【感想・ネタバレ】ライト、ついてますか 問題発見の人間学のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

問題を定義してから答えを見つけなくてはならない。ただ、問題が完全に定義しきれるわけではない。解いても問題は生まれる。
無意識に除外している事物を考慮しなくてはならない
本当に解きたい問題か?自分に起因した問題ではないか?解いてほしいと考えている人はいるのか?

0
2022年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

■印象に残った言葉 
「もし人々の頭の中のライトがついているなら、ちょっと思い出させてやる方がごちゃごちゃいうより有効なのだ。」
有効であるかどうかは頭の中のライトのレベルを見極める精度が必要なので自身の頭に依拠するところがあるなあと思う…

■実体験と照らし合わせ
就職、転職、結婚、最終的になぜ生きるのかというところまで考える
第五部に関しては個人的に一番考えさせられる話であった。
今まで自責自責、自己責任と考えて生きていたがある意味思考停止であったことに気付かされた、


■感想
この本を読んで心底面白いと感じた気持ちは本物なのでそれが全てかなと。

0
2022年01月01日

Posted by ブクログ

「問題に対しどう向き合っていくべきか」という問題に向き合った本.
問題解決を生業とする研究者やコンサルタントだけでなく,学生や普通のサラリーマンにもおすすめできる.内容は平易だが,学びがあり,かつ,本質的だと思う.

問題は”現状と理想のギャップ”とはよく言ったが,本著では
現状=誰かの認識とすると示す「問題とは認識された状態と望む状態の間の相違」という表現の方が正しいな.
→認識が合わない人とはある問題の議論もできないということになる

「何が問題なのか」
「そもそもそれは解くべき・解きたい問題なのか」
「それは誰の問題なのか」
といった問いは
解くべき問題が予め定められた状態で,それをいかに早く・望まれる解法で解くのかという学校教育的問題対処方法が染み付いた我々に待ったをかけてくれる.

=====================================

"われわれは腹の中に問題を解きたいと言う自然の欲求を持っているために、どうやらせっかちに回答に飛び込んでしまったようだ。多分答えを言う前に、2、3の問いをはしたほうが賢明であろう"
例→それは誰にとっての問いなのか

問題はなんなのかと尋ねる前に慌てて回答を作りだそうとする生まれ持った傾向に歯止めをかけるべきである

"問題を無視する"も問題解決方法の一つ。
→感受性を低めるということ

"問題は欲求を変えること、または認識を変えることによって解決できるわけである。例えば認識は、(エレベーターの)待ち時間を本当に短縮することによって変えることも、それを短く見せかけることによって変えることも可能である。

“問題をあまり易々と解くと,クライアントは本当に問題を解決してもらったとは決して信じない”
”道徳的問題点は別の美味しい問題を前にしてはとろけてしまう”

”解法を問題の定義と取り違えるな.ことにその解法が自分の解放であるときには注意”
→手段の目的化

問題解決に関する本当の問題は
”問題の正しい定義が得られたかどうかは決してわからない.問題が解けた後も”
”正しい問題定義が得られたという確信は決して得られない.だがその確信を得ようとする努力は決して辞めてはいけない”

”新しい視点は必ず新しい不適合を作り出す”

問題を一度定義しても、その定義分をこねくり回してみる。
どこが強調されるか、否定と肯定の入れ替え、may→must、or→ either or、and→or、等の部分に具体例をたてはめる、図解、しきであらわす、主語を変える

"他人が自分の問題を自分で完全に溶けるときに、それを解いてやろうとするな"
→お節介はするなと。

"もし教師を全く同じ提案を、権威の座から垂れたとしたらどうであっただろうか?それは受け入れられないか、またはたとえ受け入れられたとしても真に熱意を持って実行されはしなかったであろう。"

"そうもしそれが彼らの問題なら、それを彼らの問題にしてしまえ"
"もしある人物が問題に関係があって、しかもその問題を抱えていないなら、何かをやってそれをその人物の問題にしてしまう"
→「僕たち問題を抱えているようですよ」
自分毎化させる

