私としては「ちょっとどうかな?」と思いました。
新人さんですし、これから頑張ってほしいです。