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強者思想のアメリカ型経営戦略が破綻する一方で、日本発のランチェスター戦略の評価が高まっている。
そこには、ビジネスリーダーが身につけるべき、国を超え、時代を超えた、弱者のための戦略思考がある。
1部 競争回避論の落とし穴(アイデアの悲劇を回避する―ミート戦略の活用;高付加価値・高価格論の幻想―商品の差別化の追求;取引先を敵に回すアメリカ、味方にする日本―連合の追求;アングロサクソンの特異な価値観との対決―歴史的優位性を生かす ほか)
2部 ランチェスター戦略を知る(弱者の戦略―ランチェスター法則を生かす;シェアの拡大―市場占拠率目標数値モデル;撤退の決断―有効射程距離モデル;地域戦略―3点攻略法 ほか)
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Posted by ブクログ
著者は、福田氏である。
経営コンサルタントであり、ランチェスター戦略学会副会長でもある。
そもそもランチェスター戦略は、日本人が発明した戦略論であり、
「需要の伸びが期待出来ない成熟マーケットにおける競争戦略論」と定義され、
絶対的に有利な立場はシェアNO1を念頭に以下を実行する事を目標とする。
1.シェアナンバーワン(マーケットを細分化してでもNO1となる)
2.競争目標と攻撃目標の分離
3.一点集中主義
以上がまぁ、基本的な考え方であるが、本書はそれだけではなく、
様々な戦略論の限界も示していたり、各戦略フレームワークの問題点を
説明していて、その点が秀逸であると思う。
とはいえ、ランチェスター戦略にも限界があるだろうし、問題もあるだろう。
だから、決してランチェスター戦略が最も優れ戦略論であるとは思わない。
まずは、自社の状況、マーケットの状況、今までの歴史を出来るだけ正確に
把握するべきであり、その分析結果に基づいて適合する戦略を使用する。
これが王道だ。
と話はずれたが、本書は意外とおもしろい。
それは、ランチェスター戦略には時間軸が儲けられているからである。
必ずしも明確に立体的戦略とは断言してはいないが、近年に見られる時間軸が
考慮されている点に鑑みて、再度光を当てても良い思われる。
読んでみる価値はある。
以上
Posted by ブクログ
ランチェスター戦略の書というより、それ以外の経営戦略論批判に筆の冴えを見せる本。特に前半部はポーターの競争戦略論や、高付加価値高価格論などへの批判を中心に、いかに米国の理論が頭でっかちであるかをとくとくと批判していく。ランチェスター戦略を知らなかった身には若干荷が重かったが、経営戦略論の固有名詞を既に勉強している人には面白かろうと思う。
日本的経営については80年代から90年代初頭までさんざん語られたものの、終身雇用、年功序列といった制度的な側面が広く語られ、ランチェスターのような競争戦略にまで目が及んでいなかったように思う(少なくとも当時の学生にはそう映った)。実際には日本企業がまず国内で、次に世界各地で地道に勝っていったからこそ、メードインジャパンの隆盛があったのかもしれない。
後半の第Ⅱ部「ランチェスター戦略を知る」に入っても、PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)批判が顔を出すなど、筆者の舌鋒は緩まない。PPMってなんか単純だなぁという違和感の実態を知ることができて、良かったのだが。
ブルーオーシャンさがしに明け暮れるのでなく、一つ一つの市場で着実に勝ち、シェアを高めていく。そしてグー(集中)、パー(攻勢)、チョキ(撤退)のうちチョキ、即ち見切りを忘れない・・・企業の企画セクションに身を置く者にとっては、耳の痛い話だ。
Posted by ブクログ
ランチェスター戦略について知りたかったので読んでみたのですが。戦略そのものの解説、実例などは最後の方の3分の1に要約されて書いてある程度です。
それ以外は、ランチェスター戦略を考案した方の語録を元にした、別の戦略、戦術(主に外国で提案されたもの)の比較批判が多く見られました。
勿論、そこからでも戦略そのもののアウトラインは読み取る事はできるんですが、ランチェスター戦略そのものを詳しく知りたいなら、別の本が良かったかなと思いました。
では残りの3分の2は何が書かれているのか?
それは、題名に「リーダーになる人の」と書かれてある通り、人の管理やトップのあるべき姿、また、取るべき戦略思考、行動等が分かりやすく書かれています。
さらっと読めるので、上記の情報が欲しい方は読んでみるのもいいのかなと思います。
Posted by ブクログ
内容がとても濃いです。ポーターの経営戦略を否定するような内容が目立ちましたが、とてもわかりやすく書かれていました。
交渉やビジネスにおいて、取り引き先との関係は如何にコストを下げていくかという視点で戦ってきましたが(もちろんwin-winな関係というのは大前提にありますが)、少し考えさせられる1冊でした。
今いる会社はランチェスター理論を参考にしているところもあるということで、結構、重なるところがあり、実務での社長の進言の意図が、なるほどな。と腹落ちした感じです。
戦略系の本で多くみる論はポーターの論が多いようで、似たり寄ったりが多かったでしたが、違う角度からの学習として非常にいいと思います。
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