タナダユキのレビュー一覧

  • ロマンスドール

    Posted by ブクログ


    映画が素敵すぎて、本でも同じ気持ちが味わえたらと思い本を読んでみました。
    映画とはまた違ったよさがあり、
    活字でも読んで良かったなと思いました。

    人生はいつだっていろんな事に気づくのは遅すぎる。
    間に合わない事が多い。
    すれ違ってしまった事もあったけど、
    2人にしかわからない、2人だけの思い出がせつなすぎて。

    忘れられない本になりました。

    0
    2022年09月24日
  • ロマンスドール

    Posted by ブクログ

    とても美しい小説だと思う。
    〝物作り〟に置いても〝恋愛〟に置いても。
    てつおとそのこ。
    出会い恋に落ちる。ささやかでも幸せな結婚式。甘い新婚生活は、やがて煩わしさを伴いはじめ、別れる理由はないにしても気持ちはどうしようもなく外へと向かう。恋愛小説にはありきの…秘密、後ろめたさ、息苦しさ、疑い、虚しさ、絶望。
    狂気にも思える〝物作り〟への執着。それは今の世界のひとつひとつが誰かの情熱によって作り出した物であると言うこと。
    起承転結がはっきりとして、スラスラと読みやすい。ありふれたエピソードと言う人もいるだろう。だけど読めば読むほど色濃く深い。切ない。悔しい。儚い。と私は思う。
    『僕』側からだけで

    0
    2020年03月17日
  • ロマンス

    Posted by ブクログ

    百万円と苦虫女のタナダユキさんの小説。なかなか味わい深いです。小田急線沿線に住んでいるので、親近感もわきます。映画も良さそうなので、見てみないとなー。

    0
    2016年01月24日
  • 復讐

    Posted by ブクログ

    息苦しさを覚えるほど、濃厚な本だった。でも読み進める手を止められず。
    一気に読み終えたけど、数日間脳内に残って、隙あらば祐也の事を考えている自分がいた。
    齢15にしてこんな苛烈な人生を歩むことになってしまって・・・。

    0
    2013年07月23日
  • ロマンスドール

    Posted by ブクログ

    ラブドール職人の、妻との出会いから別れまで約10年にわたる結婚生活と、その後を描いた小説。
    妻に出会ってすぐに夢中になった時期もあれば、結婚後間もなくして、妻への興味を無くし、家庭を顧みず他の女性に走る時期も描かれている。
    クズ男としてトコトン情けない主人公なのだが、夫婦の形を取り戻していく様子や、妻に先立たれた後、狂ったように仕事に打ち込む姿は、クリエイターとしての爆発力と推進力を感じた。
    そして、悩みを孤独に抱え、自分に興味を失った夫を待ち続ける妻が美しすぎる。冒頭の一文で、読者は妻の運命を知ることになるのだが、美しく薄幸なイメージを抱いたまま読んでしまった。でも、このような夫婦の修復とい

    0
    2025年01月16日
  • ロマンスドール

    Posted by ブクログ

    人は変わるし怠慢だし必ず死ぬから、当たり前が永遠に変わる前に、時々振り返らなければいけない。

    生が死に結び付く感覚があまりにも切ない。しかし、園子の最期は紛れもなく幸せだったと思う。愛し愛されていることを体中で感じながらその時を迎えられたのだから。

    生と死も性と愛も、対で等しくて繋がっている。

    0
    2023年03月21日
  • ロマンスドール

    Posted by ブクログ

    映画の方が先。でも かなり忠実に映画化されてました。
    ラブドールという存在に圧倒され、ありふれた悲恋ストーリーが素敵になった。

    0
    2021年03月10日
  • ロマンスドール

    Posted by ブクログ

    ラブドール職人である主人公。
    セックスレス夫婦の危機と性愛を描いた作品。
    こういう感想でいいのか分からないけど、物凄くロマンティックな物語だったと私は思う。
    夫婦のことに他人が口出しするべきじゃないし、二人がいいのならそれでいい。
    ラストで二人はとても素敵な夫婦になれたと思う。

    0
    2020年02月07日
  • ロマンスドール

    Posted by ブクログ

    映画の映像だけお借りしながら本を読み進めたのでとても心地良く読めた。
    すこし深く、日常が語られていてとても良かったです

    0
    2020年01月29日
  • 復讐

    Posted by ブクログ

    切なく哀しく、読み進めたくないような、でも読まずに居られないような、ざわざわした気持ちになり、少しスッキリしてでもまた哀しくなる。そんな話

    0
    2018年03月29日
  • 復讐

    Posted by ブクログ

    人の命を奪った。
    その事実をどうやったら忘れることが出来るのだろうか。
    それとも、忘れてしまえるような人間だから人を殺すことが出来たのだろうか。
    償いとは何だろう。
    許しとは何だろう。
    大切な家族を失っても生きていかなければならない。
    憎しみも悲しみも、時間が解決してくれるようなことではないだろう。
    せめて犯人も、罪の重さを感じながら一生苦しんでほしい。
    そう願うことは間違っているのだろうか。
    失われた命は何があっても戻ってこない。
    取り返しのつかないことがこの世にはあるのだと、何故犯人は気づかなかったのだろう。
    答えの出ない問題を突きつけられたような、後味の悪さともどかしさを感じた物語だった

