ジェラルドMワインバーグのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
# 問題と向き合う上で認識しておきたい事例集
## 面白かったところ
* 主人公が問題に対して失敗を冒す小話を例にとって、問題の捉え方を説明している点
* 相手にとっての問題であることを自分自身が認識していないケースが特に面白くて、色んな漫画の適役を想起させた
## 微妙だったところ
* ちょっと分かりづらい例が多々あった。もともと洋書だからしょうがないけど
* 「問題」という抽象的な分野に対するアプローチであるが故に、一回読んだだけでは理解が難しい。
## 感想
この本を読んで、短い仕事人生や歴史・漫画鑑賞で培った見聞に色々当てはまって面白かった。
自分が人間である限り問題がなくなることは決してないのだけれど、だからといって問題から逃げたりすることは正しい行いではないとワインバーグ先生も仰っていた。
裏を返せば、「いつかは `真実` という答えにたどり着くことができる」可能性が秘められていることを示唆している。
これはジョジョ第5部でアバッキオの元同僚が告げていた「真実に向かおうとする意思」の話を思い出した。
また時を経て読み直したい一冊。 -
Posted by ブクログ
ロジカルシンキングやクリティカルシンキングの文脈で今考えていること・話していることのそもそもの問いは何か?何を解決するべきか?という問題発見の考え方を学ぶ。
良書として有名だが、個人的には読みづらかった。全体的に主張は良いものが多く、問題発見というテーマも実用的で良いのだが、表現が難解な上に冗長だと思う。原作が海外のものであり、しかも1982年と古いので、現代の日本人から見てわかりづらいのは仕方がないかもしれない。
58ページ
設計家はビルの持ち主と同様、自分たちがやったことのもたらす結果を経験するということのまずないものである。だから設計家は不適合を作り出す。
→わかる。エンジニアがユーザの立場で考えるべきと言われるのは、このギャップが実際に悪影響を及ぼすから。要件定義で丁寧にヒアリング結果を言語化するのも、このギャップを減らしたいから。
127ページ
ところがどうも彼らは、試験問題はコウノトリが持ってくると思っているようなのだ。
→わかる。同じような話として、システムのエラーメッセージや監視通知メッセージを見て自然発生的に書かれたかのように認識してしまうことがある(特に自分自身でシステムを設計したことのないような経験の浅いエンジニアによく見られる)が、そんなわけはない。人工的なメッセージは事前に誰かヒトの手によって作られており、作成者が作成した時点の理解・解釈・気づき・気配りが反映されている。もし作成者が気づいていなかったことの監視はできないし、不親切な人が作った場合はメッセージを見ても何をすれば良いか読み取れないし、気配りができる人が作った場合は丁寧すぎるほどに手順が示される。そして、もしメッセージに不満があるなら、自分でメッセージを作れば良い。
130ページ
実際それらは問題を見ないでも「解けた」のである!
やってみてほしい。典型的な選択肢は次のようなものだった。
(a) 31938
(b) 31929
(c) 31928
(d) 32928
(e) 31828
→わかる。出題者の意図を読むことが大事。話し手の意図は本来はメインメッセージとして(ここでいう問題文として)表されるはずだが、聞き手はメインメッセージ以外の情報から読み取ることもできる。一見すると関係のないような発言・表記・表情・所作に現れるだろう。 -
Posted by ブクログ
原著の初版が1971年、そして1998年に上梓された25周年記念版を 2011年に再邦訳したものを、さらに 2014年に読む、つまり40年以上前のもの。
正直、訳もこなれてない。最後の解説も蛇足だと思う。会社で新人君たちがこの本の読書会をやるというので自分も参加することにして読んだのだけど、彼らにはもっときつかっただろうと思うし、他の選択肢の方がよかった気がする。
得るものがないとは言わないし、40年前にこれが書かれている事実はすごいのだけど、いまとなっては全13章のうち個人的には第II部の3章(4〜6章)だけ読めばいいかな、、、って感じ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレトラブルは、自分であれ他人であれ、システムであれ、概ね人間が原因になっていることが多い。
純粋に人間以外が原因とすれば、その対応が人間に問われる。
困った時に呼ばれるコンサルタントとして、トラブル解決にあたるための勇気と秘訣を16個の道具に例えて説明する。例えば、鏡、望遠鏡、魚眼レンズ、卵、酸素マスクなどなど。
・イエス、ノーのメダル ・・・ イエス、ノーをちゃんと言おう
・ハート ・・・ 心をこめて仕事をしよう
・ジャイロスコープ ・・・ バランス、調和を考えよう
知恵の箱
・「金言集」か何かを読んだり聞いたり覚えたりしても、他人の知恵の箱から簡単に知恵を取り込めるなどと思ってはいけない。知恵は経験から生まれるものだ。
・合理的であるな。妥当であれ。
・何でも知っているつもりの人間ほどだましやすいものはない。
・知らなくても怪我をするとはかぎらないが、思い出さないと間違いなくやられる。
・差なし+差なし+差なし+・・・は、いつかはっきりした差になる。
願いの杖
・人の心を読むな。自分の心を読め。
・自分の望みがわかるまでは、実現するかどうかは気にするな。
・自分の望みがわかるまでは、妥当かどうかは気にするな。
・自分の望みが分かるまでは、それが受け入れられるかどうかは気にするな。
・自分が本当に求めるものを知る手がかりとして、自分が何をしていないかではなく、自分が何をしているかに注意せよ。
・自分が何を求め、何を求めないかを知るために、自分の感情に注意せよ。
イエス、ノーのメダル
・依頼主から最初に仕事の話がきたときは、イエスとは言わず、ノーとも言うな。
鏡
・私はどうしてここにいるのだろう?(過去)
・私はここにいることをどう思っているのだろう?(現在)
・私は何を実現したいのだろう?(未来)
望遠鏡
・彼らはどうしてここにいるのだろう?(過去)
・彼らはここにいることをどう思っているのだろう?(現在)
・彼らは何を実現したいのだろう?(未来)
ジャイロスコープ
・自身は調和の基礎である。
砂時計
・かならず予定より時間がかかる。
・やる価値のないことは、きちんとやる価値もない。
■3章に「ポランスキーの探し物のコツ」というのがある。
この技法を、「ポランスキーの探し物のコツ」と呼んでいる。
絶対にそこにはないと思われているものは、たぶんそこにある。
ポランスキーの探し物のコツは、どの扉を開くべきかを教えてくれる。そこから、どの扉を閉じたままにしておくべきかもわかる。
みんなが見ろという場所は見るな。
ポランスキーの探し物のコツにはもうひとつ変化形があって、自分が何らかの対象を避けて探しものをしていると思ったときに使うことにしている。
なんの意味もないと思い込んでいる対象には、たぶん意味がある。