植木朝子のレビュー一覧

  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    光る君へにハマり、源氏物語についておおまかを把握したいと思い購入しました。

    これ一冊で源氏物語全54帖のおおまかな内容と解説がわかります。

    夕霧と雲居の雁が純愛で結ばれて、この時代では珍しいな、いい結婚だな、、と思っていたけど、結局浮気するんかってがっかり

    結婚観とか、人が勉強する意味とか、紫...続きを読む
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    源氏物語を通読する人が増えるように、という意図で編集された入門書。たしかに読みやすい。

    現代でもルッキズムは大問題だけれど、平安時代は現代日本とは比べ物にならないくらい大変だ。

    葵の上と六条御息所のエピソードで、六条御息所の生霊が葵の上を苦しめている時に、光源氏は葵の上の家の人に、生霊が六条御息...続きを読む
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    大河の影響にて。ビギナーズクラッシックスのシリーズ初挑戦であったが、慣れてきたら大変読みやすく、どんどんハマっていった。ド名作に今、この時に出会えて良かった。価値観や時代背景がまったく異なるのに、世界観にどっぷりハマれた。考察色々したくなる。
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    『平家物語』を原文で通読しようとするには、それなりの「覚悟」が必要だと思われるし、敷居が高く感じられるのも無理はないと思われるが、ダイジェスト版とはいえ、この本は「祇園精舎」から始まって「大原御幸」までが、原文を交えながら紹介されており、中高生ばかりでなく、古典文学を読みたいと思いつつも躊躇していた...続きを読む
  • 大鏡 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    雲林院の菩提講にて、大宅世継190歳、夏山繁樹180歳が色々興味深い話をする。
    大鏡の意味は「歴史の真実を明らかに映し出す鏡」である。
    藤原兼家、道兼が諮って花山天皇を出家させる話。
    花山天皇の出家を予知する安倍晴明の話。
    藤原道長の繁栄の話。
    菅原道真の左遷の話。
    藤原道兼が父兼家の供養をしなかっ...続きを読む
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
     兼好法師の人生観と信念の在り方について書かれた随筆である。時代は日本の中世だが、現代の私たちも考えることについて書かれているので、読みやすい。優秀な人の日記をのぞき込んでいる感覚で読める。

     無常感が兼好に大きく影響を与えている。例えば、季節の移り変わりは急に起こるのではなく、次の季節が徐々に進...続きを読む
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    「今は昔、~となむ語り伝えへたるとや。」の説話集。
    天竺(インド)、震旦(中国)、本朝(日本)から成る。
    ウサギが焼身自殺して月になる話。
    紫式部の父、藤原為時が素敵な漢詩を読んで国司になった話。
    谷底に落ちても平茸とってくる強欲な受領の話。
    平定文が美女に夢中になりすぎて・・・してしまう下品な話。...続きを読む
  • 南総里見八犬伝 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    この薄さで要点をしっかり辿れるの素晴らしい!原文はなかなか手が出せないけど、訳でだいたい掴んでから読むと、ちゃんとわかるし、なにより言葉の流れが気持ちいい。
    毛野ちゃんのスプラッタ戦闘シーンと、猪に松明付けて放つ戦法、これはもうバーフバリはまった人はハマるでしょう。
    めちゃくちゃ強くてめちゃくちゃ心...続きを読む
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    小学生の頃から何度も繰り返し読んだ愛読本。

    敦盛や那須与一のエピソードは有名であるが、平清盛が死去した巻第六からの後半戦はかなりおもしろい。平家といえば巨大な野望を持つ一族であり、私の好感度は低い。だが、その一族が滅びる時の平家の武将の在り方に心を惹かれた。敦盛や惟忠といったような武将の葛藤がみら...続きを読む
  • 方丈記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    災害文学の授業ネタとして、初心者用のこのシリーズを読みました。現代語訳、解説を読んで長明の無常観を深められた気がします。後世に影響を与えた和漢混淆を音読しようと思います。
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    寺田寅彦の「神話と地球物理学」で古事記の内容が登場していたので、まずは初心者向けのこの本を読んでみました。再度「神話と地球物理学」と照らし合わせながら読んでみようと思います。
  • 土佐日記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    空を漕ぐ船
    影見れば 波の底なる ひさかたの 空漕ぎわたる 我ぞわびしき (水に映る月影を見ると、波の底に大空が映っているが、その空を漕いで行く私は、何とちっぽけで頼りない存在なのか)

    廬山寺 ろざんじ
    京都にあるお寺。紫式部の邸宅跡と言われている。

    昔の旅行は本当に大変だ。海賊の心配をしたり、...続きを読む
  • 御堂関白記 藤原道長の日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    解説で背景がわかり、わかりやすくおもしろかった。単に道長の日記だけでは無味乾燥、おもしろくなかっただろう。入門書としてのビギナーズ・クラシックスの利点だ。

    今まで、定子、清少納言、枕草子側からの道長像を見ることが多かったので、弱点もある道長も知れて親近感がわいた。
    また当然のことながら枕草子などに...続きを読む
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    こんじゃく、今は昔。昔話なのか、今の話だけど少し前の話としたのかはわからないところをそのままにしたところ。芥川龍之介のコメントが絶妙なところ。インド〈天竺〉中国〈震旦〉日本〈本朝〉とあるところ。女、医師の家に行き、はれものを治して逃げし語。など
  • 方丈記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    好きです
    鴨長明の飄々とした語り口。

    だけど彼もいろいろ大変だったようですね

    人生の辛酸を味わってこそ描ける、水のように柔く濁りのない文体なのでしょうか
    ゆく川の流れは…
  • 御堂関白記 藤原道長の日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    すごく好き
    道長も人間だったのだなぁと感じる
    注釈でちょいちょい道長のこと漢文かけないだのなんだのdis ってるのも面白い
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    いつ、だれが書いたのかわからない。
    定説によれば、9世紀、平安時代の初期に成立したのではないかといわれている。
    そして、竹取物語は日本最古の物語といわれている。

    こうした、天女の羽衣伝説は、全国にいくつかあり、風土記にも取り上げられている。

    竹取のおきなとのであい
    かぐや姫の成長
    5人の若者との...続きを読む
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    フォロワーさんの本棚で見掛けた『竹取物語』。
    子供の頃に知った"かぐや姫"は美しい部分を拾って繋げただけで、もはや竹取物語ではないかも。
    それでも、求婚者に無理難題をふっかけて諦めさせる流れは、大人になってからどこかで聞き齧った。

    とは言え、古典は初心者には読みづらい。
    そこで角川のビギナーズ・ク...続きを読む
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    読みやすい

    物語の祖。日本最古の物語である「竹取物語」。日本昔話の「かぐや姫」として、あらすじは誰もが知っていると思う。しかし全文を原文に近い形で読んでみると、全く印象が変わってくる。原文と見比べながら読めるので、訳者の脚色でないのが驚きだ。SF要素があり、しっかりと意思を通すヒロイン、周りのキャラクターたちの...続きを読む
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    膨大な古典であるにもかかわらず、謎多い奇書、それが、今昔物語集である。

    1120年ごろに成立しているようだが、作者もわからないし、成立時の資料もなく、しかも、600年近くも歴史の闇に眠っていた書なのである。

    膨大なライブラリーなのに、その痕跡すら歴史には残っていない。

    今は昔 で始まる冒頭、と...続きを読む