日高砂羽のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
没落華族である主人公は、自分に一切干渉しない夫を
探し続けて、ようやく条件の合致する人と婚約する事に。
完全に干渉しない家庭を望むのはどうしてなのか。
蓋をあけてみたら洋食屋で、元の持ち主がいる、という
不可解なもの。
当然ちらちらと謎が解けていくわけですが
その気持ちが贖罪なのか、流されてなのか。
どっちでもいい感じがしますが、確かにこれは
周囲から見たら、恋人を待っているかのよう…。
案外婚約者になる予定の彼も、付き合いがいいです。
年が離れているからこそ、の余裕かも知れませんが。
そして懐がでかい。
あの台詞、稼いでないと言えないです。 -
Posted by ブクログ
十和子は華族のお嬢さま。
しかし、その生家は消滅寸前。
そこで彼女に持ち上がったのが、成金男との縁談だった。
「私のやることに口を出さないこと」、その条件をのんだ成金社長、桐谷。
かまってほしくない十和子とかまえない桐谷。
互いの利害が一致したように見えた。
だが......。
ななつぼし洋食店は小綺麗な銀座の店とは違う。
なぜ十和子はその店を綺麗にしようとしないのか、なぜ移転しないのか。
なぜ桐谷は手袋をはめているのか。
謎が一つずつ明らかになっていくたびに、十和子と桐谷の二人の距離が縮まっていく。
悲しみを乗り越え、二人の心の中に大切な場所ができていく。
洋食にちなんだ物語は三編。
登 -
Posted by ブクログ
ネタバレお菓子がいっぱい出てきて美味しそうでした。
でも、お菓子の専門用語やら解説?作り方とかそのお菓子の紹介文が多くて、そこらへんはちょっとすっ飛ばして読んでしまった(笑)ちょっと長いし・・・。
1話目はマドレーヌの話。
黄金のマドレーヌを作った有名なパティシエの孫娘・レティシアが公爵であるアンリの専属パティシエールになるまでの話。80ページぐらいしかなかったです。出会い編?
2話目はシュー・ア・ラ・クレーム(シュークリームですよね)の話。
公爵家のパティシエールになったレティシアは毎日せっせと美味しいお菓子を作ります。お菓子バカらしく、一度お菓子のことを考え出したらそればかり。お菓子のことを語 -
-
-
Posted by ブクログ
売れない石占い師の少女が、皇族の青年を占ったことから彼と結婚させられて……。というお話。
ロマンの最終選考までいった作品を「設定はそのままで展開を変えて」書かれたものだそうです。
前半にある占いの説明が長くてうんざりしたあげく、直感で内通者(裏切り者?)が分かってしまった以後、なかなか読み進められませんでした。
丁寧に書かれているのはわかるのですが、ぐいぐい引っ張られるような力はなく、物語も最近のパターン(「嫁」とか)の中にあるような気がしました。
あと、けっこう死人の多い話でした。けっこうあっさりと流してますが、私としては「ちょっとどうかな?」と思いました。
新人さんですし、これから頑張っ