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Posted by ブクログ
「人間の側面からみたソフトウェアテスト」についての本です。
ワインバーグはこの本で繰り返し、「テストは情報を得るために実施するものである」と書いています。例えば、
キーを打つかどうかにかかわらず、何らかのアクションに影響を及ぼす情報を求めるものでなければ、テストとは呼べない。
といったようにです。
そして、その情報の質については、例えば、第10章の「テストはキーを打つだけではない」の「よくある間違い」に書いてある、
4. カバレッジテストが何かをテストした証明になると思っている
コードのすべての部分を何らかのテストでふれたことを証明できたからといって、その部分が完全にテストされたとはいえない。また、コードをすべてカバーしたからといって、すべての機能を完全にテストしたとはいえない。そういえるためには、テストの関係性と包括性を分析する必要がある。別の言葉でいえば、考え方を分析する必要がある。
や、第16章の「コンピュータを使わないテスト」の「テスト担当者は貴重なレビューアになる」に書いてある、
1. 開発者にありがちな思考パターンの欠点を観察することで、より良いテストを作成できるようになる。
2. 早い段階から仕様書をレビューすることで、テスト計画のスコープを早く決められる。
3. 設計を熟知することで、より迅速にバグを発見し、その絞込みに協力できるようになる。
4. レビューに参加することで、自分たちのテストケース、テスト計画、テストドライバ、ツールの良いレビューアーになる方法を学ぶ。さらに、関係者からテストするものを渡されるのをじっと待っているだけのテスト担当者にくらべ、はるかに早くプロジェクトのスピードに着いていけるようになる。
の1のように、「思考パターンの欠点を観察すること」の重要性を主張しています。
にしさんの「不具合モード」、智美塾、今回のSSでのWモデルの議論の方向性が間違っていないことを本書で確信しました。
よし、いまやってる活動を自信を持って進めよう!と思える一冊でした。
Posted by ブクログ
現在も闘病生活が続く G.M.ワインバーグの、日本最新刊。例によって邦題は意味不明だが、原題は "Perfect Software and other illusions about testing"。
テストは(ソフトウェアに関する)情報を得るため手段であると定義し、ワインバーグらしく、情報を受けとる側の「人間の問題」にまで踏み込んで、テストにまつわる様々な問題や誤謬をあきらかにしていく。もちろん、システム開発をやっている人間には判りきった話なのだが、それを「判っていない人」に説明するためにはワインバーグの助けが必要だ。
特に日本のソフトウェア業界は高い品質が求められ、金融機関や交通機関がシステムトラブルで機能停止するたびに、システム屋は非難の矢面に立たされてきた。台風で電車が止まるのは仕方がないが、システムのバグで電車が遅れるのは勘弁ならんというわけだ。そして、その度にもの知り顔で、ソフトウェア開発のプロセスに問題をがなかったかどうかを語る輩があらわれ、やがて過剰なコストを払って、過剰な品質のシステムを作るハメになる。もちろん、障害を起こしてはならないし、そういうことがないように最善の努力を払うのはもちろんだが、もうそろそろ、一定の確率でシステム障害は起きるものだ(ので、リカバリー手段を考えて行動した方がいい)という認識を世間が持ってもいいころだと思う。
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