天藤真のレビュー一覧

  • 大誘拐

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    物語が進むにつれてテンポが良くなり、楽しみながら読めた。言葉遣いが難しくて読めなかったり意味を理解できなかったりする部分もあったものの、物語の展開自体は分かりやすかった。終わり方も良い。

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    2021年11月30日
  • 大誘拐

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    映画化もされた誘拐コメディ(ミステリ?)。稚拙な誘拐グループが、誘拐した切れ者のおばあちゃんに振り回されて、逆に利用されてしまう。

    映画は一部分しか見ていなかったのだが、その一部分そのままの文章で、シナリオと勘違いしたが、原作は1978年で映画は1991年。おばあちゃんはともかく、誘拐犯は原作のほうがどんくさくて泥臭い。風間トオルや無いわなあ。

    そこそこ長い本だが、ストーリー展開が非常に巧みで、勢い良く読める。さらに全編を通してニヤっとする小ネタも多い。相続税などの税制や和歌山と奈良の間の曖昧な土地のリアリティ、若干荒いながらも警察やテレビ局というところも、かなり調べてから、それなりに噛み

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    2015年03月04日
  • 大誘拐

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    膨大な紀州の山々を所有する日本有数の大富豪、柳川家の女主人は齢82歳にして未だ矍鑠たるとし子刀自。
    身長140センチにも満たない可愛らしいおばあさんだが、所有する土地財産の目録はすべて頭に入り、一度会った人合った出来事は忘れず、常に公平で慈善事業を行い、彼女を知る人たちからは生神のように慕われている。

    そんなとし子刀自を狙う仮面の三人の若者。刑務所で知り合った彼らは、出所後の再出発の為にとし子刀自を誘拐し手身代金を得よう、地道な努力を重ねていた。

    山歩きのとし子刀自の前に飛び出す三人。
    そこから日本のみならず世界の注目する大誘拐の数日間が幕を開ける。

    ===
    愉快痛快無心で楽しめるミステ

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    2022年08月04日
  • 死角に消えた殺人者

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    大どんでん返しに驚いた。どの作品もそうですが、人物描写が僕の好きな感じで、途中で止めることできずに一気に読んでしまった。

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    2012年01月17日
  • 大誘拐

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    誘拐作戦の奇想天外さ、犯行(?)の動機、キャラクターの造形、読後の爽快感、そのすべてに於いて一級品。映画もすばらしかった。

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    2011年09月23日
  • 背が高くて東大出

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    題名に惹かれて読んでみました。

    「父子像」は特によかったです。

    父親の職業を知らない僕(主人公)がそれを探ります。

    最後に明かされる父親の職業が良いですね。

    是非他の作品も読みたいです。

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    2011年05月01日
  • 大誘拐

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    こら面白い。犯罪の話なんだけど、最後まで誰も悲しまず、エンディングも見事にきまってる。話のテンポもいいし、あっちゅう間に読んでもーた。お勧め。

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    2011年01月04日
  • 雲の中の証人

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    笑いあり、涙ありの短編集。

    氏のウィットに富んだユーモアな筆致は有名だが、こんな作品も?!と驚かされる物もあり・・・。

    裁判員制度の始まる中、冤罪で18年の時を奪われた者の新たな闘いが始まる中、タイトルの作品と「或る殺人」は是非読んでほしいかも。


    喜怒哀楽、全て体験出来ますよ。

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    2010年02月13日
  • 遠きに目ありて

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    名探偵が身体障害者の少年であるという変り種の作品です。例え口があまり利けず、体の機能があまり動かなかったとしても、少年には鋭い洞察力がある。事件の話を聞きながら彼だからこそ気付いた素朴な疑惑にただただ感心するばかりでした。

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    2009年12月14日
  • 大誘拐

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    第三十二回日本推理作家協会賞受賞作。

    映画の原作でもある。


    「身代金は百億円だ!!念を押すと1の後に0が十個つく。事件の進行はすべてテレビ中継し……」

    前代未聞の大事件はゆっくりと成功に向けて動き出すが……。

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    2009年10月04日
  • 遠きに目ありて

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    この本の根っこにあるのは、仁木悦子さんの『青じろい季節』というミステリーである。それ自体は個人的にあまりおもしろい話とは思わない。しかし、ちょい役で強烈な個性の少年が登場する。それはちょっと頭のいい脳性麻痺の少年である。他人とコミュニケーションをとるのも大変で、一人では殆どなにもできない。しかし、存在が非常に清清しく何となく気持ちがいい。

