近藤正高のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フリーライターにより、タモリの足跡を通して戦後ニッポンの歩みを振り返ったもの。芸能を中心に、日本の文化や生活について分析されており、特にタモリの生い立ちについては、膨大な文献により詳細な研究がなされている。タモリやたけし、さんまなどの芸人についての評価も、多数の評論家のものが記載されている。学術的とは言えないまでも、豊富なデータに基づいた展開は面白く、参考になった。
「(タモリの本名)一義とは祖父の命名で、日露戦争時には満州軍参謀を務め、陸軍大臣や首相を歴任した田中義一にあやかったものだという。小沢開作が、1935年に満州の奉天で生まれた三男に、満州事変の計画実行者である関東軍参謀の板垣征四 -
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〇目次
序章:偽郷としての満州
第1章:坂とラジオ、そしてジャズ―祖父母に育てられて
第2章:大学紛争とダンモ研狂騒曲―森田一義から「タモリ」へ
第3章:空白の7年間―ボウリングブームのなかで
第4章:ニッポン最後の居候―タモリ出現
第5章:テレビ「お笑い」革命―芸能人と文化人のあいだで
第6章: “変節”と“不変”―フジテレビの絶頂と『笑っていいとも!』
第7章:「リスペクト・フォー・タモリ」ブーム―テレビは終わらない
終章:タモリとニッポンの“老後”
タモリとその周りの環境や人々との関係を軸に戦後の日本の歩みを描いていく。そもそも、タモリはなぜドライに客観的に物を観察し面白く感じることが -
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Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
序章 ”偽郷”としての満州
第1章 坂とラジオ、そしてジャズ~祖父母に育てられて
第2章 大学紛争とダンモ研狂騒曲~森田一義から「タモリ」へ
第3章 空白の七年間~ボウリングブームの中で
第4章 ニッポン最後の居候~タモリ出現
第5章 テレビ界「お笑い」革命~芸能人と文化人の合間で
第6章 ”変節”と”不変”~フジテレビの絶頂と『笑っていいとも!』
第7章 「リスペクト・フォー・タモリ」ブーム~テレビは終わらない
終章 タモリと日本の”老後”
おわりに
<内容>
今まで出版された”タモリ本”の総まとめのようなもの。あとがきで著者が書くように、執筆が遅 -
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Posted by ブクログ
タモリの生い立ちから、山下洋輔や赤塚不二夫との交流を経て「お笑いビッグスリー」と呼ばれるまでにいたる経歴を紹介しつつ、戦後日本の社会状況とのかかわりについて論じている本です。
「タモリと戦後ニッポン」というタイトルからは、文化史・社会史的な観点からメディアにおけるタモリという存在の象徴している意義を考察するような内容を想像しますが、じっさいにはタモリの比較的くわしい評伝としての性格が強い本であるように感じました。その意味では、やや期待はずれの印象がなくもないのですが、いずれにしてもタモリの半生をていねいにたどっている手堅い仕事だといってよいのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
タイトルや「はじめに」からは、タモリを通して戦後日本を説明するもののように見えるが、実際の内容はタモリの活躍の歴史をつづったもの。
タモリのTVへの登場したころの話は赤塚不二夫の居候くらいしか知らなかったが、その前に山下洋輔たちとのかかわりからブレイクしていったというくだりが、読んでいてワクワクした。
ロックでも60年代とかのビートルズやストーンズが生まれてきて色々なバンド、色々なロックの形態ができてくるころ発展途上の文化において化学反応を起こしていく頃の話はワクワクするが、それに似ていると思う。
いわゆるJazzの持っているフリー感がタモリの芸に影響を及ぼしているのだなというのが発見ん -
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