新井輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ魂の一冊に出会える本屋って素敵ですね。
言い値=自身の魂の値段と言うのは怖いですが。
読まれるのを待っている本、なくしてしまったけど再会を待ってくれている本。
同じタイトルの本ではなく、まさしく自身が持っていた本そのものに出会えるのも、本好きにはたまらない設定かと。
奈美ちゃんが、結構ハードな生活してるのにあっけらかんとしているので、あまり重くなり過ぎず読めたのもよかったです。
あの腹立たしい課長への成敗が無事に決まったのも爽快感がありました。
ただ、奈美ちゃんは静さんの生まれ変わりなの?
店長さんの贖罪とは?など、明らかにされなかった部分もあったので、その点は少し物足りなさもあったり。
何と -
Posted by ブクログ
やっぱりこの人の文体はなぜか読んでいて疲れる。
なのに何となく次へ次へと読み進めてしまうような作品。
彼女と海に行くドキドキイベントにドキドキできない、むしろハラハラする。健一と千夜子の関係は綱渡りような関係で成り立っているように見えるけど実は少しずつしっかりと結びついているというのものわかる巻
個人的にはやっぱりツバメは苦手な人間だな。おせっかいも度が過ぎると鬱陶しい。
終盤になって新キャラや人との関係が動くように作っているのはこの時点で続刊が決まっていたのか筆が乗って先まで書き上げてあったのか。
蛍は好きになってはいけないと思っているからこそ健一に距離を取られるような態度をとっていたのかそ -
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Posted by ブクログ
大雪で孤立したロッジの中で、またしても死ぬ運命が。
前回と違って、なんかこう…シュチエーションが
王道になってきています。
ものすごいミステリーっぽい状態ですが
一体誰がどういう目的でこうなったのか。
間違い、はどこなのか。
さらにすごいのは、友人とあっちへ行ったあげく
中身が入れ替わってしまった事。
1日目だけ、ですが。
このまま入れ替わりが3日も続いたら、確実にきつい。
そんな事じゃなかろうか、と思っていた感情も
露見(?)したわけで。
最後には、別が騒動を起こしているわけですが
こういう人は人で、カップルにとってかなり
嫌な人種かと。
これがしつこく付きまとってきたら別れる原因で
じ -
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文化祭になった、と思ったら、またあの空間に。
今度もチャンスは3回まで。
あの問題ありだった演劇部の人達による劇が! な回。
今度は一体何が起こるのか、誰が犯人なのか。
前回を踏まえて、違う行動をしている人は誰なのか。
彼女の不満というか気持ちも、3回分聞ける状態。
そして3回分、他の人達も聞ける状態。
ある意味、得している、と言えなくもない?
付き合い始めようが、始まるまいが、知らないより
知っておいた方がいい事はたくさんあるでしょうし。
偶然が偶然を読んでみたり、悪戯が大騒動になったり。
悪戯じゃなかったら、ここまでしたかったのか、と
驚きがありますが。
犯人の正体には驚き以外なかった -
Posted by ブクログ
気が付けば、チェス盤のようなところにいた主人公。
彼が何故こんな所にいるのか、を語った天使によると
チャンスは3回。
巻き込まれで殺されてしまった主人公は
殺されないよう3回同じ日を過ごしていく。
まず何故自分が死んだか、を知るために普通に生活をし
誰が自分を殺したのか、を2回目に探り。
そして円満解決のための3回目。
これで回数無制限だったとしたら、いくらやり直しても
解決しそうにもないです。
誰が同じ行動をとらなかったのか。
誰が殺した犯人なのか。
嫌がらせの件に関しては、そんなことだろう、と。
しかし彼女が主役から降りたとして
やるほどの余裕があるのでしょうか?
それで落ちたりした -
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Posted by ブクログ
これにてシリーズ完結。
前巻末に倒れた冴子は実は一年前に死んでてもおかしくない病気だったのだが、その奇跡が唐突に終了しその最後を看取った健一。
冴子を失ったショックで寝込む健一を最後に救い出すのはやはり千夜子で。
エピローグで13階の人々と再会するお膳立てをしたのも千夜子だったりと、流されまくりなダメ主人公を支えるには大きな包容力があるヒロインじゃないとだめだよねぇ・・と改めて思ってみたり。
後日談で冴子の墓参りの場でばったり出会う健一と蛍子。そこで二人目の子供が欲しいからお察しくださいな話になるのはやはりROOM NO.1301 だな。ということで。 -
Posted by ブクログ
蛍子との関係は一応決着。・・・・決着でいいんだよね?あれ。
佳奈と日奈(シーナ)の関係は山場にさしかかる。
が、プロローグで結末は見えちゃってるんだよね。
この作品のシリーズは全てそうなのだが、プロローグで未来(物語が一段落したあと)の様子を描いている。それ故に結末は先に知ってしまう事になるのだが、それがプラスに働くのかマイナスに働くのかは正直微妙。
クリティカルな結末の事柄ではないとはいえ、結末の一部を知ってしまう事で物語りの行く末を想像する幅が狭まる事になってしまう。
別の見方をすればその結末にたどり着くにはどういった課程をたどったのだろう道筋を想像する事が出来る。結末だけを想像する事