福井健策のレビュー一覧
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この本は、評価経済社会を唱える岡田さんと著作権の第一人者の福井弁護士ががっぷり四つに組み合って著作権について語り合う対談本です。著作権入門とありますが、堅苦しいところは全くなく、岡田さんの鋭い「書生論」に対して、福井弁護士が真剣に向き合って回答を出そうとする中で、デジタル化が進展する中で機能不全を起こしている今の著作権の問題点と今後進んでいくであろう姿がおぼろげに見えてきます。特に、岡田さんのぶっ飛んだ発想が面白いです。私的複製が許される範囲として、'自分自身や家族が使うため'という法律上の解釈を逆手にとって、養子を1万人取ったらどうか、などという意見を突然持ち出して、福
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「コンテンツ」と「著作権」、この両者の結びつきが今ほど意識されている時代は無いのでは無いでしょうか。てまぁ、ワシの生きてきたこの数十年では、って意味での実感ですし、自分がそういうところで仕事をしているせいかもしれませんが。
そう、まさに仕事としても、嗜好としても、ワシにとって身近なのが「コンテンツ」と「著作権」。そのそれぞれの専門家、第一線で活躍されている二人の対談は、ひとつにはそれらの分かりやすい現状認識として、もうひとつには想定される、あるいは想定したい未来予想図の提示として、とても興味深く読みました。
突飛ながら分析の的確な岡田氏と、堅実ながら柔軟な発想の福井氏。彼らが提示する「著作 -
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キーワードだけはよく聞く「TPP交渉」。前政権から政権交代しても、外交交渉の重要事項としてクローズアップされています。ところが要素が余りにも多岐にわたっているため、ワシもそうですが「で、結局TPPって何?」という疑問符は多くの人が持っているところかと思います。
で、本書。そのTPPの中では要素のひとつに過ぎませんが、とても大きな意味を持つひとつである「著作権の(加盟国)標準化」について、ひとつひとつを丁寧に、日本の実情と世界の実例を踏まえて解説されていて、ワシ自身、かなりの部分でTPPの著作権分野への理解が深まりました。
表題にもありますが、TPPで提示される著作権は、過渡期でもあるネット -
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【超共有】
デジタル状態でもっていればいいものに、著作権は不要であるとわたしも感じています。コスト、劣化を伴わずに複製できるものにお金を払う必要はないと思いますし、お金を求めてもいけないように思います。しかし、書籍やCDなどのように物理的に存在するものには、お金を払う必要性はあります。
無料でプロ顔負けのHPやブログを提供している方がたくさんいます。儲けようとはしていないのです。「情報の信頼性が・・・」という人もおられるかもしれませんが、信頼性はそのページを見ている人が決めていきます。信頼性のないものは自然淘汰される世の中です。
ただ、一番困ることが突然そのサイトがなくなることですね。ここは -
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ネタバレ誰もが簡単に、デジタルでコンテンツを作れて、他人の著作物を簡単に複製できるようになった昨今。
コンテンツに著作権はつきものですが、今の世の中の有りように、上手く対応しきれていないようです。
そんな著作権について、色々な切り口で解説されています。
面白かったのは、著作権についてよりも、これからのクリエイターの有り方や『全メディア・アーカイブ構想』などと言った、これからの新しい仕組みについての話でした。
現行の制度に対して文句を言う前に、試行錯誤を繰り返して何かを作り上げて行く方が良い事を教えてくれました。
デジタルはあくまでも道具であって、全てではないと、改めて思いました。
対談として書かれ -
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デジタル時代のぼくらの著作権入門』:岡田斗司夫・福井建策(11.12)
ネットで簡単に同じものがコピーされていく時代の著作権。
もはや誰にとっても身近な問題なのだと思った。
プロにとって怖いのは、違法にコピーされることよりも
多くのアマが無償で作品を発表することなのかもしれない。
今ある著作権の形態を見直しつつ、
どうクオリティを保つのかが最大のポイントだな。
ネットを通じて膨大な量の作品が流れていく中で
むしろライブの希少性が上がる、というのは確かにそうだと思う。
岡田斗司夫が言う「作品は趣味で、お金は仕事から」なんて
まずちゃんと仕事がなければ成り立たないし。
そしていくら作品が基本だと -
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岡田斗司夫さんと、著作権法に詳しい弁護士・福井健策さんの対談本です。
電子書籍の自炊について理解してたつもりだったけれど、よくわかってなかったんだな、ということがわかった。この本を読んで、なるほどと思った。
あと、「僕たちが欲しいのはコンテンツではない」「人はライブの体験にお金を払う」というのもよくわかる。
岡田斗司夫さんのコンテンツビジネスの発想も面白いし、非常に考えさせられるものがあった。
恥ずかしながら、2008年にmixiが公表した規約規定をめぐる騒動があったことも知らなかったけれど、規約を読むと著作権法にあるキーワードがしっかり入っていて、このまま認めちゃったらあり得ない感じがわ