ヘンリーハーペンディングのレビュー一覧

  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    タブー視されがちな人種における知能の差について、誤解なきよう、たっぷりと前段に時間を割き、後半一気に核心に触れていくような構成。進化の過程により、肉体の差は生じ得る。知能も例外では無い。アシュケナージ系ユダヤ人のIQは高い。IQは完璧ではないが、客観的に有効性の高い指標である。アシュケナージ系ユダヤ人の進化論的特異性とは、何だったのか。本著が解き明かす。

    現生人類が約50,000年前にアフリカから各地に拡散したときに人類の進化は止まったとされた。これが意味するところは、人間の精神はどのような場所でも同じであると言うこと。人類の精神の斉一性という。これが誤りだと本著は指摘する。斉一性とは、社会

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    2023年11月12日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    人間は今も進化している。しかも通常の100倍の速度で。
    ヨーロッパ人がアメリカやオーストラリアの先住民を簡単に支配できたのも、アフリカは簡単に支配できないのも、サハラ以南のアフリカ人がなかなか近代化できないのも遺伝子が影響していた。

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    2019年05月21日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    8000年前頃、ヨーロッパ人の中で乳を分解するラクターゼの継続的な生産をもたらす変異が起きた。ウシの乳を飲むことによって、ウシの肉を食べるよりも5倍のカロリーが得られるため、人口が増加し、穀物農業がうまくいっていない北ヨーロッパのステップ地帯に広がっていった。インド=ヨーロッパ語族の拡散が始まったのは、BC3000年頃と考えられる。歩くことができるウシは盗みやすいため、互いに盗みあい、争うことで、戦闘的な社会になった。移動性が高く、数で勝り、栄養状態がよく、戦いに勝つことが多かったため、より好戦的になったのだろう。

    明るい色の皮膚をもたらす変異は、農業開始の後に起こったらしい。ヨーロッパ人と

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    2019年04月14日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    遺伝歴史学だそうだ。おもしろい。環境が変化したら進化のスピードも上がります。そりゃそうだよね。旧石器時代から人間はまった進化してません、みたいなのはおかしいと思ってた。



    ネアンデルタールとの混血とか農耕開始による自己家畜化とか。ユダヤ人頭いいのは中世の自然選択だろうとか。まあ怪しいところも多いとは思う。



    あと翻訳の具合なのか読みにくいところがある。

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    2020年06月15日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    生物学は、人種の間に差はない、現生人類は進化が止まっているという学説を主流においた。著者は主流学説に反して、現在も人類は進化し続けているとする。以下印象的な箇所のレジュメ。

    ・植物や動物は、残したい形質を選択的に遺伝させることで、品種改良できる。品種改良は数世代で簡単に行える。品種改良は進化の一種である。つまり、進化は短期間でも起きる。

    ・現生人類とネアンデルタール人は、種として異なるという説が主流だが、現生人類は、絶滅前のネアンデルタール人と混血して、彼らの遺伝子を取り入れた。ネアンデルタール人の特徴を受け継いだからこそ、現生人類は繁栄することができた。

    ・牛乳を飲んで、栄養を摂取する

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    2010年09月10日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    「人間は何万年も狩猟採集民族だったのだから~という習性には逆らえない』のような言説を目にすることがある。
    中には思わず頷いてしまうような論もあるのだが、どこまでが信じられるものなのだろうか。
    人間は、狩猟採取民族であった以前に、何百万年と猿人であり、何千万年と四足動物であり、何億年と魚類だった。
    現在に残る習性の、どこからどこまでが遺伝で、どこからどこまでが環境要因なのだろう?
    農業開始以来のこの一万年間で、人類は何が変化したのだろう?

    一般的に進化とは何千年、何万年もかかるものだと思われている。
    人間の皮膚色、体の大きさ、形態、代謝などの身体的特徴と民族の傾向は密接であり、
    遺伝が関与して

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    2021年05月31日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    意欲作にして問題作。人類の進化は今まさに進んでいて、知能が自然選択で伸びたりしているという、ともするとポリティカリー・インコレクトな議論。

    たしかに、見た目の違い、オリンピックの100m走、乳糖耐性、鎌状赤血球などを見れば、民族間で遺伝子レベルに由来する表現型の差異があるのは明らかだ。あとは進化論の論争によくあることだが、物は言いようというか、どれほどの程度なのか評価の問題ではないかという気がする。著者らの論証は説得力のある部分もあるが、肝心な所で細かい説明を省いていたり(2Sやユダヤ人の遺伝的ユニークさ)、チェリーピッキングをしている雰囲気もあるので、その大胆な仮説にはにわかに首肯しがたい

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    2018年11月05日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    本書の内容はあくまでも学会のコンセンサスではないしファクトとして危うい部分もあるので、それらは差っ引いて読むべきだが、面白い内容ではある
    政治的に正しいのか微妙な箇所もいくらか目に付くのは玉に瑕

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    2013年05月17日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    歴史書といえば、政治・文化・戦争などの出来事に焦点を当てることが
    主流だったが、本書はそこに遺伝学を加味したアプローチを試みている。

    なぜ、人工が増えたのか? なぜ、戦うようになったのか?
    なぜ、階級ができたのか? それらのヒントや手がかりとなるなるだろう。

    読めば読むほど、飽くなき興味がわいてくる。

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    2012年03月07日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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     現世人類の生物的進化は数万年前に終わり、固定されているという
    印象を吹き飛ばしてしまう。現生人類であるホモ・サピエンスと
    滅び去ったと言われているネアンデルタール人の混血が文化的飛躍
    をもたらしたという話はとても興味深い。

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    2012年03月07日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    『201112 生物強化月刊』

    「人類の精神の斉一性」人間の精神はどのような場所でも同じで、現生人類が約5万年前にアフリカから各地に拡散したときに、人類の進化は止まったという考え方。現在は否定されていて、人類の進化は続いているとされる。
    「遺伝歴史学」では、人類の自然選択に影響を及ぼした歴史的要因を探る。
    本書のテーマは、人類の進化は、ヒトの誕生以後600万年間の平均よりも約100倍も速く進んでいることを示すこと。

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    2015年03月01日
  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した

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    人間の進化は環境に適合することで生まれた。狩猟から農業へ、食べ物が変わり、それにより身体が変わった。移動ができることにより異なる民族が交わるようになり変化に適合する遺伝子が突然変異として生まれた。進化とは変化を繰り返すことによりうまれるものである。

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    2011年02月12日