あらすじ
“台湾のダン・ブラウン”の近未来スリラー
2043年、ブドウを死滅させるウイルスが拡散を開始した。パンデミックが起きればワイン産業は死滅する。台湾発SFスリラー登場。
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Posted by ブクログ
邱挺峰 藤原由希訳『拡散 大消滅 2043』上下巻読み終わりました!
村上春樹オマージュ作品で好感持てました。
それにちりばめられた小説や映画のはなし、なにより最後のウェンズデイと私の会話は完全に攻殻機動隊の笑い男のオマージュ、素晴らしく楽しめました。
あと、これはキリスト教とコロナパンデミックもうつしてるのかなと思います。
ワインSFってやはりキリスト教と繋がる気がしますし。
まぁ、ワタシはビール党なのでワインがなくてもいっこうに構わないのですが笑
大変楽しく読むことができました。
ありがとうございます!!
Posted by ブクログ
2050年頃の未来、全世界がワイン用ブドウに対するウィルスに侵され、ワクチンで生き長らえている時代。その原因を辿る物語。機器の進歩などはあるものの、既知のワイン知識で充分読める。
謎めいた登場人物や組織、全てが語られない書き方。300頁弱上下巻で語るには構想が大きく、過去と未来を交互に語る手法、ワインの蘊蓄の割に主題の説明不足故にいまいち盛り上がりに欠ける。
テーマが良いだけに些か残念な作品。文章倍量にして章立て幾つか削って組み直したい。