大竹聡のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
奥多摩駅から多摩川沿いに、のべ27日間かけて、ひたすら歩いちゃあ酒を飲む。目指す終点は川崎駅のそのまた先の多摩川河口だ。歩いた後は、居酒屋でビールにハムカツ、河原でコロッケと酎ハイを楽しむ。これがなぜかたまらず美味い!河原で草野球や、魚釣りの親子を眺めながら寝転がれば極楽気分。非日常の旅はこんな近くにあった。ほぼ書き下ろし。
大人になるにつれて酒場の魅力が体に染み込んでくるのを感じる昨今です。タモリ倶楽部の飲み屋特集や、酒場放浪記が楽しいのなんの。出来れば自分が行きたい所ですがなかなかそうもいかないのがサラリーマンのつらい所で有ります。
さて、この本題名 -
Posted by ブクログ
ネタバレ平日昼間に酒を呑む。
会社員ではほぼ不可能な行為ですが、
フリーランスになると別に誰からも咎められないので
全然OKなんですよね。
でも、なんとなくできない。
なんか自分がダメな人間になったみたいな気がしてしまう。
逆にその背徳感が酒を更に旨くするという一面もあるのですが。
昼間からぶらぶらと飲み歩き、競馬場や競艇場にも顔を出し、
客観的に見るとかなりダメ人間に見えるのだけれど、
この著者は「酒とつまみ」の編集長でもあり、
なにしろ酒について書くことを主な職業としているので
これらは正統な取材であり、非常に真面目に
仕事を遂行しているとも言えるわけですね。
豪放磊落な酒呑み、ではなくとぼ -
Posted by ブクログ
ホッピーマラソン。何のことやら説明されないと分からないと思うのですが、ただ単に中央線の各駅でホッピーを飲んで全駅制覇するというだけです。でもこの「だけ」に踏み出すおバカさんは世の中でこの人だけだったというこの奇跡。なんとも素晴らしいです。
そもそも僕ホッピー飲んだことないんです。どんな味がするのかも分からないのにこの本を読んでいるのもどうかと思いますが、酒場に憧れがとても強いので読んでいて心安らぎます。紙面からマイナスイオンが出ています。
そもそもこの人の少しおちゃらけつつ、悪いように書かない心の優しさがとても好き。多分嫌な時も有るだろうに、好きになろうと努力していたりいい所探したりしているん -
Posted by ブクログ
これは楽しいなあ。飲んべえの人は真似したくてたまらなくなるに違いない。大体多摩川に沿って歩きくだりながら、目についたのれんをくぐったり、河原で持参のビールやポケットウイスキーを飲んだり。思いついたときに気が向くまま、という自由さがとてもいい。昼間から飲んじゃって、と少しだけ後ろめたく思いながら、だからこそ味わい深いのが昼酒というものなんだろう。
語り口がちょっと落語を思わせる。流れるような気負いのない文章で、とても読みやすい。解説の高野秀行さんによると、著者は「いつも飲んでいる、いくらでも飲む、いつまでも飲んでいる」大酒飲みだそうだ(γ-GTPが1000をこえたことがあるとか)。そう聞くと、 -
Posted by ブクログ
「五〇年酒場へ行こう」「はい行きます!」と本屋で二つ返事で買ってしまった。オータケ先生がすきだ。
この本を読みながら私はオータケ先生といつも飲んでいる。オータケ先生がもう一軒行こうというと、私は満更でもない顔をして「もう帰りましょうよ」という。そういうことを誰もいない部屋で一人ニヤけながらもう何度も繰り返している。こんな幸せな本はない。
いつどのページからめくっても愉しい。世の中にお酒と食べ物について書いた本は多々あれどこんなに酔っ払いを楽しく明るく肯定し、本の向こう側にフラフラ酩酊状態のご機嫌なおじさまの顔が見える本はこの本しかない。
人生の中でシラフでいる時間がもったいないと思える優しい優 -
Posted by ブクログ
前「酒とつまみ」編集長で、「全然酔ってません」や「酒呑まれ」「中央線で行く東京横断ホッピーマラソン」といった素晴らしきタイトルの酩酊本を出している大竹聡さんの本。どうしても期待が高まるではないですか。
フラぶらとは、フラフラとぶらぶらがくっついた名前。ぶらぶらはともかく、フラフラってなんだ、編集者につけられて最初は怒ったというが、そういわれてみればけっこうフラフラしているのだ、というよりもうクラクラにさえ近いというさま。
昨晩、僕も「全然酔ってません」的に宴会に参加しておりましたが、周りからはベロベロだと言われる始末。奇妙な親近感。しかし違うのです。ただベロベロになるのではなく、きちんと散歩も -
Posted by ブクログ
大竹本、酔ってませんシリーズの第二弾が早くも登場。
大竹さん、飲みまくります。
前作よりも、激しく飲んでいます。
大体にして、さんざん飲む~解散後一人で飲む~またどこかで飲む~
朝まで飲む~始発で行ったり来たりする~また次の日も飲む(もしくは
競馬、当然その後も飲む)というパターン。
吉祥寺から下りに乗ったのに、起きたら東京駅、次に目覚めたら豊田、
なんて、自分の世界が分からなくなるような酒呑みには
分かる体験が満載。
飲み疲れてへとへと、でも何だか帰れなくて、また一軒行ってしまう、
こうした分かっちゃいるのに帰れない酒呑みの心理を、前述同様に
描いていることが、大竹さんのポイント。
文 -
Posted by ブクログ
またまた大竹本が出た!
人気あるのかな。嬉しい限り。
つまみをほとんど食べないで、飲みに徹するところとか自分と似ているスタイル。これは、とにかく酔っ払いたいという現れなんだろうなぁと自分を省みて共感。
それにしても、良く飲む。はしごの度合いが、昼酒~夜、そしてまたもう一軒というパターンがかなり見受けられるので、これは相当きついはず。
箱根湯本でロマンスカーで帰ることを考え、映画「赤い橋の下のぬるい水」のことを思い出し、そこからホルモン喰いたいな、とぽっと思いついてしまうセンスも素敵だ。
さらに、著者のギャンブル運の無さ。
ジェンティルドンナがこけたレースにぴたりと当たってしまうところなど・