"我々の問題"を"私の問題"におきかえる。
その上で自分の影響が及ぶ範囲でどうしたら良い考える。

"解決のために何かをする責任を逃れたいとき、われわれはしばしば問題を自然のせいにする。"
"運命は自然の別名であって、何もやらないことに対する世界一ポピュラーな言い訳なのだった。"

ピーターの法則→官僚は組織の中で、その無能の水準に達するまで昇進する(その地位において有能かはわからない)

役所の人間が無作法なのは、明らかに筋の通った主張されているとわかっているのにそれを満たしてやることができないほどに自分たちが隷属的な立場にあると言うことを思い出させてしまうから
→その人を人間として尊重する 名前で呼び、礼節と敬意を持って接し、相手に人間らしさと有能さを思い出させる。
"問題の出どころは最もしばしば、われわれ自身の中にある"

われわれは本当にそれを解きたいのか

学校では問題はあらかじめ決まっており与えられるもの。だから我々は最初に出会った問題文に飛びついて1人で掘り下げて苦い結末にたどり着く。
何が問題か、本当にそれを解きたいのか

0
2021年10月02日

Posted by ブクログ

「問題の定義に正解はない」というのが心に残りました。頼まれた問題を解決しても、本当はそれが問題じゃなかったということがしばしばあります。だからその問題の解決を頼まれたときに、その問題の経緯を聞くことが大事だと思う(そして、それも本書に書かれてた)。

0
2021年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

■感想
ここまでシンプルで、味のある本は読んだことがありません。1回目よりも2回目読んだとき、はっ、と思う瞬間があります。その気づきは快感のようなもので、この問題解決を主題にした本の醍醐味だと思います。私も、まだこの本をモノにする途上なので、なんとも言えませんが、数々の金言を仕事中や思考の過程で想起できるようになりたいなぁ、と思います。

