宮本雅史のレビュー一覧
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特攻に興味を持ち書店に向かったタイミングで、店頭に積まれていた本。
私の特攻に対する知識はせいぜい神風特攻隊という名称と、陸海それぞにそういった事があった事(漠然とした理解)程度のものであったために、御遺族等にインタビューへ奔走されてまとめあげられた本書はとても為になりました。知らない事のオンパレード。
華々しいものは取り上げられ、賞賛もされるが 残された遺族に寄り添うものが無いことや 取り上げられないことについての筆者の憤りも拝見して 自身も興味がある事、調べることといえば軍のことばかりで 御遺族に関するお話はきちんと調べてこなかったの猛省するにも至りました。この本は今日の日本に必要な本だ -
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ゆきなちゃんがが書いた詩「命」
命はとても大切だ
人間が生きるための電池みたいだ
でも電池はいつか切れる
命もいつかなくなる
電池はすぐ取り替えられるけど
命はそう簡単にはとりかえられない
何年も何年も
月日がたってやっと
神様が与えてくれるものだ
命がないと人間は生きられない
でも
「命なんていらない。」
と言って命を無駄にする人もいる
まだたくさんの命が使えるのに そんな人をみると悲しくなる
命は休むことなく働いているのに
だから 私は命が疲れたと言うまで
精一杯生きよう
この詩はゆきなちゃんが4年生のときに書いた詩、ゆきなちゃんは神経芽細胞腫という病気でした。ゆきなちゃんはとても優しいと -
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宮本雅史
1953年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、産経新聞社入社。1990年、ハーバード大学国際問題研究所に訪問研究員として留学。1993年、ゼネコン汚職事件のスクープで新聞協会賞を受賞。その後、書籍編集者、ジャーナリスト、産経新聞社那覇支局長を経て、現在、産経新聞東京本社編集委員。主な著書に『報道されない沖縄』『真実無罪』(共に角川学芸出版)、『「特攻」と遺族の戦後』『海の特攻「回天」』(共に角川ソフィア文庫)、『検察の疲労』『歪んだ正義』(共に角川文庫)、『電池が切れるまで』(角川つばさ文庫)などがある。
平野秀樹
1954年生まれ。九州大学卒業。国土庁防災企画官、大阪大学医学部講師、 -
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『きけ わだつみのこえ』などに代表される、特攻に出撃した若者の遺書を取り上げた本は少なくありませんが、「残された遺族」についても目を向け、直接会って聞き取りをしている点が本書の特徴だろうと思います。
特攻隊に志願して散華した若者たちが、「国のため」「銃後の家族のため」に命を賭ける覚悟を決めたことについて、
・本当は「死にたくない」という気持ちがあったはずだ
・自主的に「志願」したのではなく断れない雰囲気があったはずだ
・実際に成功する可能性は高くなく「犬死に」だった
などと否定的/懐疑的な意見があることは事実です。
実際、少なくとも前半の2つについては検討の余地はあるとおもいます。どういっ -
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本書は、主に北海道の土地が多く中国に買い取られていること、長崎の対馬の土地が多く韓国に買い取られていることなどを、実地に足を運んで地域の住民に取材したり、日本の土地が海外に買い取られていく(本書によると買い取られた土地は使途不明で取材もお断りの何のために買い取られた土地なのかわからないものも多いとのこと)ことに危機感を持つ議員・元議員ら、土地が買い取られている地域の役所などへの取材、そして取材で得られたデータをもとに書かれている。
他の方が感想に書かれているように、著者の文章は感情的になっている面も見られるし、陰謀論では?気にしすぎなのでは?と思いたくなる内容ではあるが、本書刊行から5年経つ -
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産経新聞那覇支局長が、沖縄の実態について書いた本。新聞記者らしく、住民の聞き取りを中心とした取材と戦後の歴史、基地関連予算などから問題を浮彫りにしている。調査が粗いが報道されていない沖縄の影の部分がよくわかる良書だと思う。沖縄県民を含め多くの国民が読むべき本であろう。
