長谷川博一のレビュー一覧

  • 生きる──どんなにひどい世界でも

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    しんどい経験をした後に読むとホッとする。この本を読みながら相手の境遇を想像したことで、自分勝手な理由で振られた失恋の思い出を昇華させることができた。

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    2023年05月27日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    憎むべき凶悪犯罪を犯した人間の生い立ちについて、深く鋭く書かれている。

    筆者が言うように、犯行の動機等が明らかにならないまま、世論の「極刑止む無し」の声に後押しされて裁判が終了してはならないと強く感じた。

    「罪を憎んで人を憎まず」の言葉が思い浮かんだ。

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    2022年10月31日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    最近、幼少期の体験と心の闇に興味があります。
    かわいそうな人が減っていきますように。
    また、司法がもっと今後の悲劇を生まないためのものになりますように。

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    生来的な素因に成育上の問題点が付加され、両者が相乗的に作用し合い、さらには犯行直近に社会的ストレスが加わるといういくつもの要因が複合することによって、犯罪は生まれるものなのです。
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    自分の信念に合致しない情報は排除されてしまう、そんな認知スタイルが出来上がっているとの仮説もたてられます。
    59
    解離は、通常は統合されている心のさまざまな働きが部分的に断絶してしまうことの総称で、その現れ方も多種多様です。解離も、

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    2019年12月18日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    臨床心理士による殺傷事件の加害者との交流からの考察。
    幼児期の愛着関係、家族との関係性の質、学校や社会での対人関係、事件が起こる直前のストレスなど複合的に絡み合っていることを物語のように説明。
    加害者本人寄りの発言と自らだけに心を開いているという思いを強調しているような印象は否めないが、再犯予防のための真相解明の必要性、裁判での量刑判断重視の方向性については考えさせられた。

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    2018年12月01日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    殺人者はいかに誕生したか:「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く。長谷川博一先生の著書。凶悪犯罪者と呼ばれる殺人事件の加害者たちのこれまでの生育環境、家庭環境、生活環境に焦点を当てています。人間の人格形成や価値観の形成にあたって、生育環境、家庭環境、生活環境がどれほど重要であるかが理解できる良書です。もしこの本で紹介されている「殺人者」たちと同じような壮絶な環境に置かれていても同じような犯罪事件の加害者にならなかったと断言できる人は多くないのではないでしょうか。

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    2018年08月09日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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     この本を読んで、殺人事件の加害者や裁判についての認識が変わった。
    どの事件も猟奇的で衝撃的なものばかりだが、そうなるべくしてなったものばかりであることが分かった。もちろん、一人の臨床心理士による解釈に過ぎないため真の事実は分からないが、加害者にも何かしらの事情があることは確かであるだろう。
     殺人は絶対に許されないことであるし裁かれなければならないことである。しかし、なぜそのような凶悪な殺人事件が起こったのかという事実解明をしていくことは、殺人事件を見ていくうえで必要なことなのではないだろうか。

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    2015年07月01日
  • 親と子の気持ちを結ぶ 魔法の「しつけ」

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    しつけって厳しく叱るのではないこと、母親も頑張らなくていいことなどとても楽になりました。良書。私のお守り本になりました。

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    2015年03月08日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    この作者は、裁判は真実を明らかにする場所ではなく、弁護士や検察官の駆け引きの場であることを、繰り返し嘆いていた。

    それでは、真相が全く解明されないし、その事件から何も学べないと。

    死刑囚との対話を通じて、裁判では明かされていない、明かされることがなかった、本当の姿がうっすらと見えてくる。
    しかしそれも、死刑の確定判決により、
    完全に明らかにされることはない。

    我々はメディアの報道によって、
    加害者に対して憎悪を抱き、
    被害者に対しては同情し、
    そこに終始してしまう。
    加害者の考えや、精神状態なんていうのは、
    全く考えようともしない。
    私もその1人だ。

    しかし、この本を読み、
    加害者は何

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    2025年09月09日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    もっと心理学を学んでから読めば新たな発見が得られるように思う。

    彼らの生い立ちに迫る他日本の司法の問題点を指摘している一冊。ここまで周りに恵まれた自分は運が良かったなあと思う。彼らみたいになるキッカケはそんなに珍しくはないのだろう。

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    2024年09月21日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    穿った両親。不遇な幼少期。
    傷ついた心が犯罪に走る原因の一つ。
    だけどそれだけを理由にするのは逃げだとも思う。

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    2024年04月06日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    数々の犯罪者と触れ合ってコミュニケーションを取ってきた臨床心理士の著者ならではの一冊。
    自分でも当日よくニュースで見聞きした犯罪者たちの生い立ちや、当時のニュースからは知ることのなかった背景を知ることができて興味深い。
    実際に殺されてしまった人がいるので犯罪は犯罪として当然裁かれなくてはならないけれども、それでも犯罪に至るまでに数奇な、あるいは過酷な生い立ちの中で育ってきた犯人がいることも事実。情状酌量が云々とかそういう話は別にして、この犯人たちも本来はもっと早い段階で支援の手が伸べられる人たちであったのは間違いないだろうし、その人たちを一概に「非情な殺人をした悪人」と片付けてしまうと、今後同

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    2022年08月05日
  • 親と子の気持ちを結ぶ 魔法の「しつけ」

