松本コウシのレビュー一覧
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恩田陸版の「藪の中」とでも言うべきか。日本推理作家協会賞受賞作である。北陸のK市で名家の青澤家で催された米寿を祝う席で、十七人が毒殺された。その場にいた人間で生き残ったのは、盲目の少女一人だけ。その後、ある青年が自殺し、その遺書から彼が犯人とされ、一応の解決をみた。
そして年月を経てさまざまな視点から語られる大量殺人事件。見落とされた「真実」を語る関係者たち。事件の「真相」は、そして「真犯人」は。
恩田陸さんは、「ストーリーテラー」だ。これだけの数の視点人物を書き分けているだけでもスゴイ。筆力がないとできない。しかも読者に対して、読み進めると「真相らしき」ものに近づいていると思わせて -
Posted by ブクログ
ネタバレ毒で吐いてる猫が白い繭なら男が来る前の時間帯家にあったジュースにもう毒が入っていた、半年前から緋紗子は男に会っていないが男は花の声を聞いている、前々日に花の声からメモを渡されている。8章で丸窓さんと思われる家の白い百日紅と女の声=丸窓さんの家で男は花の声、指示を聞いていた?(ラブチェアの花は赤)
緋紗子は小学校に上がる前に視力をなくしていて、その前に祈りの部屋で懺悔させられている。何故か。蝙蝠の気配と言い換えている事が幼い娘に起きた罪で懺悔させられている。視力をなくした事が神の思し召し=天罰?
男と話していた事を気づかれて、懺悔室で祈りを捧げているのを花の声を探していた男が聞いていたなら声を -
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大人って、子供に対して時間をケチるんだよね。
自分の使える時間全体を百とするなら、子供に使うのは十くらいと決めている。近所の大人だったら、よその子に使うのは、二か三くらいかな。声掛ける時も、ここで一くらい使っといてやるかっていう割り当てを計算してるのが見え見えなんだ。だから、何か話し掛けて、子供がそれに食いついてきて、一のつもりだった時間を三使わせられそうだって感じると、みんな慌てて子供を突き放す。
何冊目かの恩田陸。木漏れ日が最初で、次がQ &A、ドミノ。Q &A読んだときみたいな、「終わってしまったよ…」感が強かった。
インタビュー形式で、誰と誰が話しているのかわからない -
Posted by ブクログ
かつて街を悪夢で覆った名家の大量毒殺事件。
数十年の時を経て解き明かされていく遺された者たちの思い。
といったストーリー。
大雑把に言えば、真犯人は誰だ?という内容と展開。
読み終えてまず思ったのは、自分が試されているということ。
真相は藪の中。一言で言えば、それで片付く。
あっけないと言えばあっけない。
こういった読者に委ねる手法、個人的には好まないが
この『ユージニア』に関しては、その試され方が高度かつ恐ろしく感じた。
要は、あなたの物語を書きなさいということだ。
読む人の数によって、幾つもの解釈が生まれる。
この物語においては、関係者の証言というインタビュー形式、
もっと乱雑に言えば