天藤真のレビュー一覧

  • 大誘拐

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    再読。随分前の作品なので背景や金銭価値が今とズレているが、それをも覆い包む発想とユーモア。でも一番今と違うのは年配者に対する慈しみかも。

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    2023年06月10日
  • 大誘拐

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    誘拐されたおばあちゃん、とってもいい人だから村人とか捜査に協力的でみんなに愛されてて良いなーって泣けてきちゃった…
    でも最後はおばあちゃんは聖人君子ではなくて、ちゃんと人間らしく人間くさい終わり方だった

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    2023年04月27日
  • 大誘拐

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    愉快&痛快の笑えるクライムノベル。
    大富豪である老女を誘拐し身代金5千万円を要求しようとしたところ「私はそない安うないわ」と老女激昂。
    「きりよく百億や。それより下で取引きされたら、末代までの恥さらしや。ええな。百億やで。ビタ一文負からんで」
    人質であるはずの老女が誘拐犯をも翻弄し、世界を巻き込む大誘拐を企てます。
    「も少し手ごろな金額考えてくれまへんか」と言っちゃう犯人がもはや可愛い。
    つまりめちゃめちゃ面白かったです!!

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    2023年04月23日
  • 大誘拐

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    天藤真の長篇ミステリ作品『大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉(英題:RAINBOW KIDS)』を読みました。
    連城三紀彦の『小さな異邦人』を読んで、誘拐モノが読みたくなったんですよね。

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    ●倉知淳氏推薦――「身代金は100億(高)!! 面白さも額に見合った大傑作!!」

    【日本推理作家協会賞受賞】
    刑務所の雑居房で知り合った戸並健次、秋葉正義、三宅平太の3人は、出所するや営利誘拐の下調べにかかる。
    狙うは紀州随一の大富豪、柳川家の当主とし子刀自。身代金も桁違い、破格ずくめの斬新な展開が無上の爽快感を呼ぶ、捧腹絶倒の大誘拐劇。
    天藤真がストーリーテラーの本領を十全に発揮し、映画化もされた第32回日本推理作家協会賞受賞作。
    解説=吉野仁

    *第1位「週刊文春」ミステリーベスト10/20世紀国内部門
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    『東西ミステリーベスト100』の日本編で第7位ランクインしている作品… 1978年(昭和53年)に書き下ろしで刊行された作品です。

    三度目の刑務所生活でスリ師戸並健次は思案に暮れた… しのぎ稼業から足を洗い社会復帰を果たすには元手が要る、そのためには―早い話が誘拐、身代金しかない、、、

    雑居房で知り合った秋葉正義、三宅平太を仲間に、準備万端調えて現地入り… 片や標的に定められた紀州随一の超大富豪・柳川家の女主人とし子刀自、お手伝いの吉村紀美を連れて持山を歩く。

    時は満ちて、絶好の誘拐日和到来… 誘拐に成功した三人組「虹の童子」が要求した身代金はなんと百億円! しかも犯人は、金と引換えの場面をテレビで中継せよと捜査陣を煙に巻く、、、

    このウルトラ誘拐事件に一番あわてたのは、全国中継の番組は開局以来初めてというローカルテレビ局… 犯罪史上前代未聞のユニークさを誇るこの事件は、一歩一歩と成功へ近づいていくが……。

    前代未聞の大事件はさてどんな結末に… 三人組と柳川としの熱い日々が始まる!

    いやぁ! 面白かったー 評判通りでしたね… 斬新かつ奇抜でスケールの大きな事件、予想もつかない展開、存在感のあるキャラクター、洗練された文体とテンポの良い話運び、ユーモア精神あふれる雰囲気、そして意外な結末と真相、、、

    ミステリとしての面白さが全て詰まっているだけでなく、エンターテイメント性のあるヒューマンドラマとしても秀逸な作品… そして、ホントの意味での悪人が登場しないという点も好感が持てましたね。

    とし子刀自のような「獅子の風格と、狐の抜け目なさと、パンダの親しさ」を兼ね備えた人物に出会いってみたいなー 天藤真の作品、他にも読んでみたいのですが… なかなか古書店で扱ってないんですよねー

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    2022年12月04日
  • 大誘拐

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    お勧めいただき出会った一冊。
    誘拐犯たちも警察もどちらも応援したくなります。そして何より刀自のかっこよさに惚れ惚れ。
    100億円は手に入るのか?どうやって?とワクワクしながら読めました。
    今となっては古めかしく感じる文体もまた味があっていいなと思います。

