松本コウシのレビュー一覧
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ネタバレ毒で吐いてる猫が白い繭なら男が来る前の時間帯家にあったジュースにもう毒が入っていた、半年前から緋紗子は男に会っていないが男は花の声を聞いている、前々日に花の声からメモを渡されている。8章で丸窓さんと思われる家の白い百日紅と女の声=丸窓さんの家で男は花の声、指示を聞いていた?(ラブチェアの花は赤)
緋紗子は小学校に上がる前に視力をなくしていて、その前に祈りの部屋で懺悔させられている。何故か。蝙蝠の気配と言い換えている事が幼い娘に起きた罪で懺悔させられている。視力をなくした事が神の思し召し=天罰?
男と話していた事を気づかれて、懺悔室で祈りを捧げているのを花の声を探していた男が聞いていたなら声を -
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登場人物
雑賀満喜子
三人兄弟の末っ子(順に中2の誠一、中1の順二)で、緋紗子と仲が良かった
毒殺事件があった当時は小学5年生だった
青澤緋紗子
盲目の女性、毒殺事件があった当時はまだ学生
物語
地域では知らない人はいない名家の青澤家で、誕生日パーティが行われた日に、偶然居合わせた人も含め一家全員が毒殺されるという事件が起こった
事件の生き残りである緋紗子が盲目であったこと、目撃者・通報者の満喜子たち兄弟が幼かったこと、犯人と名乗る人が自殺という形で現れたことから、真相がよく分からないまま解決を迎える
その後、大学生になった満喜子は、当時の事件に関するインタビューをまとめて『忘れられた祝祭』 -
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大人って、子供に対して時間をケチるんだよね。
自分の使える時間全体を百とするなら、子供に使うのは十くらいと決めている。近所の大人だったら、よその子に使うのは、二か三くらいかな。声掛ける時も、ここで一くらい使っといてやるかっていう割り当てを計算してるのが見え見えなんだ。だから、何か話し掛けて、子供がそれに食いついてきて、一のつもりだった時間を三使わせられそうだって感じると、みんな慌てて子供を突き放す。
何冊目かの恩田陸。木漏れ日が最初で、次がQ &A、ドミノ。Q &A読んだときみたいな、「終わってしまったよ…」感が強かった。
インタビュー形式で、誰と誰が話しているのかわからない -
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普段は何か読む時にあまり作中の季節なんかを気にする事はないんですけど、このユージニアは冬頃に少し読んでみて「あっこれは夏がいいな、梅雨の終り頃から真夏の間に読みたい作品だな」と思って時期が来るまで少し寝かせておいた作品。
やっと読み始め、無事に読み終わることが出来ました。
ただこの話、物語として説明するのがかなり難しい部類に入る小説だと思う……いや、小説と表現するのも正しいのか?っていうのが自分の中にあります。
いや勿論小説なんです、小説なんだけど話の構造が独特だし、色んなところにパズルのピースみたいにヒントみたいなのが散りばめられていて「これが大事なやつか!」と思って掴んだらやっぱり何か -
Posted by ブクログ
かつて街を悪夢で覆った名家の大量毒殺事件。
数十年の時を経て解き明かされていく遺された者たちの思い。
といったストーリー。
大雑把に言えば、真犯人は誰だ?という内容と展開。
読み終えてまず思ったのは、自分が試されているということ。
真相は藪の中。一言で言えば、それで片付く。
あっけないと言えばあっけない。
こういった読者に委ねる手法、個人的には好まないが
この『ユージニア』に関しては、その試され方が高度かつ恐ろしく感じた。
要は、あなたの物語を書きなさいということだ。
読む人の数によって、幾つもの解釈が生まれる。
この物語においては、関係者の証言というインタビュー形式、
もっと乱雑に言えば