八木洋介のレビュー一覧
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■メモ
戦略性のマネジメント
環境の変化を読み、環境の変化に合わせて人事戦略を考え、実行する。
過去の制度という前提を持たない。会社のSTRと人事戦略が一致する。
継続性のマネジメント
過去からの継続を意識する。環境の変化に合わせた会社のSTRと齟齬が生まれる
場合もある。人事制度の中には、合理性において説明できない制度も過去からの
継続によって維持される。
■学び
家族手当、通勤手当が継続性によるものなのか・・。戦略的に導入を検討すれば、
十分に導入に値すると思う。例えば出産手当などは、仕事のアウトプットに直結
するインセンティブとはいえないが、従業員満足、ロイヤリティ、企業 -
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人事のプロによる人事に必要な考え方を、著者の平易でわかりやすい文章で書いている。人事の本ではあるが、経営の視点で書かれていて、リーダーを志す人一般にもそのまま通じる。
個人では、自分の軸を持て、とアドバイスしている。何事にもぶれない自分の信念がリーダーには必要だという。軸を持つ、気がつくのは難しいことではあるが、これを持てる人はさすがに強いだろうと思う。
また、著者の経歴もあり、グローバルな視点で、日本企業と比較して書かれている。USは強い企業をめざし、日本はいい企業をめざしているが、これからは強くていい企業をめざすべきと主張する。自分が外資系にいるので、グローバル企業の考え方は理解できる。 -
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ネタバレ既読本の棚卸し。
こちらは人事に関する一冊。
人事、評価、組織などについて考えている人には、良い参考書になると思います。
以下、赤線を引いた部分です。
マネジメントには「戦略性のマネジメント」と「継続性のマネジメント」がある
「戦略性のマネジメント」は、「現在」を見て、勝つための戦略を立て、それを企業内の各機能に一貫性をもって反映させるマネジメントです。
「継続性のマネジメント」とは、「過去」を見て、企業における歴史的連続性を重視するマネジメントです。
日本的経営がもてはやされた(中略)時代に、米国の経営学者ジェームズ・アベグレンらが日本企業の強みとして見出したのが、年功序列、 -
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「戦略人事」について知りたくて、まず初めに手に取った本。
(新書だし、読みやすそうだし…。)
著者は、GEやLIXILの人事責任者として活躍した人。
「戦略」と名が付いているだけあって、さすが話がロジカルに進んでいきます。
また、意外に浪花節なところもあって、一般人にも共感できる部分も多いのではないかと思います。
人事の仕事すら、よく知らなかったけれど、
そんな自分にも十分読めて、学びのある本でした。
GEのイメルトも辞めちゃったし、ちょっと内容が古いところはありますが、
些末な部分なので、(「戦略人事」について知るという目的においては、)気にすることはないでしょう。 -
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GE、そしてリクシルの人事責任者を歴任した八木さんと金井先生の著作。
人事とは給与計算とか制度設計といった仕事ではない。HPにはずっと人事部がなく1000人をこえてはじめて人事部をつくった。その際、ビル・ヒューレートは「人事部門の仕事は経営の質を高めることだ」と定義した。それくらい広範囲にわたるのが本来の人事。外部環境の変化に対応した人材育成をしたり会社の事業戦略とそれに必要な組織、人材を育成する役割があるから「戦略」人事。単なる適材適所やルールやマニュアルを守る受け身部門ではだめだ。
会社全体の未来はリーダーの育成にかかっている。その育成は人事部員の育成にかかっている。人事をどう強くするかが