古川奈々子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お金を稼ぐより使い方を考えたほうが幸せになれるのでは。
1、経験を買う、
高い住宅の満足度はだんだん下がる。経験の満足度はだんだん上がる。アイスホテルに泊まる、宇宙旅行、など。
経験を比較することは難しいので、後悔にならない。
やったことよりもやらなかったことの失望。
2、ご褒美にする、
飽きないように、好きなことはご褒美としてとらえる。物事はなんでも慣れてしまう。お金持ちになることは幸福になることではない。ささやかな楽しみ(ご褒美)を感じられるほうが幸福になる。
不足は最善の友。地元の観光地にはいかない=存在に慣れているから=ビッグベン問題。
制限されると喜びになる。
3、時間を買う、 -
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Posted by ブクログ
生物学は、人種の間に差はない、現生人類は進化が止まっているという学説を主流においた。著者は主流学説に反して、現在も人類は進化し続けているとする。以下印象的な箇所のレジュメ。
・植物や動物は、残したい形質を選択的に遺伝させることで、品種改良できる。品種改良は数世代で簡単に行える。品種改良は進化の一種である。つまり、進化は短期間でも起きる。
・現生人類とネアンデルタール人は、種として異なるという説が主流だが、現生人類は、絶滅前のネアンデルタール人と混血して、彼らの遺伝子を取り入れた。ネアンデルタール人の特徴を受け継いだからこそ、現生人類は繁栄することができた。
・牛乳を飲んで、栄養を摂取する -
Posted by ブクログ
「人間は何万年も狩猟採集民族だったのだから~という習性には逆らえない』のような言説を目にすることがある。
中には思わず頷いてしまうような論もあるのだが、どこまでが信じられるものなのだろうか。
人間は、狩猟採取民族であった以前に、何百万年と猿人であり、何千万年と四足動物であり、何億年と魚類だった。
現在に残る習性の、どこからどこまでが遺伝で、どこからどこまでが環境要因なのだろう?
農業開始以来のこの一万年間で、人類は何が変化したのだろう?
一般的に進化とは何千年、何万年もかかるものだと思われている。
人間の皮膚色、体の大きさ、形態、代謝などの身体的特徴と民族の傾向は密接であり、
遺伝が関与して -
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Posted by ブクログ
意欲作にして問題作。人類の進化は今まさに進んでいて、知能が自然選択で伸びたりしているという、ともするとポリティカリー・インコレクトな議論。
たしかに、見た目の違い、オリンピックの100m走、乳糖耐性、鎌状赤血球などを見れば、民族間で遺伝子レベルに由来する表現型の差異があるのは明らかだ。あとは進化論の論争によくあることだが、物は言いようというか、どれほどの程度なのか評価の問題ではないかという気がする。著者らの論証は説得力のある部分もあるが、肝心な所で細かい説明を省いていたり(2Sやユダヤ人の遺伝的ユニークさ)、チェリーピッキングをしている雰囲気もあるので、その大胆な仮説にはにわかに首肯しがたい -
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