六路黒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お兄ちゃんと呼ばされているだけで、全然関係ない――という、よくある義兄弟ものとは少し違った設定も面白く読めました。
前・中・後編の分量もちょうど良く、興味が段々恋になる過程がすとんと心に落ちてきます。
受・攻どちらかを好きになるというよりは、両方の逡巡をハラハラと見守った感じでした。
本編後に入っている、受の弟が出てくる話も良かったです。
そういう目で弟を見てしまった兄と、そういう目では兄を見なかった弟の対比がよく表れている気がしました。
最初に興味を惹かれる要因になった、タイトルにも入っている角砂糖の話が、攻と受のつながりの大事なエピソードとして心に残っています。