松本コウシのレビュー一覧

  • ユージニア

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     恩田陸版の「藪の中」とでも言うべきか。日本推理作家協会賞受賞作である。北陸のK市で名家の青澤家で催された米寿を祝う席で、十七人が毒殺された。その場にいた人間で生き残ったのは、盲目の少女一人だけ。その後、ある青年が自殺し、その遺書から彼が犯人とされ、一応の解決をみた。

     そして年月を経てさまざまな視点から語られる大量殺人事件。見落とされた「真実」を語る関係者たち。事件の「真相」は、そして「真犯人」は。

     恩田陸さんは、「ストーリーテラー」だ。これだけの数の視点人物を書き分けているだけでもスゴイ。筆力がないとできない。しかも読者に対して、読み進めると「真相らしき」ものに近づいていると思わせて

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    2025年12月27日
  • ユージニア

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    是非もう一度読みたい。
    ただ、わかってて読まなくても分かりやすい(あるいは何度読んでも分からない)綺麗な作品でした。

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    2025年11月03日
  • ユージニア

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    今、自分が物語のどの辺にいるのか分からないままふわふわと読み進めるのが心地よかった
    恩田陸の書く女性はミステリアスで美しくてひどく憧れる
    Kに行こうと思う

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    2025年10月02日
  • ユージニア

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    こんなにおもしろい小説、どうして今まで知らなかったんだろう?
    余計な説明が一切排除されていて、読み進めるうちに、いろんな事実がわかっていく。でも、読めば読むほど、謎も深まっていく。真相に辿り着きたくて、どんどん先を読む。読まされる。
    一つ真相らしきものが明らかになる度に、何度もゾワっとしながら一気に読んだ〜。大満足。


    あとがき(?)の、「真実が一つしかない、なんてことは絶対にないですよ。」という著者の言葉に、激しく頷いた。

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    2025年08月14日
  • ユージニア

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    ネタバレ

    毒で吐いてる猫が白い繭なら男が来る前の時間帯家にあったジュースにもう毒が入っていた、半年前から緋紗子は男に会っていないが男は花の声を聞いている、前々日に花の声からメモを渡されている。8章で丸窓さんと思われる家の白い百日紅と女の声=丸窓さんの家で男は花の声、指示を聞いていた?(ラブチェアの花は赤)

    緋紗子は小学校に上がる前に視力をなくしていて、その前に祈りの部屋で懺悔させられている。何故か。蝙蝠の気配と言い換えている事が幼い娘に起きた罪で懺悔させられている。視力をなくした事が神の思し召し=天罰?
    男と話していた事を気づかれて、懺悔室で祈りを捧げているのを花の声を探していた男が聞いていたなら声を

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    2025年06月15日
  • ユージニア

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    殺人事件の話だけど、ミステリやサスペンスではない…なんかフワフワしてて、目眩く世界というか、白昼夢のような。
    真実は分からない。結局分からなかった、私には。

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    2026年03月15日
  • ユージニア

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    黒幕は誰なのか?実際は何が起こったのか?これを断定することは出来ない。多分わざと、材料が足りない状態にしている。


    緋紗子という盲人の少女。彼女の存在感も手伝って、『群盲、象を評す』という言葉が思い出される。盲人が象の身体の一部を触った感触から象を語ろうとするが、いずれも見当違いな感想になるという皮肉の言葉だ。


    本作では頻りに、真実を語ることの難しさについて述べられている。それは、我々は等しく「象」という全体像を見ることは出来ないからだ。同じこと体験したとしても、そこから得られるのはそれぞれの視点から見た断片でしかない。その事を忘れて真実を知った気になって、象を語らそうとする愚かさが表現

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    2026年03月11日
  • ユージニア

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    冒頭の詩、事件に関わった人たちから語られる証言から真相を追うミステリー。時系列が複雑、証言者も切り替わっていくので頭の中の整理が大変でした〜。犯人は未だに分かりません!^_^

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    2026年02月05日
  • ユージニア

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    子ども時代に起きた名家の大量毒殺事件。大人になり、それぞれの立場から当時の様子を語っていく。話し方や状況から誰が話しているのか、考えるのはおもしろい。でも、ラストの殺人の理由はさっぱり理解できない。読書に委ねるにしても乱暴な気がする。途中までおもしろかっただけに残念。

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    2026年01月12日
  • ユージニア

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    12/4面白かった。けど、犯人がよくわからなくて考察読んでも??ってとこが多かった。プロット立てずに書いてるらしく、ならここまで書けるのすごすぎると思った。