「(復帰式典佐藤首相式辞)沖縄は本日、祖国に復帰した。私はまず、このことを過ぐる大戦で尊い犠牲となられた幾百万の霊につつしんでご報告いたしたい。祖国愛に燃えて身命を捧げた人々を思い、現代に生きるわれわれとして、ここに重ねて自由を守り平和に徹する誓いを新たにするものである」p29
「(元保守系議員)復帰から40年、沖縄は県内外の -
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本の名前が示すとおり、「報道されない沖縄」に関し、産経新聞社那覇支局長という立場で沖縄が抱える問題を深く抉り出した著作である。
歴史的に中国と日本との間に立った外交戦略、戦中の惨禍、そしてアメリカの支配、また、多くの基地を担わされた立場。
沖縄県となった後の、反米、半日闘争の裏に潜む諸問題。
基地との引き換えに多額に落ちる基地マネーの奥深さ。
自立する沖縄を模索沖縄人の困難さは本土にいる我々が軽々に語れるべきものではない。
それにしてもワンパターンのマスゴミ報道には辟易しているが、著者のような報道人もいることで、日本のジャーナリズムの将来も・・・・・・ -
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ネタバレ長野県にある県立子ども病院で病気と闘う子どもたちの物語。
子どもであるがゆえに、曇りの無い純粋な眼で自分の生命、人生、家族を見つめている。彼らの言葉は、かつて子どもだった私たちが忘れてしまった大切な事を教えてくれている。
もっとも心に残ったのは、小学校三年生の川崎弘君が退院前に、院内学級でお世話になったボランティアの女性に宛てて送ったメッセージだ。
「○○さんこんにちは
おちこんで、おちこんで、
やっとその先が見えて来るから
人っていいんですよ」
筆者は元新聞記者で、文章も新聞記事っぽさが滲み出ている。そこにちょっと疎ましさを感じてしまったため、星4つ。 -
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東京地検特捜部の闇を暴く。登場人物はなくなっている場合も多々あり真偽はわからないとした点もあるが、実名で出てくる人物、事実関係などとても読み応えがある。
「特捜=正義、真実」というイメージを持ちがちだが、それはマスコミによって作られたイメージに過ぎなかった。
彼らは事件が発覚し捜査を始めるとき、まず明らかになっている事実に基づき、捜査方針を立てる筋読みを行う。それに沿って捜査し、間違っていれば軌道修正をする・・・はずだ。しかし、そもそもその筋読みが内偵捜査によってもたらされる資料に基づく見込み捜査で、結論ありきだという衝撃的事実。自分達の都合に合わせて事件の構図を決定する。見込みと外れると、情 -
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ネタバレ購入者:山田(2009.4.10)返却(2009.4.23)
子供向け小説なので、サクッと読めます。ゆきなちゃんと病気のお友達のお話しです。命は短くても凝縮された人生をシンプルに書かれています。シンプルだけに想像の広がる部分が大きくなりました。
貸出:田中久(2009.6.15)返却:(2009.6.16)
すぐ読めました。子供向けに書かれてる分、余計に考えさせられる部分が多かったように感じます。最近、映画での「余命一か月の花嫁」も観ましたが、同じように命について考えさせられる内容でした。
貸出:滝口(2009.8.24)返却(2009.9.4)
シンプルいろいろ考えさせられる。本
貸出:清水 -
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本書2018年出版時、外資(特に中韓)からの日本の土地取得の問題点が既に指摘されています。しかし、中国ベッタリの公明党が国交省を管轄し、中国からのパー券購入で私腹を肥やす自民党議員のせいで、何の規制もされずここまで来ました。そして、現時点でも外国人による土地所有規制が存在しないのは先進国で日本のみという恐ろしさ。
1995年当時の李鵬首相は、オーストラリアのキーティング首相に「日本は40年後には失くなっている」と語ったらしいが、現状を見るとその2035年での日本消滅はあながち冗談では済まなくなっている。
本書では、北海道、対馬、奄美大島での現状(当時)レポートからはじめ、国土を守る覚悟のない日