いせひでこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
JCOM:BSというチャンネルでたまたまアニメの最終話だけを見て、話を知りたく読みました。
私はアラフォーの大人ですが、こちらの本はイラストがたくさん載っていて大変見やすく、分かりやすかったです。
アニメ版と違うところも少しありますが、本筋のストーリーは同じで、ラストは本でもアニメでも泣きました。
※ちなみに本書ではネロはネルロ、パトラッシュはパトラッシェと名前が少し変わっていますΣ(⊙ω⊙)
パトラッシェの心情(アニメでは分からない部分)や、貧しくもネルロの絵を描く事に対する情熱、希望にすごく心を動かされました!
子供には分かりやすくて読みやすく、アニメを見たことある大人はサラッとストーリーを思い出したい時に読むのに適した本だと思いました(*ˊ˘ˋ*) -
Posted by ブクログ
本編の「マキちゃん」の考え方や行動は、現実のお子さんを自由研究しているような感じで、フィクション感の全くないリアルさがすごいと思いました。
そのリアルさは、序盤のマキちゃんの幼いながらの、おもらしの気の遣い方にも現れていて、切ない絵柄と共に思わず笑ってしまいました。
でも、それもそのはず。実際にお母さんが娘さんを見ていて絵日記にしたのだから、それもそうかと思ったのですが、それでもマキちゃんの心の中を見透かしたかのような、そうだよねと共感できるような文章には、娘さんへの理解が込められており、いせひでこさんの麻木さんへの愛情の深さを感じました。
また、「いせひでこ」さんの「新編に寄せて」のすぐ後のページに、「石井麻木」さんの「おおきくなったマキちゃんからのてがみ」が載っている構成には、心動かされるものがあって、
お母さんは娘さんを、
「風のように通り過ぎていって、とおいむかしの残り香が漂っていた」
と表現し、娘さんはお母さんの、
「絵筆と紙をにぎりしめ、風を追いかけ雲を追いかけ雪を追いかけ夕焼けを追いかけ どこまでも飛んでいってしまう背中を」
不思議に思い、自らもカメラをにぎりしめ、光と影を追いかけ、飛び続けていると表現し、そんな二人の思いは、とてもよく似ていると感じました。 -
Posted by ブクログ
マキちゃんの子どもらしい考えに
癒されたり、いろんなことに気付かされたりしました。
マキちゃんは
おかあさんをやっているよりも
仕事をやっているほうが多い。
と言います。
普通、仕事をやる(する)とは言いますが、
おかあさんを「やる」とは言いませんよね。
でも、マキちゃんはおかあさんを「やる」と言いました。
その時のマキちゃんの気持ちを想像すると悲しくなりました。
本の中には挿絵もたくさん描かれていて、
可愛いマキちゃんの成長も見ることができます。
大きくなったマキちゃんは写真家になったようですね。
写真=写心「心を映す」
なるほど。
増補の「マキちゃんとチェロ」では、
チェロのケースに入ったまま昼寝してしまった
マキちゃんが可愛らしいです。
「チェロになりたい」
ここからもマキちゃんの寂しさがわかる気がします。 -
Posted by ブクログ
▶グレイについての三冊の本が合体したもの。
▶一巻目は既読なんで第二巻に相当するところから。
■「気分はおすわりの日」
いきなりグレイが不調。てんかんとアレルギー。なにか喪失の気分が全編漂っている気がします。
グレイはそこにいるだけで人の心を平和にするらしい。(p.185)
グレイをまってるのは私らしい(p.227)
気分はおすわりの日。私もそれでいこう。(p.241)
グレイの背中から風が生まれた。(p.245)
■「グレイのしっぽ」
▶引っ越し。ほとんどすべてグレイのための家に。
▶建築家はいつの間にかいなくなってた。
▶ガン見つかる。
グレイのあけた穴はそこらじゅうにあって(p.260)
グレイは次々にできごとを生み出し、新しいグレイを創作し、まわり中をふりまわして歩いていった。(p.265)
それで、よかった。(p.403)
■グレイについての簡単なメモ
【犬】かわいいが子育てよりも手間がかかり高くつくかも。特にハスキーは。緊張するとあくびが出るそうだ。
【Sさん】犬の訓練士。もみあげとサングラス。犬といっしょに飼い主の訓練もする。というよりむしろそっちのほうが大切。
【おかあさん】絵描き。ひっこしが趣味で家の中を塗り替えるのが好き。ブルーグレーの色が好き。《私は匂をおいかけているうちに絵描きになったのかもしれない。》p.154
【おかあさんのおとうさん】やっぱり絵を描く。大男。ハイジャック犯と間違えられたこともある。子育てはへただが犬のことならまかしとけ。Mたちは「おじいちゃん」ではなく「銀色の風の絵描きさん」とよんでいた。
【おとうさん】建築家だが自分の家は持たない。
【雲】おかあさんは空をながめるのが好きで雲の絵ばかりの展覧会をやりたいと思っている。『雲のてんらん会』ありましたね。
【グレイ】ハスキー犬。名前は大Mが決めた。かじるのが趣味。
【グレイの家】風呂の「すのこ」のかたまり。格調高い純和風建築だがグレイ中で眠ろうとせずガリガリかじって破壊しようとしている。
【グレイの家族】「おとうさん」と「おかあさん」とこどもの「大M」と「小M」。
【グレイの好物】かじりやすい、木でできたもの。おかあさんの服。大根の葉。散歩。
【クロ】実家で飼っていた黒い犬。首輪をしておらず野犬狩りに連れていかれた。
【散歩】犬を飼うと立ち止まることが多くなりいろんなものが見え、聴こえるそうだ。
【ジャック】悠然と気品のある犬。
【集会】夜の公園に近所の犬と飼い主たちが集まっていてみんなリードをはなしている。
【小M】子どもその2。
【大M】子どもその1。
【チェロ】チェロ弾き一家なんやとか。ええですねえ。
【トナカイ】四万十川の木で造られていて庭にいる。グレイの安眠のための番犬をしている。
【ハスキー犬】毅然としてそうやけどテレビなんかで見てるとだいたいアホである。ハスキー犬登録台数はこの本が書かれた時点で日本が世界一なんだとか。たぶんアノ漫画のせいではないかと思われる。
【花子】ヒグマ。人間に育てられた。
【ヒラミ先生】獣医。信頼できる。
【わたなべくん】新潮社のGさんちのブルテリア。 -
Posted by ブクログ
「絵描き」一家がシベリアンハスキー「グレイ」と共に過ごした期間の実話。解説は小川洋子さん。
エッセイというより、「グレイ」の一生を綴った絵日記です。
一生と言ってもグレイは一歳くらいから病気がちで、闘病を続けわずか5年で逝ってしまう。
写真で決定的瞬間を撮るのは難しいけど、スケッチならどんな瞬間でも残せる。
カメラでは撮れないアングルからの描写もできる。
写真なんか撮ってる場合じゃない場面の様子も再現できる。
それゆえに写真以上のリアルさが伝わってくる。
後半はグレイがだんだん弱っていく姿ばかりスケッチするようになり最後まで読み進めるのが辛かった。
最後に描かれた散歩コースの公園のスケッチは草木とベンチだけだが、じっと見てると「絵描き」と「犬」の姿が見えてくる。
生き物(大型犬は特に)を家族の一員として受け入れるには責任と覚悟が必要なことを思い知らされました。