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    2025年12月05日
  • ユージニア

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    ネタバレ

    良い意味でも悪い意味でも恩田さんらしい作品ですね~(笑)人々の話から事件の全容が明らかになっていく過程が良い感じですね~(笑)全体を包む雰囲気もいい感じなんですが・・・。やはりミステリとして恩田さんが書く作品は最後に・・・。ってことが多いですね~(笑)

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    2025年10月30日
  • ユージニア

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    ネタバレ

    面白かった
    何者かによって地元の名士の一家と、たまたきていた近所の人17人が毒殺されるっていうところからかなり惹きつけられた

    初めて恩田陸の本読んだけどこんなに読みやすかったんだ〜
    『蜜蜂と遠雷』の人なんだ
    他の本も急いで買いました

    終わり方は、、あんまり好きじゃなかったけどずっと楽しみながら読めたから星5です

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    2025年09月20日
  • ユージニア

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    恩田陸さんのミステリー長編。
    とある町の資産家の家で起きた大規模な毒殺事件を中心に関与した人たちのインタビューと合間に入る関係者達の視点から見る犯人と思われる人物達の描写から構成されている。

    読み進めていると、事件の真相に向かっているのかどうか分からず、一種の違和感が終始つきまとう。白か黒かと明確な感じではなくグレーを進んでいる印象。最後の方は解答らしきものが出はするものの、明言されてはおらず余韻が残る読後感。
    真実とは何かを考えさらる作品。

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    2025年04月25日
  • ユージニア

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    恩田さんの作品の中でも、クセの強い内容だと思う。取材に応える会話調の章と、三人称の章、問題の小説内の抜粋…視点が様々に移り変わり、テーマの大量毒殺事件の真実に迫る。
    結局事件解決に至らず、不調和音で終わる感じは、好き嫌いが分かれると思う。
    盲目の美少女の魅力や、心を病んでいる青年の危うさなど、惹き付けられる部分はたくさんあって、読みごたえはあった。

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    2026年03月14日
  • ユージニア

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    章ごとに語り手が変わっていき、最初は頭にハテナしか出てこないが、読み進めていくうちに「あれはこういう意味だったのか」となっていくのが気持ちいい。
    ただ、結構なボリュームの割に終わり方があっさりしてるというか濁されて終わるというか、そんな感じなので読後の満足度はそんなに。
    面白いことは確かだ。

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    2026年03月09日
  • ユージニア

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    ネタバレ

    恩田陸さんの別な話題作を読む前に、と思い読んでみた。 読み終わってこれが日本推理作家協会賞受賞作?と少し疑問だったが。登場人物がそれぞれ語るという形式は、真相とどう絡むのかを考えながら読むのは面白かった。
    ミステリのような犯人当てもあるし、ホラーじみた描写もあり、異空間をさまようような雰囲気もあるという面白い構成で。こういう作品は好きだが。
    語りには事件の関係者やメインになる人たちの気質の違いが話中にあり、その一部が非現実のようなファンタジックな少し不思議な作風を感じた。

    17人の人間が一気に毒殺された背景に犯人と目ぼしい盲目の少女がいるのだが、実行犯は別にいて自殺してしまい、それで解決した

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    2026年02月12日
  • ユージニア

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    たぶん読み返さない本。

    私の生きてきた世界と違う世界での話しだと思いました。

    多重世界?
    ほんの少しだけズレテイル世界?
    何で読もうとしたのかしら?

    うわぁー!
    とにかく身体に纏わりついてるこの湿度感を取り除かなくちゃ。





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    2026年01月27日
  • ユージニア

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    ネタバレ

    大量毒殺事件について、関係者がインタビューの形でその当時のことや関係者について語っていく。
    だれが語っているのかは、読み進めていかないとわからず、最初の数人は理解するのに時間がかかったが、そのうち事件の概要が明らかになり、語っている人物についても予測がつくようになり、読みやすくはなった。
    しかし、話の進行がかなりゆっくりで、さらに最後まで読んでも犯人が誰なのかわからず、読後感はあまりよくなかった。

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    2026年01月11日
  • ユージニア

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    このインタビュアーは誰なんだろうと、ずっと気になりながら読んだ。
    また、特定の名前が出てないのにも関わらず、インタビューされてるのが誰なのかはわかって、表現力が豊かだなと思った。
    ただ、正直よく分からなかった。
    スッキリとはしない。
    でも、この話に対して色んな事を考える時間は増えたので、そういう読み方が好きな人にはハマるのかもしれない。

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    2026年01月02日
  • ユージニア

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    金沢の名家一家惨殺事件を巡って真相を探ってゆく。一家の周辺のさまざまな人物たちの視点を通して事件を見てゆくことで立体的に事件と一家の姿が立ち現れてくる。北陸の海が近くも陰鬱とした空気感と随所に現れる色彩のディティールが印象的だった。

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    2025年12月06日