    購入済み

    最後まで読みました。

    田中茂樹先生の紹介されていた本だったので読みました。
    田中先生の本よりも直球で親にとっては少々、厳しさを感じましたが、
    悩める親にとっては、その言葉や行動できっとこの本に出会えて良かったと思うだろうと。

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    2022年02月27日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    ネタバレ

    ・読んだきっかけ:凄惨な殺人事件が起きると、メディアは一斉に加害者を袋叩きにするが、加害者が犯行に至るまでの経緯が知りたかった。
    ・響いた一文(引用):早期に発見されず、支援を受けられず、結果として犯罪者となった人々の「子どもの心」を思い、涙を流します

    ・この本に登場する加害者は、全員が幼少時になんらかの「虐待」を受けていた。幼少時の親子関係の歪みはいずれ子供に何らかの形で表れるのではないか。(子供への虐待に関する支援が犯罪予防になるのでは?と感じた)

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    2021年03月02日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    凶悪犯罪、連続殺人事件といった言葉から想像するような犯人というものとは少し様相を呈しました。もう、言葉も通じない荒くれかと勝手に思っていました。
    実際の彼らの生い立ちは悲惨極まりない場合が多くて、可哀相だよ、と心の中で同情してしまいました。
    被害者であるうちに、助けてあげれば違ったのでしょうか。

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    2021年02月20日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    題名のせいか、読みだすまでに時間が掛かった。しかし読み始めると、ディープな内容に関わらず、どんどんと引き込まれてゆく。

    真実を明らかにして、同様な犯罪の再発防止と、社会的支援のあり方を探ろうとする著者が、量刑判断の場としての裁判所、そして、量刑を軽くする事を一義的目的とする弁護団との間で苦労する姿に感動を覚える。

    メディアの報道では、発生した事件そのものにしか触れないが、その背後にある犯人の成長過程にまで遡ると色々な事実が浮き出てくる。その様な事態に至る前に、社会として何か出来たのではないか?と思わざるを得ないと同時に、社会の位置構成員である自分の無力さ、ある意味の無関心さに不甲斐なさを感

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    2018年11月26日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    重大凶悪事件を起こした人達を
    臨床心理士との獄中対話で読み解いたルポ

    重大凶悪事件は以下
    池田小学校児童殺傷事件の宅間守
    埼玉連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤
    大阪自殺サイト連続殺人事件の前上博
    光市母子殺人事件の元少年
    同居女性殺人死体遺棄事件の男性
    秋田連続児童殺害事件の畠山鈴香
    土浦無差別殺傷事件の金川真大
    秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大
    奈良小一女児殺害事件の小林薫
    母親による男児せっかん死事件の女性

    面接と対話を繰り返すことで
    殺人を犯した人たちの内面を浮かび上がらせようとする
    臨床心理士の長谷川博一氏

    語られなかった幼少期のこと
    罪を犯した人たちが何を思い何を考えているのか「心の

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    2018年09月20日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    これまで を 変えることはできない
    でも
    これから を 変えることはできる

    起きてしまったこと(犯罪)を
    済んでしまったこと(犯罪)に終らせることなく
    起きてしまったこと(犯罪)から
    それが
    起きてしまわぬように
    あらゆる立場から
    社会的な問題として
    とりあげて、
    考えることは
    とても大切だと思う

    犯罪の抑止というものは
    そこからしか始められない
    と思う

    こうしている 今も
    犯罪につながってしまう怖れのある
    親 子ども 家庭 社会
    が あるのは 事実だ

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    2018年02月14日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    ネタバレ

    犯人の名前を聞けばすぐに思い出すような残虐な事件がいくつもとりあげられている。
    裁判は迅速化が求められていて真実とは離れたところで決着がついてしまうことも多く、犯人の心理にじっくり迫らないと本当の問題解決や事件の予防にはならないという長谷川さんの訴えは痛いほどわかる。わかるけど、それは無理なんじゃないかと思ってしまう自分もいる。
    ここに出てくる加害者の生い立ちを知ると同情するし涙も出て苦しいけど、正直どうしたらいいのかわからない。混乱してしまう。

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    2017年08月14日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    あんな非道で残酷な鬼のような犯人は早々に処罰すべきだという世評は多い。著者は、警鐘を鳴らす。「裁判所は、量刑判断の場で、真実解明の場ではないと公言し、人々の誤解を解いてほしい」「刑事司法が犯罪抑止に積極的に向き合うように」人々の誤解を解くためにこのような著作が世に広まる事を願う。2016.4.2

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    2016年04月02日
  • 殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く―

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    ここに紹介された事件は世間を賑わせ、加害者は極悪人のごとく人々の記憶に刻まれる。それでも時間が経過すると人々は忘れ、その事件がなぜ起こったのか、犯罪を犯した者の生い立ちや心を踏み込むことは特に知る機会がないままだった。
    加害者が犯してしまった罪は消えることはないが、加害者も生まれつきサイコパスだったわけではなく、犯罪行動を起こす芽が、歪んだ家族関係や環境にあるのだ、そういう意味では加害者もこの世に望まれて生まれてきた人間であるにも関わらす、社会の中で孤立する被害者だったともいえるのではないか。と考えさせられる一冊だった。

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    2015年04月19日