    そして、その少年を気に入った天藤さんが仁木さんに許可をもらい、その清清しい脳性麻痺の少年を主人公にしたのがこの作品である。ひといきに、安楽椅子探偵もの・・・のくくりにはいれられない何かがある。

    この作品の素晴らしさは、ともすればただの福祉奨励小説になりそ

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    2009年12月05日
  • 大誘拐

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    刀自がおちゃめで豪傑で冷静でかっこいい
    どんな生き方してきたら『人を殺したから助けてくれ、とかけこんで来られたら、身に代えてもおかばいします。』なんて言ってもらえるの?

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    2025年04月14日
  • 鈍い球音

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     万年リーグ最下位の弱小プロ野球球団『東京ヒーローズ』をリーグ優勝に導いた監督の桂が、日本シリーズを前にして東京タワーの展望台から突然姿を消してしまう。ベレー帽と髭だけを残して。監督自身にとっても、因縁の相手だった『大阪ダイヤ』との決戦を前にして、監督はどこに消えてしまったのか。翌日、ピッチングコーチの立花は、球団担当記者である矢田貝に秘密裡に監督を探して欲しい、と依頼する。失踪か誘拐か。日本シリーズははじまり、チームは代理監督を立てて臨むが――。

     というのが本作の導入。短くきゅっと引き締まっていて、テンポよく物語は進み、心地良く読み終えることのできる物語です。モデルは巨人と阪神なのか、と

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    2025年02月09日
  • 大誘拐

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    確かに、奇想天外。
    おばあちゃん、三人など、人物造形が上手く。
    ギリギリのリアリティを確保しつつも、ありえない
    よな、普通は。

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    2024年11月03日
  • 大誘拐

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    ネタバレ

    文庫版を藤田和日郎先生の表紙に惹かれて購入。
    序盤は古い作品ということもあってか何となく読み進め辛い部分があったが、表題の通り誘拐が始まると一転。そのトリックもさることながら、出てくるキャラクター性が面白く一気に読み進めてしまった。誘拐犯ながら人情味あふれる3人組と強かな老人刀自のユーモラスなやり取りはどこか藤田作品に出てきそうな雰囲気も有り、記念カバーが作られたのも納得の人選であった。

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    2024年09月23日
  • 大誘拐

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    富豪のおばあさんが誘拐された!犯人たちとの関係性、どこかユーモラスな雰囲気が好き。細かいトリックを読む気力が自分になかった。

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    2023年07月30日
  • 大誘拐

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    ネタバレ

    あまりにも今の時代には即さないお話で、説明がまわり口説く飛ばして読んでしまったところもあったが、エンターテイメントとしては面白かった。

    映画やドラマとして楽しまれてきたのは非常によくわかる。今の時代に合わせて作っても面白いかもしれない。

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    2023年01月11日
  • 大誘拐

    購入済み

    昔なつかしい

    大昔、水の江瀧子主演のドラマをテレビでみたことがあり、懐かしさで購入したが、やっぱり無理がある展開、時代が良かったのか

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    2022年03月11日
  • 鈍い球音

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    思っていたより遥かに面白い。
    分かりそうで分からない失踪事件の真相、そして日本シリーズの展開。登場人物も皆いきいきとしており、解説にある通り、皆人間らしい。
    ミステリとプロ野球を絡めた先が気になる展開と人間ドラマが非常によく噛み合っており、素直に面白い。これが「読者を引き込む吸引力」の為せる業なのだろう。
    ラストで明かされる失踪の動機、レシーバーの真実も好み。
    天藤真良さをしみじみと思い知らされた。他作品を読むのが楽しみになってきた。

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    2022年02月10日
  • 大誘拐

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    ユーモアがあって、ちょっとほろっともしたり、素敵なお話しでした。

    主人公は、大富豪柳川とし子刀自。
    刀自(とじ)って初めて聞いたけど、敬愛の気持ちを込めたおばあちゃんの呼び方だそうです。

    刀自 vs 虹の童子 vs 県警本部長
    とし子刀自の「猜疑心と虚栄心」が、真面目な人たちを煙に巻き、根は優しい誘拐団の心を揺さぶります。









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    2022年02月05日