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この楽しい本を訳して出すことは、著者の一人から1冊もらって以来の夢だった。一見冗談だらけに見えるけれども、実はひどく思い当たることばかり書いてある。訳者は世慣れない方で、ここに書いてあるようなことでしょっちゅう失敗をする。この本を訳したいと思い続け、深読みを繰り返したお陰で、近ごろ少し失敗が少なくなったような気がしている。本の副題にあるように、問題発見についての本である。学校では問題を解くことを教わる。だが問題は、解くより発見する方がずっとむずかしく、ずっと面白い。実人生で本当にものをいうのはそこなのだ。実務に就いておられる人生経験豊かな読者には、特によろこんでいただけるのではないかと思う。だが訳者としては身辺の若者たちにこそ、だましてでも読んでもらいたいと思っている。この本に書いてあるようなことが身についていないばかりにあたら才能を空費している若者が、実に多い。訳者自身も、学生時代からこういうことを知っていたら後悔がずっと少なかったろうに、と思っている。いや、訳者風情がごちゃごちゃいう必要なんかないだろう。ちょっと開けてみれば、そんな必要はないことがご納得いただけると思う。この本に訳者序はいらない。ただ一言この場を借りて、「だまされたと思って開けてみてください、きっとお得ですよ」とだけ申し上げておきたい。
<訳者前口上>より
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Posted by ブクログ
結構挿話が多く、皮肉や比喩などの表現や翻訳などもあり、そこに込められた意図を読み取るのが難しかった
誰の問題か、どういう問題の定義か、など各部は意味を持って論理的に構成されているはずなのだが、一方でそれが陽には説明されていないために、また著者自身もそうした読者を困らせる方針を本文中で説明しているために、内容理解に対するタイパは良くない
なのだが本書のテーマ自体は、このAI時代では益々重要になると感じた
本文中では計算機のプログラマに対して同様のことが説明されているが、AIエージェントでもほぼ同じことが言えるはずで、折に触れて読み返したい内容である
Posted by ブクログ
原著1982年、日本語版初版1987年、と、かなり古いけど(冷戦のさなか)、面白かった。
タイトルはの「ライト、ついてますか?」(原文はAre your lights ON?)は、トンネル出口での運転手への警告サインボードとしてどういうメッセージが適切か、という問いへのエレガントな答え。 その対比として、エレガントでないけど、スイス的厳密性の大傑作(勿論煽り)として挙がってるのが次の内容。
もし今が昼間でライトがついているなら
ライトを消せ
もし今暗くてライトが消えているなら
ライトをつけよ
もし今が昼間でライトが消えているなら
ライトを消したままとせよ
もし今暗くてライトがついているなら
ライトをついたままとせよ
脳に、ちょっと思い出させてやるきっかけさえ与えれば十分、というお話。
タイトル関連話を凌ぐ面白さだったのは、その直後に出てくる、ジャネット・ジャウォルスキー対ヤン・マチーチン。冷戦の最中、ポーランド系アメリカ人女性がポーランドの祖母を訪ねる際のポーランドでの入国VISA の審査の話。ポーランドの役人の不作法の原因が実は自分側にあったことに気がつく、という流れはとても巧みで人間心理的にもとても理解し易い話だった。
Posted by ブクログ
「問題とは何なのか?」「それは誰にとっての問題なのか?」「その問題を本当に解決したい人がいるのか?」など、問題解決を行う人間が心に留めておくべき考え方を、ユーモラスな文体やストーリーと共に説明している本。
全体的に文章として面白いし、いちビジネス書としても勉強になる。
ただ、1987年のアメリカで発行された本なので仕方ないが、現代の若者にはピンとこないシナリオや例えでつっかかりを覚えること多少。
より最近の本では、安宅和人さんの「イシューから始めよ」と似たような問題意識から始まっているように感じる。
「イシューから始めよ」についても再読してみるか。
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ビジネス・実用
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