高杉康成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
性弱説として「人は、難しいことや新しいことを積極的には取り入れたがらず、目先の簡単な方法を選んでしまいがち」と定義したのは実に的を射ていると感じた。
「仕事ができる・できない」という善悪二元論ではなく、「人はみんな弱いもの」という一つの考えを起点として、自分・職場の上司や部下・顧客を捉えて、どのような仕組みを自社なりに作れるのかどうかがポイントだと理解した。
顧客のニーズが多様化している現代では、パーソナライズされたソリューションの提案をどの企業も大なり小なり行っているので、本書で紹介されている具体的な取り組み事例が参考となる場面はより増えるだろうと感じた。
入社年数の浅い若手社員はもち -
Posted by ブクログ
ネタバレ性弱説、というタイトルからなんとなく、「気弱な人でも勤まる仕事論」のようなものを想像していたが内容は全く違った。
経営は往々にして性善説に立つ。「ルールを作れば社員は守る『だろう』」「評価制度をクリアにすれば目標達成を目指し全力で頑張ってくれる『だろう』」。しかし、実際は、手抜きや虚偽報告が横行する。
それをそうさせない仕組みをがちがちに決めていく、というのが性弱説経営。性善説に立たない、というところで性悪説なのでは…とも思うがまるっきりの性悪説にも立たない、ということなのだろう。
手抜きができない仕組みを張りめぐらせ、評価基準は、目標収益の達成、収益の絶対額、前年からの伸び率、で見る -
Posted by ブクログ
◆所感
・常に時間チャージを意識し、自身のタスクや周囲とのmtgをしていくべき。各個人が密度高く働かなければならないという強い覚悟感を持つことで、組織全体として生産性が高いアウトプットを出すことができる。
・採用は難しく、高い成果が求められる業務である。不確実性が高いからこそ、性弱説に則り、「任せて任せず」を徹底していきたい。
◆学び
・顧客の声を鵜呑みにしてはいけない。
-顧客の生の声は大事だが、アンケートやヒアリングを言葉通りに取ってはいけない。困りごとに基づかないニッチなニーズや思い付きであることが往々にしてある。これは採用候補者が口にした言葉の裏にある真のニーズを見定める必要があ -
Posted by ブクログ
ネタバレもとキーエンスの型が高収益商品を開発するための考え方、仕組み、進め方について詳しくしるした本。
読むだけで全てできるわけではないにしろ、考え方含めかなり参考になる部分が多い。
<メモ>
・いかに高く売るか、いかに顧客ニーズをマネジメントするか。
・潜在ニーズは行動観察から。
・情報には営業情報と開発情報がある。
・開発情報の方がより深い情報となる。
・ニーズには顧客ニーズと市場ニーズがある。
理想と現状の差が顧客ニーズ。市場と実際の差が市場ニーズ。
・現状と代替物で考える。現状がなければそもそも不要である可能性すらあり。
・【財布の大きさと向きを変えること】
・競合分析を行うよりも現状を把握す -
Posted by ブクログ
仕組みの説明だけでなく、それを運用し成果をおさめるためまで書かれていたので、より有用だと思った
メーカー営業を例にあげて営業と開発側の視座の違いも文字化されていた。身の置き場で葛藤することが多いので今後は客観的に考えられそう
「性弱説」という言葉ありきでこの本が書かれている感じはするけれど、内容としては実際に「○○で困ってる」と言っても原因が別にあることは往々にしてあってそこを分解しないと何か解決策を講じても的外れになるわけで(上司に読んで欲しい)
目新しい!びっくり!はないかもしれないけど、結構こういう地味なことを重ねていくと大きなものになるんだよなーと思うので、自身の小さなことでも見直