福田秀人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ランチェスターをちゃんと知りたかったので手にとりました
冒頭にランチェスター戦略のプロファイルと称して、骨子が提示されます
1次法則(一騎打ちの法則)一騎打ちの場合、武器の性能が同じなら、戦闘力は兵力に比例する
2次法則(集団戦闘の法則)互いに相手の部隊に無差別に発砲する手段戦闘の場合、武器の性能が同じなら、戦闘力は兵力の2乗に比例する
弱者の戦略:強者と正面から戦うのを避け、局地戦、接近戦を挑む
強者の戦略:弱者との接近戦を避け、間接的、遠隔的な確率戦を挑む
■市場占拠率の目標数値モデル
上限目標値 74% 絶対的な独走状態
安定目標値 42% 安定的な強者の位置、独走態勢に入る
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Posted by ブクログ
ネタバレ内容がとても濃いです。ポーターの経営戦略を否定するような内容が目立ちましたが、とてもわかりやすく書かれていました。
交渉やビジネスにおいて、取り引き先との関係は如何にコストを下げていくかという視点で戦ってきましたが(もちろんwin-winな関係というのは大前提にありますが)、少し考えさせられる1冊でした。
今いる会社はランチェスター理論を参考にしているところもあるということで、結構、重なるところがあり、実務での社長の進言の意図が、なるほどな。と腹落ちした感じです。
戦略系の本で多くみる論はポーターの論が多いようで、似たり寄ったりが多かったでしたが、違う角度からの学習として非常にいい -
Posted by ブクログ
フランシス・ヘッセルバインの「アメリカ陸軍リーダーシップ」は少し物足りなかった。著者の経験からの発言が随所に出てくるので、合わせて読むと良いかもしれません。ランチェスターの題名ですが、アメリカ陸軍の意思決定方法の本でとても面白いです。
・経営者は、情報量が3割しかない段階で決断しなければならない。5割になるのを待っていては遅い。(安居祥策)
・アメリカ陸軍「意思決定の指針」
①敵の意図、能力、反応時間を考慮せよ。
②不完全な情報しかなくても、素早く決定せよ。
③完全な解決にこだわって、決定を遅らせるな。
④できるだけ早く、受容可能なリスクを決め、納得のいく行動を取れ。
⑤できるだけ低いレベ -
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Posted by ブクログ
これはなかなか面白かったですな。
コレも軍事戦略と経営戦略を紐付けて書いている本だけど、
より、実践的に(「問題解決」のフレームワークと書いてあるぐらいだから)ケーススタディー的に書いてありますわ。
意思決定、指揮、教育、統制といったより具体的な事柄に触れてますな。
これは何度読んでもホホーッってなれる本。
一度読んでみてもいいかもですな。
でも、仕事のできない人がこれに影響されて、
ランチェスターマンになるとマジ、キッツー♪な状態になりそう。
みんなもガスター10とランチェスターは使用上の注意と自分の能力をしっかり把握した上でお使い下さい♪ -
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Posted by ブクログ
著者は、福田氏である。
経営コンサルタントであり、ランチェスター戦略学会副会長でもある。
そもそもランチェスター戦略は、日本人が発明した戦略論であり、
「需要の伸びが期待出来ない成熟マーケットにおける競争戦略論」と定義され、
絶対的に有利な立場はシェアNO1を念頭に以下を実行する事を目標とする。
1.シェアナンバーワン(マーケットを細分化してでもNO1となる)
2.競争目標と攻撃目標の分離
3.一点集中主義
以上がまぁ、基本的な考え方であるが、本書はそれだけではなく、
様々な戦略論の限界も示していたり、各戦略フレームワークの問題点を
説明していて、その点が秀逸であると思う。
とはいえ、 -
Posted by ブクログ
ランチェスター戦略とは、軍事戦略がベースになっているもので、2つの主体が戦うことを想定して、その戦闘力が何によって決まるのかを定式化したものとされています。そこから事業戦略として目的に沿った目標市場シェアを数値化しています。利益目標ではなく、市場シェア至上主義を標榜しているということで、一面的ではないかという批判もあるのかと思います。ただ今改めて事業継続性に重きを置いた場合の市場シェアの重要性を再認識するべきときなのかもしれません。
計画と戦略を峻別して、計画主義を誤ることの多い姿勢としている。ランチェスター自体は割と古い戦略論なのですが、ポーターのポジショニング、BCGのPPM、バーニー -
Posted by ブクログ
ランチェスター戦略の書というより、それ以外の経営戦略論批判に筆の冴えを見せる本。特に前半部はポーターの競争戦略論や、高付加価値高価格論などへの批判を中心に、いかに米国の理論が頭でっかちであるかをとくとくと批判していく。ランチェスター戦略を知らなかった身には若干荷が重かったが、経営戦略論の固有名詞を既に勉強している人には面白かろうと思う。
日本的経営については80年代から90年代初頭までさんざん語られたものの、終身雇用、年功序列といった制度的な側面が広く語られ、ランチェスターのような競争戦略にまで目が及んでいなかったように思う(少なくとも当時の学生にはそう映った)。実際には日本企業がまず国内で -
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Posted by ブクログ
ランチェスター戦略について知りたかったので読んでみたのですが。戦略そのものの解説、実例などは最後の方の3分の1に要約されて書いてある程度です。
それ以外は、ランチェスター戦略を考案した方の語録を元にした、別の戦略、戦術(主に外国で提案されたもの)の比較批判が多く見られました。
勿論、そこからでも戦略そのもののアウトラインは読み取る事はできるんですが、ランチェスター戦略そのものを詳しく知りたいなら、別の本が良かったかなと思いました。
では残りの3分の2は何が書かれているのか?
それは、題名に「リーダーになる人の」と書かれてある通り、人の管理やトップのあるべき姿、また、取るべき戦略思考、行動