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    2022年09月21日
  • 大誘拐

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    映画化もされた誘拐コメディ(ミステリ?)。稚拙な誘拐グループが、誘拐した切れ者のおばあちゃんに振り回されて、逆に利用されてしまう。

    映画は一部分しか見ていなかったのだが、その一部分そのままの文章で、シナリオと勘違いしたが、原作は1978年で映画は1991年。おばあちゃんはともかく、誘拐犯は原作のほうがどんくさくて泥臭い。風間トオルや無いわなあ。

    そこそこ長い本だが、ストーリー展開が非常に巧みで、勢い良く読める。さらに全編を通してニヤっとする小ネタも多い。相続税などの税制や和歌山と奈良の間の曖昧な土地のリアリティ、若干荒いながらも警察やテレビ局というところも、かなり調べてから、それなりに噛み砕いて書かれていることは、文章を面白くしているし、非常に好感を持てる。

    ただ読者が置いてけぼりになるかもしれないのは、やっぱりコテコテの関西弁でしょうなあ。関西出身のワタクシなどからすると、あたかも喋りを聞いているかのように読めるけれども、関西弁に抵抗の有る人には受け付けないだろう。そういう人は、ちょっとさわりだけでも、映画の方をご覧になればよろしい。あの声で再生されますよって。

    ところどころの刀自(おばあちゃん)の語りはくどいけれども、なかなかの名作。井上ひさしの関西弁版といったところ。

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    2015年03月04日
  • 死角に消えた殺人者

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    大どんでん返しに驚いた。どの作品もそうですが、人物描写が僕の好きな感じで、途中で止めることできずに一気に読んでしまった。

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    2012年01月17日
  • 大誘拐

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    誘拐作戦の奇想天外さ、犯行(?)の動機、キャラクターの造形、読後の爽快感、そのすべてに於いて一級品。映画もすばらしかった。

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    2011年09月23日
  • 背が高くて東大出

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    題名に惹かれて読んでみました。

    「父子像」は特によかったです。

    父親の職業を知らない僕(主人公)がそれを探ります。

    最後に明かされる父親の職業が良いですね。

    是非他の作品も読みたいです。

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    2011年05月01日
  • 大誘拐

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    こら面白い。犯罪の話なんだけど、最後まで誰も悲しまず、エンディングも見事にきまってる。話のテンポもいいし、あっちゅう間に読んでもーた。お勧め。

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    2011年01月04日
  • 雲の中の証人

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    笑いあり、涙ありの短編集。

    氏のウィットに富んだユーモアな筆致は有名だが、こんな作品も?!と驚かされる物もあり・・・。

    裁判員制度の始まる中、冤罪で18年の時を奪われた者の新たな闘いが始まる中、タイトルの作品と「或る殺人」は是非読んでほしいかも。


    喜怒哀楽、全て体験出来ますよ。

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    2010年02月13日
  • 遠きに目ありて

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    名探偵が身体障害者の少年であるという変り種の作品です。例え口があまり利けず、体の機能があまり動かなかったとしても、少年には鋭い洞察力がある。事件の話を聞きながら彼だからこそ気付いた素朴な疑惑にただただ感心するばかりでした。

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    2009年12月14日
  • 大誘拐

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    第三十二回日本推理作家協会賞受賞作。

    映画の原作でもある。


    「身代金は百億円だ!!念を押すと1の後に0が十個つく。事件の進行はすべてテレビ中継し……」

    前代未聞の大事件はゆっくりと成功に向けて動き出すが……。

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    2009年10月04日
  • 遠きに目ありて

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    この本の根っこにあるのは、仁木悦子さんの『青じろい季節』というミステリーである。それ自体は個人的にあまりおもしろい話とは思わない。しかし、ちょい役で強烈な個性の少年が登場する。それはちょっと頭のいい脳性麻痺の少年である。他人とコミュニケーションをとるのも大変で、一人では殆どなにもできない。しかし、存在が非常に清清しく何となく気持ちがいい。

    そして、その少年を気に入った天藤さんが仁木さんに許可をもらい、その清清しい脳性麻痺の少年を主人公にしたのがこの作品である。ひといきに、安楽椅子探偵もの・・・のくくりにはいれられない何かがある。

