福井健策のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【超共有】
デジタル状態でもっていればいいものに、著作権は不要であるとわたしも感じています。コスト、劣化を伴わずに複製できるものにお金を払う必要はないと思いますし、お金を求めてもいけないように思います。しかし、書籍やCDなどのように物理的に存在するものには、お金を払う必要性はあります。
無料でプロ顔負けのHPやブログを提供している方がたくさんいます。儲けようとはしていないのです。「情報の信頼性が・・・」という人もおられるかもしれませんが、信頼性はそのページを見ている人が決めていきます。信頼性のないものは自然淘汰される世の中です。
ただ、一番困ることが突然そのサイトがなくなることですね。ここは -
Posted by ブクログ
ネタバレ誰もが簡単に、デジタルでコンテンツを作れて、他人の著作物を簡単に複製できるようになった昨今。
コンテンツに著作権はつきものですが、今の世の中の有りように、上手く対応しきれていないようです。
そんな著作権について、色々な切り口で解説されています。
面白かったのは、著作権についてよりも、これからのクリエイターの有り方や『全メディア・アーカイブ構想』などと言った、これからの新しい仕組みについての話でした。
現行の制度に対して文句を言う前に、試行錯誤を繰り返して何かを作り上げて行く方が良い事を教えてくれました。
デジタルはあくまでも道具であって、全てではないと、改めて思いました。
対談として書かれ -
Posted by ブクログ
デジタル時代のぼくらの著作権入門』:岡田斗司夫・福井建策(11.12)
ネットで簡単に同じものがコピーされていく時代の著作権。
もはや誰にとっても身近な問題なのだと思った。
プロにとって怖いのは、違法にコピーされることよりも
多くのアマが無償で作品を発表することなのかもしれない。
今ある著作権の形態を見直しつつ、
どうクオリティを保つのかが最大のポイントだな。
ネットを通じて膨大な量の作品が流れていく中で
むしろライブの希少性が上がる、というのは確かにそうだと思う。
岡田斗司夫が言う「作品は趣味で、お金は仕事から」なんて
まずちゃんと仕事がなければ成り立たないし。
そしていくら作品が基本だと -
Posted by ブクログ
岡田斗司夫さんと、著作権法に詳しい弁護士・福井健策さんの対談本です。
電子書籍の自炊について理解してたつもりだったけれど、よくわかってなかったんだな、ということがわかった。この本を読んで、なるほどと思った。
あと、「僕たちが欲しいのはコンテンツではない」「人はライブの体験にお金を払う」というのもよくわかる。
岡田斗司夫さんのコンテンツビジネスの発想も面白いし、非常に考えさせられるものがあった。
恥ずかしながら、2008年にmixiが公表した規約規定をめぐる騒動があったことも知らなかったけれど、規約を読むと著作権法にあるキーワードがしっかり入っていて、このまま認めちゃったらあり得ない感じがわ -
Posted by ブクログ
岡田斗司夫さんと、福井健策さんの著作権についての対談集。
この本の面白いところは、法律の専門家である福井さんに、コンテンツビジネスのことを考えまくっている岡田さんが、かなりインサイドギリギリの危険球を投げまくっているところ。岡田さんの突飛だけれど本質を突く質問に、福井さんは法律の専門家として真摯に答えているところが面白かった。
結論から言えば、コンテンツで稼げる人間は日本で10000人くらい、というのはかなり的を射た数字じゃないかと思う。現在はプロとアマの境目が限りなく薄くなり、素人が大人気になる一方、玄人はつねに厳しい目に晒されてオワコン化していく……
そういうなかで、文化でご飯を食べ -
Posted by ブクログ
岡田斗司夫らしく、極論で反例を問いかけながらダラダラと雑談形式で進む本。彼のYouTube動画を見ていて思うが、実験結果や調査結果に基づく知識ではなく、感覚的で天才的な論理展開をしているだけなので、良い意味で肩の力が抜けている。悪い意味では、内容が「ただの意見を言ってみた」与太話であり、どこにも辿り着かない。ゴールを求めているのではなく、考え方を突き合わせるような読書だからそれで良いのだが。
面白いのは、著作権の範囲における家族ならOKというルールに対して、1万人の養子の是非を持ち込む点。あり得なくもないし、こうした検証は子供手当のような現実問題でも想定すべき。養育の事実関係が必要と応える福 -
Posted by ブクログ
著作権について、具体例を示しながらわかりやすく書かれている。
著作物とは「思想や感情を創作的に表現したもの」
歌詞でもとても短かい部分だけなら著作物ではない。許可なく自由につぶやける。Let it go, let it go~♪」とか「世界にひ~とつだけの花 ♪」だけなら、恐らく大丈夫。しかし、もっと長い歌詞や小説の名台詞をつぶやいたりするのは、理論上は著作物の利用になる。
「引用」ならば許可がなくても大丈夫。
著作物のほか気をつけたいのが、「肖像」などの拡散。人のプライベートな姿を撮ってアップするのは、肖像権という別な権利を侵害する可能性があるので要注意。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ岡田斗司夫さんが好きな人はいいと思う。コンテンツはフリーで流通させ、マネタイズは別の手法(ライブグッズのように)で行うのが理想という点は納得。余談だが、どうして音楽業界では無料公開のMVで曲を聴かせつつストリーミング等で購入可能にするというモデルが浸透しつつあるのに、漫画や小説で同じことをすると未だに目立つのかなーと思った。あと、消費税や所得税のことを考慮してリアルマネーよりポイントシステムを使いたがるということは大きな気づきだった。絵や本の権利を守るために生まれた著作権が、300年たった今無限にコピーできるデジタルコンテンツまで擬似的に一つ一つの物として扱おうとして機能不全を起こしかけている