【感想・ネタバレ】リーダーになる人の「ランチェスター戦略」入門 プロフェッショナルの「思考と行動」の原則のレビュー

あらすじ

強者思想のアメリカ型経営戦略が破綻する一方で、日本発のランチェスター戦略の評価が高まっている。
そこには、ビジネスリーダーが身につけるべき、国を超え、時代を超えた、弱者のための戦略思考がある。
1部 競争回避論の落とし穴(アイデアの悲劇を回避する―ミート戦略の活用;高付加価値・高価格論の幻想―商品の差別化の追求;取引先を敵に回すアメリカ、味方にする日本―連合の追求;アングロサクソンの特異な価値観との対決―歴史的優位性を生かす ほか)
2部 ランチェスター戦略を知る(弱者の戦略―ランチェスター法則を生かす;シェアの拡大―市場占拠率目標数値モデル;撤退の決断―有効射程距離モデル;地域戦略―3点攻略法 ほか)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

内容がとても濃いです。ポーターの経営戦略を否定するような内容が目立ちましたが、とてもわかりやすく書かれていました。

交渉やビジネスにおいて、取り引き先との関係は如何にコストを下げていくかという視点で戦ってきましたが(もちろんwin-winな関係というのは大前提にありますが)、少し考えさせられる1冊でした。

今いる会社はランチェスター理論を参考にしているところもあるということで、結構、重なるところがあり、実務での社長の進言の意図が、なるほどな。と腹落ちした感じです。

戦略系の本で多くみる論はポーターの論が多いようで、似たり寄ったりが多かったでしたが、違う角度からの学習として非常にいいと思います。

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2014年03月10日

Posted by ブクログ

入門と書いてあれますが、入門書ではありません。読み応えがあります。ですが、ランチェスター戦略についての内容は面白いので是非お勧めしたい一冊です。できればほかの入門書で概略を知ってから読むとよいと思います。

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2011年04月05日

Posted by ブクログ

ランチェスター法則とは、「戦力が劣る弱者が、戦力に優れた強者に勝つ条件と限界」を法則化したもの。
「戦闘力は兵力の2乗に比例する。よって、兵力に劣る側は一騎打ち、優れる強者は集団戦法で戦うべき」
「大勝を狙わず、小さな勝利を積み重ねよ」
圧倒的に弱者側に立っている場面が多いので、なかなか納得がいく法則。

もう少し詳しく調べて見よっと。

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2014年03月21日

mm

購入済み

わかりやすい

入門としては十分です。

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2012年07月03日

Posted by ブクログ

著者は、福田氏である。
経営コンサルタントであり、ランチェスター戦略学会副会長でもある。

そもそもランチェスター戦略は、日本人が発明した戦略論であり、
「需要の伸びが期待出来ない成熟マーケットにおける競争戦略論」と定義され、
絶対的に有利な立場はシェアNO1を念頭に以下を実行する事を目標とする。

1.シェアナンバーワン(マーケットを細分化してでもNO1となる)
2.競争目標と攻撃目標の分離
3.一点集中主義

以上がまぁ、基本的な考え方であるが、本書はそれだけではなく、
様々な戦略論の限界も示していたり、各戦略フレームワークの問題点を
説明していて、その点が秀逸であると思う。

とはいえ、ランチェスター戦略にも限界があるだろうし、問題もあるだろう。
だから、決してランチェスター戦略が最も優れ戦略論であるとは思わない。

まずは、自社の状況、マーケットの状況、今までの歴史を出来るだけ正確に
把握するべきであり、その分析結果に基づいて適合する戦略を使用する。
これが王道だ。

と話はずれたが、本書は意外とおもしろい。
それは、ランチェスター戦略には時間軸が儲けられているからである。
必ずしも明確に立体的戦略とは断言してはいないが、近年に見られる時間軸が
考慮されている点に鑑みて、再度光を当てても良い思われる。

読んでみる価値はある。

以上

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2010年02月21日

Posted by ブクログ

ランチェスター戦略の書というより、それ以外の経営戦略論批判に筆の冴えを見せる本。特に前半部はポーターの競争戦略論や、高付加価値高価格論などへの批判を中心に、いかに米国の理論が頭でっかちであるかをとくとくと批判していく。ランチェスター戦略を知らなかった身には若干荷が重かったが、経営戦略論の固有名詞を既に勉強している人には面白かろうと思う。

日本的経営については80年代から90年代初頭までさんざん語られたものの、終身雇用、年功序列といった制度的な側面が広く語られ、ランチェスターのような競争戦略にまで目が及んでいなかったように思う(少なくとも当時の学生にはそう映った)。実際には日本企業がまず国内で、次に世界各地で地道に勝っていったからこそ、メードインジャパンの隆盛があったのかもしれない。

後半の第Ⅱ部「ランチェスター戦略を知る」に入っても、PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)批判が顔を出すなど、筆者の舌鋒は緩まない。PPMってなんか単純だなぁという違和感の実態を知ることができて、良かったのだが。

ブルーオーシャンさがしに明け暮れるのでなく、一つ一つの市場で着実に勝ち、シェアを高めていく。そしてグー(集中)、パー(攻勢)、チョキ(撤退)のうちチョキ、即ち見切りを忘れない・・・企業の企画セクションに身を置く者にとっては、耳の痛い話だ。

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2009年12月31日

Posted by ブクログ

取るべき戦略は時代に応じて変わる。
もっともらしく論じられている戦略論も、自分たちの業界に当てはまるのか、そもそも正しいのか、よく吟味してから戦略を決めるべきという事か。
豊富な実例に基づく説明に説得力があった。

一読したものの、しっかりと理解できていない感じがある。もう少しビジネス地頭を良くしてから再読したい。

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2021年07月14日

Posted by ブクログ

ランチェスター戦略について知りたかったので読んでみたのですが。戦略そのものの解説、実例などは最後の方の3分の1に要約されて書いてある程度です。

それ以外は、ランチェスター戦略を考案した方の語録を元にした、別の戦略、戦術(主に外国で提案されたもの)の比較批判が多く見られました。
勿論、そこからでも戦略そのもののアウトラインは読み取る事はできるんですが、ランチェスター戦略そのものを詳しく知りたいなら、別の本が良かったかなと思いました。

では残りの3分の2は何が書かれているのか?

それは、題名に「リーダーになる人の」と書かれてある通り、人の管理やトップのあるべき姿、また、取るべき戦略思考、行動等が分かりやすく書かれています。
さらっと読めるので、上記の情報が欲しい方は読んでみるのもいいのかなと思います。

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2013年12月24日

Posted by ブクログ

○大勝を狙わず、小さな勝利を積み重ねよ(5p)

○小売店は、(中略) 「今、売れる商品が良い商品。今、売れない商品は悪い商品」という単純明快な価値観にしたがって、「売れる商品を、できるだけ売る」ことを追求する。(52p)

○ユニークなニーズをもち、みたすことにこだわる顧客はごくごく少数である。(60p)

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2011年10月21日

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