奥田ひとしのレビュー一覧
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前半は、短編3作が収録されています。天地たちが町内の野球大会に出場する話、魎呼が料理に挑戦する話、鷲羽の科学力と美星の偶然力を併せ持つ美羽(ミュウ)というシミュレート体が柾木家を支配しようとする話です。
後半は、死んだはずの天地の母親である清音(きよね)が柾木家にやってくる話です。じつは彼女は、神我人の復讐をもくろむ涼哿(すずか)という少女が、天地たちに復讐するために作り出したクローンでした。清音のクローンにより、天地と魎呼、阿重霞の間に亀裂が生じ、彼らの足並みが乱されることになります。
次が最終巻ということで、涼哿との戦いがどのような結末を迎えることになるのか、期待が高まります。 -
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鷲羽のライヴァルだった瑜免が、銀河アカデミーの後輩たちを伴って地球にやってきます。その中の一人である嵯邏(さら)という少女は、鷲羽に勝負を挑み、鷲羽も後輩の挑戦に答えます。
ところがその後、嵯邏は鷲羽の助手として柾木家で生活するようになり、同時に鷲羽と融合するためのプログラムを着々と準備します。じつは嵯邏という少女はずっと昔に死んでおり、その身体を借りたプログラムが神にも等しい力を手に入れようと機会をうかがっていたのです。嵯邏の作り出した電脳空間に閉じ込められた鷲羽は、彼女と融合されそうになりますが、異変に気付いた瑜免や天地、魎呼たちが電脳空間内に入り込んで嵯邏から鷲羽を守ろうとします。
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短編4編と長編1編が収録されています。
短編には、樹雷皇帝の一家が地球にやってくる話のほか、魎呼のストーカーが登場する話、鷲羽の発明で阿重霞が魎呼の優しくなった世界を体験する話、美星が光線銃を落としてしまう話などが含まれています。
長編は、浅口八重(あさくち・やえ)という車いすの少女をめぐる物語です。砂沙美の背後に津名魅の姿を見ることができる彼女は、執筆中の絵本を完成させるために、もう一度津名魅を見せてほしいと砂沙美に依頼します。砂沙美は、八重の母親の頼みに応じて、リハビリの練習をすれば見せてあげてもよいと約束しますが、八重の心の中には自分の足で立ち上がって学校生活に戻ることへの恐れがある -
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前巻から持ち越しとなっていた、クレーとブラック鷲羽との戦いに決着がつけられることになります。
前半は、天地の仲間たちと5人のブラック鷲羽との、どこかほのぼのとした戦いが繰り広げられますが、クレーがブラック鷲羽の思考パターンを乗っ取ってからは、ややシリアス度が増した展開となります。鷲羽は、自分自身に関する天地たちの記憶を消去して、ブラックとの最後の戦いに挑みます。しかし天地たちは、鷲羽の記憶ではなく思いで結ばれていることを手がかりにして、彼女のいる場所へと向かいます。
最初は少しぬるいストーリーだと思っていたのですが、後半は思いのほかおもしろく読めました。 -
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シリーズ最終巻。前巻に引き続いて、臥竜との戦いの結末が描かれています。そのほか、短編2作を収録しています。
臥竜は、阿重霞の心を占めている天地を忘れさせるために、彼女自身の手で天地を殺害させようと考えていました。しかし阿重霞は、天地の呼びかけを受けて、ついにもとの心を取り戻します。それを見た臥竜は、みずから天地と戦い決着をつけようとしますが、最後は消えゆくOKU-Ⅱと運命をともにする道を選びます。
短編は、砂沙美のしゃっくりが止まらなくなる話と、魎呼の過去を知る宇宙人が地球にやってきて、天地とともに平和な日々を送っている彼女の心を揺さぶる話です。
前巻のときにも書いたのですが、臥竜にラス -
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前半は、美星が少女時代にお世話になったおばあさんが危篤状態となり、天地を伴って彼女のもとへ駆けつける話や、鷲羽の作った亜空間ゲートで天地たちが食料探しをするために遠い他の惑星へ出かける話などが収録されています。
後半は、しし座の惑星OKU-Ⅱをめぐる物語です。この星の王子である臥竜(がりゅう)が、地球上の阿重霞を誘拐し、彼女を洗脳してしまいます。臥竜に精神を支配された彼女は、天地のことを敵だと思い込み、彼らと戦います。砂沙美の必死の説得によって彼女にかけられた洗脳が効果を弱め、一時はもとの彼女に戻ったかのように見えましたが、そのことに安心した砂沙美までもが、阿重霞とともにふたたび臥竜のもとに -
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800年前、魎呼はある惑星に秘宝を求め、そこで天地にそっくりの男と出会っていました。夢がきっかけとなって、彼女が久しく忘れていたその時の記憶がよみがえり、天地たちとともにふたたびその惑星を訪れることになります。
そこには、皇家の樹で未来を教える力を持つ「ナナシ」があり、天地とよく似た風貌の棘(いばら)という男がその樹を守っていました。800年前にこの星にやってきた魎呼は棘と戦い、そこで樹に触れて何かを体験したはずなのですが、そのことを彼女は思い出せずにいます。
ところが、そんな彼らのもとに、かつて魎呼と争っていた宇宙海賊の耶鷹(やたか)と箕鳬(みかも)がやってきて、阿重霞が人質となってしま -
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アカデミー時代のライヴァル同士だった鷲羽と瑜免がふたたびあいまみえることになり、両者の因縁が明かされます。瑜免の部下の飛死魔は、旭が恋い慕うガギュウ人の豪渓(ごうけい)に戦いを挑みます。
戦いは、飛死魔と天地の直接対決となりますが、両者の激突によって王家の樹である「備前」がコントロールを失い、銀河系を巻き込むほどの大惨事になってしまう危機が訪れます。天地は、瑜免と協力して、この危機を回避しようと試みます。
若干設定が頭に入っていないところがありましたが、それでも大まかなストーリーは把握できる内容だったので、楽しんで読むことができました。 -
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砂沙美が、輸送車から逃げ出してケガをしているオオカミを助ける話、天地の幼なじみの高梁日羽(たかはし・ひわ)という少女が彼のもとにやってきて、魎呼や阿重霞たちの天地に対する想いを試そうとする話などが収録されています。
「魔法少女プリティサミー」では、砂沙美の通う学校の学芸会でプリティサミーの劇をすることになり、砂沙美がプリティサミーの役を演じることになります。ところが、本番中にピクシィミサが現われ、スポット・ライトを浴びて生徒たちの注目を浴びている砂沙美に、プリティサミーに変身するように迫ります。こうして、彼女の正体がバレてしまうのではないかという大ピンチに陥ります。
『魔法少女プリティサミ