福井健策のレビュー一覧
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岡田斗司夫さんと、福井健策さんの著作権についての対談集。
この本の面白いところは、法律の専門家である福井さんに、コンテンツビジネスのことを考えまくっている岡田さんが、かなりインサイドギリギリの危険球を投げまくっているところ。岡田さんの突飛だけれど本質を突く質問に、福井さんは法律の専門家として真摯に答えているところが面白かった。
結論から言えば、コンテンツで稼げる人間は日本で10000人くらい、というのはかなり的を射た数字じゃないかと思う。現在はプロとアマの境目が限りなく薄くなり、素人が大人気になる一方、玄人はつねに厳しい目に晒されてオワコン化していく……
そういうなかで、文化でご飯を食べ -
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岡田斗司夫らしく、極論で反例を問いかけながらダラダラと雑談形式で進む本。彼のYouTube動画を見ていて思うが、実験結果や調査結果に基づく知識ではなく、感覚的で天才的な論理展開をしているだけなので、良い意味で肩の力が抜けている。悪い意味では、内容が「ただの意見を言ってみた」与太話であり、どこにも辿り着かない。ゴールを求めているのではなく、考え方を突き合わせるような読書だからそれで良いのだが。
面白いのは、著作権の範囲における家族ならOKというルールに対して、1万人の養子の是非を持ち込む点。あり得なくもないし、こうした検証は子供手当のような現実問題でも想定すべき。養育の事実関係が必要と応える福 -
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ネタバレ岡田斗司夫さんが好きな人はいいと思う。コンテンツはフリーで流通させ、マネタイズは別の手法(ライブグッズのように)で行うのが理想という点は納得。余談だが、どうして音楽業界では無料公開のMVで曲を聴かせつつストリーミング等で購入可能にするというモデルが浸透しつつあるのに、漫画や小説で同じことをすると未だに目立つのかなーと思った。あと、消費税や所得税のことを考慮してリアルマネーよりポイントシステムを使いたがるということは大きな気づきだった。絵や本の権利を守るために生まれた著作権が、300年たった今無限にコピーできるデジタルコンテンツまで擬似的に一つ一つの物として扱おうとして機能不全を起こしかけている
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Posted by ブクログ
★『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』
「著作権法の第一人者」と言われている福井健策氏による”著作権”に関する最新の説明を聞きたいと思っていた時に、目にしたのがこの本。根っからの岡田斗司夫ファンの私は、『一挙両得』と思いながら手に取り、読み始めた。感想は『この本で良かった』です。
福井氏を知ったのは、インターネットニュース番組の「ビデオニュースドットコム」にゲストとして登場した時。論の鋭さと、”著作権”という特化したわかりずらい法律を取り扱う法律家、と言うより、芸術や文化のコンテンツを愛している匂いのする方だという印象を持った。だから、福井氏の著作物を探していたのだが、実際に彼の文章を読 -
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ただでさえクソ長いと思ってた著作権の保護期間死後50年。これが70年に延長される動きがあると知って愕然とした。またディズニーを嫌いになる理由が増えてしまった…。それ以外にも、疑問を感じるような、いや、正直言ってクソみたいな著作権関連の動きは多い。CCCD、コピーワンス、ダビング10、録画ネット裁判、各種DRM。これのせいで、テレビが故障したら録り貯めた番組が全部見れなくなったり、ネットから家電の動画を再生できなかったり、気軽に貸し借りができなくなったり、時には再生すらできなかったりすることさえある。もちろんマジコンP2P海賊版その他違法サービスに対応する必要はあるとは思うが、そのせいで普通に -
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著作権とは何か?コンテンツにカネを払うとはどういうことかというその是非を問う話にはじまって、縦横無尽に、それこそあらゆる角度から岡田斗司夫と福井健策の両氏が語りつくす対談本でございます。
著作権のほうで有名な弁護士と、「オタキング」こと『フリックス』という新しい経済概念を提唱する岡田氏が対談形式で『著作権とは何か?』ということを徹底的に語り合っている一冊でございます。話題は本当に多岐に渡っていて、『自炊』と呼ばれる既存の書籍をデジタル化するということの是非や、コンテンツのマネタライズ。さらにはフェイスブックやツイッターなどの米国発のプラットフォームの絶大な影響力。情報と経済のありように至るま