ライト、ついてますか 問題発見の人間学

ライト、ついてますか 問題発見の人間学

この楽しい本を訳して出すことは、著者の一人から1冊もらって以来の夢だった。一見冗談だらけに見えるけれども、実はひどく思い当たることばかり書いてある。訳者は世慣れない方で、ここに書いてあるようなことでしょっちゅう失敗をする。この本を訳したいと思い続け、深読みを繰り返したお陰で、近ごろ少し失敗が少なくなったような気がしている。本の副題にあるように、問題発見についての本である。学校では問題を解くことを教わる。だが問題は、解くより発見する方がずっとむずかしく、ずっと面白い。実人生で本当にものをいうのはそこなのだ。実務に就いておられる人生経験豊かな読者には、特によろこんでいただけるのではないかと思う。だが訳者としては身辺の若者たちにこそ、だましてでも読んでもらいたいと思っている。この本に書いてあるようなことが身についていないばかりにあたら才能を空費している若者が、実に多い。訳者自身も、学生時代からこういうことを知っていたら後悔がずっと少なかったろうに、と思っている。いや、訳者風情がごちゃごちゃいう必要なんかないだろう。ちょっと開けてみれば、そんな必要はないことがご納得いただけると思う。この本に訳者序はいらない。ただ一言この場を借りて、「だまされたと思って開けてみてください、きっとお得ですよ」とだけ申し上げておきたい。

<訳者前口上>より

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ライト、ついてますか 問題発見の人間学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「問題に対しどう向き合っていくべきか」という問題に向き合った本.
    問題解決を生業とする研究者やコンサルタントだけでなく,学生や普通のサラリーマンにもおすすめできる.内容は平易だが,学びがあり,かつ,本質的だと思う.

    問題は”現状と理想のギャップ”とはよく言ったが,本著では
    現状=誰かの認識とすると

    0
    2021年10月02日

    Posted by ブクログ

    「問題の定義に正解はない」というのが心に残りました。頼まれた問題を解決しても、本当はそれが問題じゃなかったということがしばしばあります。だからその問題の解決を頼まれたときに、その問題の経緯を聞くことが大事だと思う(そして、それも本書に書かれてた)。

    0
    2021年05月10日

    Posted by ブクログ

    問題を解決するよりも問題そのものを理解することが大事であるととく本。
    以下印象にのこったセンテンス。

    何がまずいのか?
    問題を抱えているのは誰か?(6)
    問題とは認識と欲求のギャップ
    感受性をさげると欲求レベルが下がるので認識とのギャップを感じなくなる。(16)
    解法を問題の定義と取り違えるな。と

    0
    2021年09月15日

    Posted by ブクログ

    「問題とは何なのか?」「それは誰にとっての問題なのか?」「その問題を本当に解決したい人がいるのか?」など、問題解決を行う人間が心に留めておくべき考え方を、ユーモラスな文体やストーリーと共に説明している本。
    全体的に文章として面白いし、いちビジネス書としても勉強になる。
    ただ、1987年のアメリカで発

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    問題発見の大切さが説かれている本。

    そして、その奥深さやトラブルについてをエピソードつきで教えてくれる。
    読み物として面白いし、かつ少し大きな視野で「問題発見」をとらえることが出来た。

    常に「真の問題は、誰の、何か。それは解きたい問題か?」というのを意識して生きたい。

    【心にのこったワード】

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    問題は一つでは無い。人の立場や状況から問題の見え方が変わる事を教えてくれる。何が問題なのか。自分の目線での問題ではなく、あの人の問題は何か、を考えられるようになりたい。

    0
    2025年02月28日

    Posted by ブクログ

    問題解決する際の視点について、教えてくれる
    今やっている問題は誰にとっての問題なのか?
    その問題はそもそも本当に解きたい問題なのか?
    問題とはそもそも何なのか?

    人生日々問題が続くが、そんな問題の解き方に悩んだときに読みたい一冊かもしれない

    0
    2024年11月09日

    Posted by ブクログ

    いわゆる「失敗学」と近い内容だが、この本は「問題発見」にフォーカスしているのでまた違った方向からの気付きがある。
    誰の問題なのか、解決すべき問題なのか、解決したい問題なのか、と繰り返し問いかけており、文章はコミカルに軽く書かれているのに考えさせる本。
    同じものを見せても、問いかけ方で解答が変わったり

    0
    2023年07月18日

    Posted by ブクログ

    非常に有益なことを書いているが、読みにくい
    掻い摘んで重要な箇所、ストーリーを復習して読めばokay

    われわれは腹の中に問題を解きたいという自然の欲求を持っているため、どうやらせっかちに解答に飛び込んでしまうようだ。多分答えを言う前に、2.3の問いを欲したほうが賢明であろう。

    問題解決者であるこ

    0
    2022年05月22日

    Posted by ブクログ

    問題定義と問題解決への取り組み方。

    これから学んだのか、再読すると自分が注意している所との一致が多い。

    エレベータのやつなどUX的な解決方法なのが好き。

    0
    2021年10月22日

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