    この作品の素晴らしさは、ともすればただの福祉奨励小説になりそうな設定をさらに膨らませ、そうである必要性を持たせているところにあると思う。車椅子の少年は、捜査につまった警部の話を聞くだけで真相を言いあてた。

    それは、少年が超能力を持っているわけでも異能の人だからでもない。ただ単に、人の話をきちんと整理できるからに他ならない。少年にとって母親以外の人間の言葉というのは非常に貴重なものであった。それは、ともすれば狭くなりがちな自分の世界を照らす光だからである。

    他人ときちんと向き合い、他人の一言一言を大事にしている。そういう少年だから・・・。そう、だからこそ見抜いたのである。数多い・・・多すぎる証言の中で『なにが言われていないか』を。それは捜査官の死角であったかもしれない。けれど少年はそれを発見した。

    そして、そういうコトを積み重ねて少年は少しずつ世界を広げてゆく。より遠くへと・・・。

    実はこの作品はミステリーだけでなく思春期の少年の成長を描いた小説でもある。いちばんの注目は警部と少年のお母さんの不器用な恋愛模様。そして、それを見つめる少年の複雑な心模様なのかもしれない。

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    2009年12月05日
  • 大誘拐

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    名作と聞いていつか読みたいと思っていました。
    1970年代の作品なだけに難しい言い回しもありましたが、ググれば言葉の意味もすぐ分かるし、むしろ新鮮な発見があって面白かったです(笑)。
    犯人と人質のやりとりが最高なのはもちろん、「身の丈にあったお金があれば」という潔いメッセージが一番心に刺さりました。

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    2026年03月05日
  • 大誘拐

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    ネタバレ

    読みやすくて面白い。
    おばあちゃんが賢い。なんやかんや、ストーリー上おばあちゃんヨイショが多くて私は疲れちゃう。なろう系最初は楽しいけど途中で強く成りすぎてもうええかなってなる感じ。
    ただその賢さはおばあちゃんの作り上げたものでそれがなくなるとおばあちゃんじゃなくなるからちゃんと必要。映画に何回かなるのも納得な構成。読んでて映像映えしそうなシーンが多い。

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    2026年02月20日
  • 大誘拐

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    刀自がおちゃめで豪傑で冷静でかっこいい
    どんな生き方してきたら『人を殺したから助けてくれ、とかけこんで来られたら、身に代えてもおかばいします。』なんて言ってもらえるの?

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    2025年04月14日
  • 鈍い球音

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     万年リーグ最下位の弱小プロ野球球団『東京ヒーローズ』をリーグ優勝に導いた監督の桂が、日本シリーズを前にして東京タワーの展望台から突然姿を消してしまう。ベレー帽と髭だけを残して。監督自身にとっても、因縁の相手だった『大阪ダイヤ』との決戦を前にして、監督はどこに消えてしまったのか。翌日、ピッチングコーチの立花は、球団担当記者である矢田貝に秘密裡に監督を探して欲しい、と依頼する。失踪か誘拐か。日本シリーズははじまり、チームは代理監督を立てて臨むが――。

     というのが本作の導入。短くきゅっと引き締まっていて、テンポよく物語は進み、心地良く読み終えることのできる物語です。モデルは巨人と阪神なのか、と思いつつも、でもそれだと日本シリーズで当たることはないので違いそうですね。刊行は1971年なので、50年近く前で、当時のプロ野球事情なんかを想像しながら読んでみると楽しいかもしれません。

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    2025年02月09日
  • 大誘拐

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    確かに、奇想天外。
    おばあちゃん、三人など、人物造形が上手く。
    ギリギリのリアリティを確保しつつも、ありえない
    よな、普通は。

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    2024年11月03日
  • 大誘拐

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    ネタバレ

    文庫版を藤田和日郎先生の表紙に惹かれて購入。
    序盤は古い作品ということもあってか何となく読み進め辛い部分があったが、表題の通り誘拐が始まると一転。そのトリックもさることながら、出てくるキャラクター性が面白く一気に読み進めてしまった。誘拐犯ながら人情味あふれる3人組と強かな老人刀自のユーモラスなやり取りはどこか藤田作品に出てきそうな雰囲気も有り、記念カバーが作られたのも納得の人選であった。

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    2024年09月23日