    0
    2017年02月17日
  • 復讐

    Posted by ブクログ

    映画監督だからでしょうか、推理作家のように見事なラストでは無いのだけれども、とても引っ掛かる読後に何だか考えてしまう。イイ映画を観たあとのような感じです。

    0
    2013年09月15日
  • 復讐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イッキ読みでした。
    中井先生のパートの「です・ます」調の淡々とした語り口が、わざと感情を押し殺しているようで、ゾワッしました。

    舞子のご両親は出所後の亮一を甘やかせすぎちゃったのかな。心を鬼にして自立させるの、無理だったのかな?犯罪者は普通に生活するのは並大抵ではないと思う。でもこんな調子では・・・何だかスッキリしない。
    服役したことで償いは終わったという亮一の言葉には「勝手なこといってんじゃない!」と思う反面、謝罪を口にすればいい?自ら命を絶てばいい? たぶん何をされても被害者家族には許せない。犯人がこの世に存在していても、存在しなくなっても許せないままだと思った。可能なら時間を巻き戻して

    0
    2013年06月17日
  • 復讐

    Posted by ブクログ

    酒鬼薔薇聖斗事件を彷彿させます。とても嫌な、けれど良質な小説です。

    それぞれ異なる殺人事件の被害者の家族と加害者の家族が教師と生徒という関係で関わるなんとも複雑なもの。
    被害者の家族である「橋本晃希」。は、そっくりな双子だった。あるささいなことをきっかけに入れ替わりを余儀無くされ、本当の自分である家族橋本祐也」が葬られ、死んだ弟として生きて行くことになった。さらなる悲劇として犯人は15歳の少年だった。

    そしてもう一人の語り手は兄が殺人を犯した教師。

    うまくかけないなー。
    双子の入れ替わりか、なんか聞いたことある話だな、と思って読み進めるととにかく繊細。嫌な小説。でも読んで良かったなって思

    0
    2015年03月17日
  • 復讐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    犯罪加害者の家族の苦しみと、被害者の家族の苦しみを描いた作品。
    というと、ドラマ「それでも、生きていく」が思い出されるが、それとは違い、別々の犯罪である。
    少年犯罪、加害者は更生へと指導され、そして守られる。被害者家族にもその少年Aの情報は与えられない。被害者家族はどんなに悔しい思いをすることだろう。
    ページ数も少なく読みやすい文章なので、一気読み。
    死んでも何も解決しない。絶対に死なせてはいけないのは加害者なのだ。というのが印象的でした。

    0
    2013年07月21日
  • 百万円と苦虫女

    Posted by ブクログ

    映画の原作本。
    主人公の淡々としたところ、蒼井優さんのイメージぴったり!と思ったら彼女をイメージして書かれたものだとか。

    0
    2012年10月03日
  • 百万円と苦虫女

    Posted by ブクログ

    鈴子のところどころに見えるコミカルさが良い!

    不器用なもの同士の恋愛は不器用なままいくんですよね、やっぱり。でもふたりの不器用さは歯がゆくてかわいくて。

    家族、友達、恋人、、いろんな人との付き合い方を考える本でしたー。

    0
    2012年05月16日
  • 百万円と苦虫女

    Posted by ブクログ

    先に映画のDVDを観て、原作があるんだ、と思って文庫を発見して購入。驚くほどに忠実に映画化されてる、、、!と思ったら、それもそのはず、映画の監督さんが蒼井さん主演で映画を一本取るために、アテ書きをしたお話しなのだとか。なるほど。それは知らなかったので、映画化に際してはしょられたところとか、もしかして違うエンディングだったりとか?という、期待した内容は無かったんですが、小説ならではの細かい心理描写とか説明はなるほどなるほど、という感じで面白かったです。自分にも通ずるところがあるなぁ、、、などと思ったり。人づきあいが苦手でわずらわしく、そんなつもりはないのに人との行き違いで前科が付いてしまった佐藤

    0
    2012年03月06日
  • ロマンス

    Posted by ブクログ

    ロマンスカーの車内販売という設定は面白かった。
    車内のハプニングとかお仕事あるあるな内容がよかったかな。
    鉢子の母との確執も解決も前進もなく、おっさんもどうなったのか?

    0
    2023年08月06日
  • ロマンスドール

    Posted by ブクログ

    秘密を持つと嘘が増え、嘘はどんどん膨らんでいく。
    自分が相手にしていることは、相手もしていると思え。

    仕事を話せない気持ちはわからなくないけど、それと裏切りは別の話。
    自分は裏切るのに、彼女は自分を裏切らないという根拠のない自信が腹立たしい。

    彼女は本当に幸せだったのかな。
    もっと別の人と出会っていれば、別の幸せがあったんじゃないのかな。
    普段ならあまり思わないことを思ってしまった。

    0
    2021年07月19日