あらすじ
シベリアンハスキーの愛犬グレイと家族の5年のいとなみ。迎え入れから看取りまでを、笑いと発見、涙で綴った愛犬本のベストセラー。
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Posted by ブクログ
グレイに対する愛の溢れた本だった。犬を飼ってたら、あるある〜って言いたくなるような内容が多かった。賢く真面目な犬より、グレイみたいに欲に貪欲で素直でおドジな方が可愛いよね。「ね」って振り向いてくれるのがとても可愛い。
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▶グレイについての三冊の本が合体したもの。
▶一巻目は既読なんで第二巻に相当するところから。
■「気分はおすわりの日」
いきなりグレイが不調。てんかんとアレルギー。なにか喪失の気分が全編漂っている気がします。
グレイはそこにいるだけで人の心を平和にするらしい。(p.185)
グレイをまってるのは私らしい(p.227)
気分はおすわりの日。私もそれでいこう。(p.241)
グレイの背中から風が生まれた。(p.245)
■「グレイのしっぽ」
▶引っ越し。ほとんどすべてグレイのための家に。
▶建築家はいつの間にかいなくなってた。
▶ガン見つかる。
グレイのあけた穴はそこらじゅうにあって(p.260)
グレイは次々にできごとを生み出し、新しいグレイを創作し、まわり中をふりまわして歩いていった。(p.265)
それで、よかった。(p.403)
■グレイについての簡単なメモ
【犬】かわいいが子育てよりも手間がかかり高くつくかも。特にハスキーは。緊張するとあくびが出るそうだ。
【Sさん】犬の訓練士。もみあげとサングラス。犬といっしょに飼い主の訓練もする。というよりむしろそっちのほうが大切。
【おかあさん】絵描き。ひっこしが趣味で家の中を塗り替えるのが好き。ブルーグレーの色が好き。《私は匂をおいかけているうちに絵描きになったのかもしれない。》p.154
【おかあさんのおとうさん】やっぱり絵を描く。大男。ハイジャック犯と間違えられたこともある。子育てはへただが犬のことならまかしとけ。Mたちは「おじいちゃん」ではなく「銀色の風の絵描きさん」とよんでいた。
【おとうさん】建築家だが自分の家は持たない。
【雲】おかあさんは空をながめるのが好きで雲の絵ばかりの展覧会をやりたいと思っている。『雲のてんらん会』ありましたね。
【グレイ】ハスキー犬。名前は大Mが決めた。かじるのが趣味。
【グレイの家】風呂の「すのこ」のかたまり。格調高い純和風建築だがグレイ中で眠ろうとせずガリガリかじって破壊しようとしている。
【グレイの家族】「おとうさん」と「おかあさん」とこどもの「大M」と「小M」。
【グレイの好物】かじりやすい、木でできたもの。おかあさんの服。大根の葉。散歩。
【クロ】実家で飼っていた黒い犬。首輪をしておらず野犬狩りに連れていかれた。
【散歩】犬を飼うと立ち止まることが多くなりいろんなものが見え、聴こえるそうだ。
【ジャック】悠然と気品のある犬。
【集会】夜の公園に近所の犬と飼い主たちが集まっていてみんなリードをはなしている。
【小M】子どもその2。
【大M】子どもその1。
【チェロ】チェロ弾き一家なんやとか。ええですねえ。
【トナカイ】四万十川の木で造られていて庭にいる。グレイの安眠のための番犬をしている。
【ハスキー犬】毅然としてそうやけどテレビなんかで見てるとだいたいアホである。ハスキー犬登録台数はこの本が書かれた時点で日本が世界一なんだとか。たぶんアノ漫画のせいではないかと思われる。
【花子】ヒグマ。人間に育てられた。
【ヒラミ先生】獣医。信頼できる。
【わたなべくん】新潮社のGさんちのブルテリア。