■要諦
ライト、ついてますか

Chapter要諦Note
1 何が問題か?問題問題は何なのか?未熟な問題解決者は、きっととくべき問題を定義する時間を惜しんで、解答に飛びつく。
実際問題として、以下の通り、問題の持ち主、持ち主ごとの問題の本質を求めてみる必要がる。
問題を抱えているのは誰か?
あなたの問題の本質は何ですか?
ピーター・ピジョンホールの陳述書「何がまずいか」をどう決めるか?当事者全部にとって受け入れられるよう定義するということ
まずいのは何か?
そのために、何ができるか?
君の問題は何か問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違だ問題は欲求を変えること、または認識を変えることによって認識できる
幻の問題は本物の問題例;寒いと思ったが、室温は問題なかった。本当の問題は寒いと感じた自分の体調だった。
ユーモアセンスのない人のために問題を解こうとするな。
2 問題は何なのか?ビリー・ブライト・アイズの最適入札彼らの解決方法を問題の定義と取り違えるな技術的魅力によって、解決方法が問題の定義になる。そして、道徳的問題点を避けて通ってしまう。しかし、道徳的に形式理論を使えばもっと単純だったりする。
彼らの問題をあまり易々とといてやると、彼らは本物の問題を解いてもらったとは決して信じない時間をかけて、問題の本質を説明しなければ納得してくれない。
道徳的問題点は、とかく美味しい問題の熱にとろける
ビリーが舌を噛んだ解法を問題の定義と取り違えるな−ことにその解法が自分の解法であるときには注意パッケージプログラムの良さありきで問題を解こうとしてはならない。でも、そうしがち。
ビリー再び入札者のもとへ問題の正しい定義が得られたかどうかは決してわからない−問題が解けたあとでも問題自体が仕組まれたものであることだってある。
結論に飛び付いてはいけないが、自分の第一印象は無視するな
正しい問題定義が得られたというかくしんは決して得られない。だがその確信を得ようとする努力は、決してやめてはいけない。問題を扱う上で本当に大事なのは、問は決して答えられることがないと覚悟すること。だがそれは、問い続けている限りどうでもいい。
3 問題は本当のところ何か?終わりのない連鎖全ての解答は次の問題の出所我々は決して問題を追い払うことはできない。解いた問題がより厄介さの少ない問題に置き換わるだけの話である。
厄介さの少ない問題への置き換えは、「問題の転嫁」で、無意識的に新しい問題が作り出されることになる。
問題によっては、それを認識するところが一番難しいということもあるつまり、自分たち以外の問題として認識するのは難しいということ。
例:技師はその器具が危険だということは認識していたが、技師以外にとってどうか、ということは考えなかった。
キミの問題理解をおじゃんにする原因を三つ見つけられないうちは、キミはまだ問題を把握していない見落とされる恐れのある要素は何百とある。それを考えられないようなら、能力と意志が足りていない。
不適合を見落とす話結論に飛びつくな、だが第一印象を無視するな問題定義が間違っていたことに気づくのは、設計者よりも利用者である。なぜなら、人の適応性言えに設計者は不適合が見えなくなっているため。
キミの問題定義を外国人や盲人や子供について試してみよう。またキミ自身が外国人や盲人や子供になってみようつまり視点の新鮮さが必要だということ。
新しい視点は必ず新しい不適合を作り出す本のような昔ながらの確立した解決策にすら、これほど多くの不適合がある。ましてや、新しいアイデアが完璧であるという望みがどれほどあるか。
上手いレベルに着陸する話問題文をどう変えたら。解答を変えることができるだろうか?円の話。問題文に「見慣れた」と入れるかなど、問題文次第で解答は変わる。幾何学レベルから、意味レベルまで変わってしまう。
つまり、論点によってサブ論点がコントロールされてしまうということ。
意味に気をつけよう問題が言葉の形になったら、それがみんなの頭に入るまで言葉をもて遊んでみよう副詞をどこに入れるか、言葉の強調点をどこにするか。
4 それは誰の問題か煙が目にしみるそれは誰の問題か?
他人が自分の問題を自分で完全に解けるときに、それを解いてやろうとするな例:教授は自分の問題として、権威的な視点から解決するのではなく、学生たちに一任した。
もしそれが彼らの問題なら、それを彼らの問題にしてしまえ
車内は車で一杯それは誰の問題か?現代社会の多くの問題が、システム設計家や意思決定者が自分たちが「責任を負って」いる問題を体験していないことに起因している。
もしある人物が問題に関係があって、しかもその問題を抱えていないなら、何かをやってそれをその人物の問題にしてしまおう例;学長の車のタイヤの空気を抜くことで振り向かせるということ。
なお、集団的なアクションに対して、一人を「退学させる」といった個別(分割)のアクションは非常に有用。
変化のために自分を責めてみよう−たとえほんの一瞬でも
例:ある教授の「私の問題」というアプローチ。
これは駐車場が足りないという問題は「幻の問題」とみなし、真の問題=車を使うことによるデメリットに変えること。
トンネルの中の明かりそれは誰の問題か設計者なり、技師などがいる問題においては、彼らの問題としてしまいがち。本来は、利用者の問題にするべき。
