藤原由希のレビュー一覧
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語り下ろしですが,彼女の思想体系が垣間見える。ギフテッドならではの苦悩と,それを救ったインターネット上のコミュニティ。「共好」(「共同で仕事をする」という意味のネイティブアメリカンの"Gung Ho"の中国語訳。)がキーワードか。競争よりも共創。
スラッシュワーカーの時代にこそ,ひとつのテーマを徹底的に追求することに価値が出る。「数年も経てば,職業や肩書きではなく,探求するテーマそのものがアイデンティティになる時代が来ると考えられる。」
「役に立たない人」になるために学ぶ,というのは,平井先生の言っていた,「知識は陳腐化する」という金言と通じるものがある。
「人が「モノ」のように扱われ,特定の機能のみで判断される場面は多い。その機能が時代の変化によって淘汰されたり,自動化されたりすれば,大きな挫折を味わうことになる。学びの動機が自分のなかから湧き上がる興味ではなく,外から押しつけられたものだからだ。」
Q 人類の未来はどうなると思いますか?
A SF小説を読みましょう。 -
Posted by ブクログ
コロナ禍のマスク不足の折、在庫管理アプリを開発した台湾のデジタル担当大臣というニュースで彼女を知った。
当時観たいくつかのインタビューを通じて、天才、という印象を持っていた。
そんなオードリーの思考法、仕事法を紹介している本著は、天才の頭の中を覗かせてもらっているようで、興味深く読みやすかった。
自分にとっては新鮮、斬新な考え方が多く、刺激になった。
特に印象的だったのは以下3つ。意識していきたい。
1.大人になって他人と自分を比べることがなくなった理由
このめぐるましく変化する社会の中で、絶対的な正解は存在しない。
1つの正解を一部の権力者や能力保持者が導きだすのではなく、みんなで協力してピースを持ち寄りパズルを解いていくように問題に対処する方が時代の流れに合っている。そこでは自分が誰かより劣っているかどうかよりも、その問題に対してどう対処すべきか、だれがどの部分に向いているのかを考えることが必要になってくる。
また、ピグマリオン効果。指示者に従うのみの縦割り組織でなく横並びの組織の方が、自分はどんな役割なのか、どう動くのが全体にとって得策なのか、メンバーに主体性を持たせることが可能になる。
リモートワークで離れた場所でそれぞれ働くことが可能になった現在は、組織を管理しやすいという点も頷けた。
お互いの能力を認め合い、協力して問題を解決していく。
そこには世界へ貢献している達成感、肯定されている満足感がある。
他人と力を比べて得る喜びよりも、競争よりも共創して得る喜びを、彼女は得たのだ。
2.時間の主人になる
自分の時間の主人は私。
そりゃろうだろと思っていたけれど、スマホを無意味に弄っている時間や突然のメールへの対応など、時間がコントロール出来ず溶けていくことは確かによく起こる。
彼女はポモドーロ・テクニックや食材配達サービスなどを使って時間のメリハリをつけていたが、言及されている中で一番残ったのは「まずは自分を知ること」。
オンオフ切り替えに時間がいるタイプなのであれば、それを助けてくれる勤務スタイルにしたり、アプリを使う。
「自分の感情・認識・注意力のバランスを把握し、自分にもっともなじむ方法を見つけ出す」
時短とかタイパの良さとか、つい頓服に目が向いてしまうが、まずは自分がどんな状態の時に調子よく日々のタスクをこなせるのか、イレギュラーに対応できるのかを、日々の暮らしから見つめなおしたい。
3.学習するための本の読み方
まずはすべて肯定して受け入れて読むこと。
知識の吸収を目的としている読書では、まずはいったんすべてインプットする。いちいち批判していたら時間がかかってしまい非効率だし、自分の考えが凝り固まる原因になる。 -
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スマホのメーカーシャオミがマーケティングで何に力を入れてやっていたかよく分かる本であった。SNSを駆使して顧客を大事にして社員を大切にする会社だとよくわかった。勢いに乗る、ユーザと友達になる、ずば抜けた製品、ファンの獲得、独自メディアの構築、ハブの解放、インタラクティブな企画、口コミによる話題の拡散、人材の獲得、制度KPIより人を重視せよ、しっかり本を読む習慣があるか、デザインや消費者の感情、爆発・フラット・幸せ、自分は何者か、どこからきてどこへ行くのか、等シャオミのマーケティングや世の中に対する考え方がよくわかるものであった。シャオミの考え方にも注目していきたい。
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オードリー氏=巻き込み力ですかね。
当然アイデア力も凄いのだが、組織で動かすとの意識が強い。
◉新しいものをつくる目的は、後世の人がより簡単に新しいものを生み出せるようにすること。完璧なもので、創造の芽をつむこと×
◉結果は一緒でも、意識するか否かの違い。呼吸のように。それで主導権が変わる。
◉人類の習慣に合わせてAIを改善する。人類がAIの都合に合わせる×AIに弾かれたものを全否定することは誤り。
◉才能を分かち合うことで世界を見せる者、自分が生み出したものを素材として他人に提供できる者が天才。
◉重要なのは結果よりも過程の共有。
◉時間の主導権を握る。
◉人にはそれぞれの時間配分。互いのペースを尊重。
◉眠る前に知識系の文書を読むことで、睡眠で定着。
◉読みながらの反論は控える。
◉命令するほど、自ら何かを生み出す力が弱まる。
◉大まかな合意に至る前に共通の経験を持つこと。
→確かに大事だと思う。経験に勝ることはなくて、経験者だけが熱を帯びて他の者になかなか伝染しないケースある。
◉ふさわしい技術を選ぶのは末端の両者であり、中間にいる者ではない。 -
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オードリータンの来歴と思考の一端を紹介する内容
突き抜けている人ならではの、その人の視野や世界の広さを感じることができて、心地よかった。
そして、自分が天才ということが彼女の人生を駆動していく、疎外されるが、そこから自分の生き方を作っていき、知や能力でつながるコミュニティや連帯に幸せを見出しているというところが興味深かった。
読む中で、オードリータンが、注目を集めるのはなぜだろうとおもった。文章では彼女の天才性が非常に強調されていたように思う。ユニークなキャリアをもった天才を、我々はヒーローとして興味を惹かれているのかなと思った。
一方で、彼女のように知や能力でつながるコミュニティで生きることができるのは、天才である彼女のような現代のヒーローだからなんじゃないかなとおもった。
現代は個人は知能が最も価値が置かれる社会だと思う。
ただ、Aiの知能が人を超えるときに、歴史において個人の武力が価値だった時代があったように過去のものになるかもしれない。
Aiの知能が人を超えて、知能や能力でのヒーローがいなくなった世界では、知や能力でつながるコミュニティや共創が、より多くの人に開かれるようにならないだろうか。そんな未来は、天才のヒーローにあこがれる世界より、魅力的だなと思う。