高橋うららのレビュー一覧
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満州での出来事を、小学生でもわかるような表現でまとめられている、小学校高学年からを対象にした本。表現は小学生でもわかるものだが、出来事の一つ一つは、非常に残酷で胸が苦しくなる場面もあった。戦争と言うと、東京大空襲、広島、長崎への原爆投下、沖縄の地上戦について取り上げられることが多い。教科書にも戦後の満州については、ほとんど触れられないため、一般的な知識として満州の出来事を深く知っている人は、大人でも多くないのではないか。戦争は決して武力の衝突による戦死だけではない。多種多様な被害があることを思い知らされる。本書は、小学校高学年からを対象とした本だが、大人でも視野が広がり、今ある生活の満足さに気
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ホッキョクグマの繁殖のための、円山動物園の努力がよくわかる本でした。ホッキョクグマの繁殖の難しさもよくわかりました。
また、人間の活動の影響を受けて野生のホッキョクグマが減少しているという話、過去にはスポーツハンティングをされていた話など、地球環境に関する問題提起があり、ただただ動物園のがんばりアピールになっていないところがよいと思いました。
札幌トヨペットがホッキョクグマの繁殖を応援しており、産室や監視カメラの設置などをしたという話は、企業がそういう形で地球上の問題に貢献することもできるのだと感心しました。
2012年9月現在、ララとデナリの子がララのお腹にいるようなので、無事に産まれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ北海道の円山動物園ではホッキョクグマの出産が成功している。ホッキョクグマは神経質な動物で、世界的にもホッキョクグマの出産は難しい。そんな中で5頭の赤ちゃんを育てた円山動物園の飼育員の河西賢治さん。
河西さんは札幌に生まれ、子どものころから生き物が好きでした。札幌の「業務職員」という地方公務員になって、仕事の希望に動物園をしていたら円山動物園の飼育員になった。はじめの担当動物は鹿とトナカイ。けれど、担当になって半年ほどした時、トナカイがバタバタと死んでしまうという事になった。寒い地域の生き物であるトナカイが夏の暑さに耐えられなかったのか?もう生き物が死ぬのを見たくないと思い、仕事をやめたいと思っ