大竹聡のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さほど酒飲むわけではありませんが、酒飲みの人が書く文章が好き。多分憧れがあるんでしょうね。酒場にふらっと行って、さりげなく飲んで帰ってくるような事に。
居酒屋でもなんでも外で飲むのってわくわくしますよね。庭で七輪、さんま、ビールなんていうのもあこがれる。
とはいえ普通に生活しているとそんなに表で飲むことも、庭でしみじみ飲むことも無いわけです。僕のような憧れを持っている人に需要があるジャンルなんではないでしょうか。本当に日常的に酒場行けている人は逆に読まないんじゃないかな。
大竹さんは「多摩川飲み下り」で初めて読んでその哀愁でぐっときましたが、還暦に近くなってきて哀愁が増してます。いい雰囲気です -
Posted by ブクログ
酒エッセイの現在の大御所の一人、ミニコミ誌「酒とつまみ」の編集長の初小説です。
恐らく自分がモデルの私小説的な短編集ですが、ファン以外の人が読むとつまらんという烙印を押してしまいそうな本ではあります。
酒場で自分の人生を滔々と話している流れで、子供の頃(昭和30年代)の頃からのノスタルジーに重きを置いた芸風です。
なぎらさんの古き良き昭和エッセイが好きなので、僕的には楽しめました。
おまけで3点かな。
彼と僕の共通点で、父親が家族を捨てて出て行っているので、父親をよく思っていないところがあります。僕はもう35年ほど父親に会っていないので、このまま会わずに終わるのだろうと思っています。前は罵倒 -
Posted by ブクログ
酒ばっかり飲んでそれを生業にしてしまった人。他の酒関係のエッセイストは自制が聞いている感じがしますが、この方はノンストップの呑兵衛という感じです。ほんと毎日ずっと飲んでいるという印象だし多分そうだと思う。
老舗を訪ね歩くコンセプトですが基本いつもとなーんにも変わらない。だらーりだらりと飲んで終電を逃して2軒3軒・・・。
酒場に行きたくなるエッセイというよりも、「あー、そうそう、呑兵衛ってこんな感じだよね。しょうがないなあ」と知り合いの話をぽつぽつ聞いているような本です。
これが何とも癖になるだらだら系酒エッセイです。
なんでか分からないけど好き。 -
Posted by ブクログ
最近、毎日のようにホッピーを飲んでいる。ホッピーが体にいいとか、安いとか、そう言うことではなく、ホッピーを置いているお店の雰囲気が好きなのだ。
本書は、中央線を一駅ずつ降りて、ホッピーが飲めるお店に一つ入っては、次に進む。スタートが、東京駅で、高尾駅まで32駅。高尾からの復路では、京王線で、ホッピーマラソンを続けている。
まぁ、タモリクラブ的な本ですね。でも、そのばかばかしさがかなり好きです。
あっ、ホッピーって知らない人もいますかね。ホッピーは、ビールの廉価版のような麦酒飲料です。ホッピーそのものだけを飲んでいる人を見たことがありません。基本的なルールとして、焼酎にホッピーを加えて飲み