もし人々の頭の中のライトがついているなら、ちょっと思い出させてやる方が、ごちゃごちゃいうより有効なのだ「ライト、ついてますか」
5 それはどこからきたのか?ジャネット・ジャウォルスキー変人と衝突この問題はどこからきたのか?なぜ、灰色顔氏はビザの書類で足止めを食らわすのか。
それがなぜ問題なのか?本当にコピーをなくしたから?灰色顔氏が無能だから?有能だが何らかの狙いがあるから?灰色顔氏は何ら権限を持っておらず、もっと上から問題がきているから?
ミスター・マーチン事態を収拾この不作法さはどこからきたか?不作法に振る舞うのは、大抵重大な決定を下す権限を与えられていないときだ。
問題の出所はもっともしばしばわれわれ自身の中にある(53.27%)したがって、ひとたびわれわれが、問題の真の出所を見届ければ、あとは自然に起こってくる
仕事する人いばる人その問題はどこからきたか?例:コンマの用法のメール。
その問題自体からきた問題である可能性がある。問題解決の、過程、人、組織が問題の発生源であるということ。(cf. ジュネーブでの軍縮会議)
世界には2種類の人がいて・・・世界には2種類の人間がいる。仕事をする連中と他の連中に仕事をさせる連中だ。仕事させ屋から遠ざかっていれば大丈夫。
世界には2種類の人間がいる。仕事をする連中と手柄を立てる連中だ。仕事をする方に入っていたまえ。その方がずっと競争が少ない。
問題が、問題自体に起因するときは、討議いたしましょう言っておいて、先延ばしすすることで回避しよう。
試験についてその問題はどこからきたか?
誰がこの問題をよこしたか?この問題解決、パズル解決は難しいように設計されていて、それには設計者がいる。
そのことが手掛かりである。
それは私をどうしようというのか?パズル解決的枠組みに頭がどっぷりとつかった者にとって、自明な解答は脳天への一撃である。
軍事通信で敵を混乱させるための最も優しい方法の一つは、メッセージを「平文」で送ることである。
暗号解読員は出所を知っているから、そのメッセージを額面通りに受け取ることができない。
だが、一般に軍事上の問題は、既知の「敵」がいるので、日常的問題に比べて単純。
6 われわれはそれを本当にときたいか?トム・タイヤレスのおもちゃいじりちょっと見たところと違って人々は、くれと言ったものを出してやるまでは何が欲しかったか知らぬものである例:答えを提示して初めて、問題は社長を説得することであると告白した。
政治には忍耐が肝要あとから調べてみれば、本当に問題を解いて欲しかった人はそんなにいないものだ例;計算機導入に際して、実は州は計算精度が少しでも狂う計算機は導入できないということだった。計算機導入してどうするではなく、計算機は誤差なく導入できるか、という真の問に対して、精度が狂うから導入できないということが解答だった。
ある特務私はそれを本当にときたいか?長年解読に費やしてきた問題の解答が経費勘定だったとき、そは本当にときたい問題ではなくなっていた。
本当にほしいか考えるひまはないもの、後悔するひまはいくらでもあるもの
魚、水を見ず人々は刺激が繰り返されると、応答がだんだん減少してくる。つまり順応してしまう。順応はわれわれの環境の中の不変部分を打ち消すことによって、単純化してくれる。
人が問題について考えるとき、順応した物事は考慮から除外されやすい。「解答」が順応した要素を取り除いたとき、初めてわれわれは飛び上がって驚く。
もう一つ、問題にどっぷりつかることによって、問題解決者が犯す危険がある。問題解決に目を奪われるあまり、人は自らが解答を同義的に容認できるかどうかを考えるのを忘れる。
まず汝自ら対にして真実なれ・問題解決の分野では、自分自身に対して真実であろうと思うなら、解答に、いや問題定義にすら、近づいて感受性が鈍り出す以前に、その道徳的側面について考えてみる必要があるのだ。なぜなら、問題解決は決して道徳的に中立の活動ではないからである。それが問題解決者にとって、どれほど魅惑的であろうとも、だ。

0
2020年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である
・新しい視点は必ず新しい不適合を作り出す
・これは誰の問題か?という問いに一人称単数で「それは私の問題だ」と自責で考えてみる
・運命とは自然の別名であって、何もやらないことに対する世界一ポピュラーな言い訳である
・相手への人間らしさと有能さへの礼節と敬意をもって接すれば、たいていは人間らしさと有能さを呼び起こすもとになる
・本当に解くべきかを考えてみる
・解決した際に付随する副作用を考えてみる
・問題解決者は非常に初期から、はじめから、他の関係者が無意識にその中で泳いでいる「水」を見ようと努力しなければならない。その水は問題が解けたとき砂に変容するかもしれないから。魚、水を見ず である
・解決方法が道徳的であるかは忘れてはならない

0
2020年04月15日

Posted by ブクログ

※再読
プロジェクトでなんか上手くいかないと感じるときは、①答えるべき問いがそもそも違う、②(問いに対する)メッセージが研ぎ澄まされていない、③メッセージの伝え方が良くない、の3点だと思います
この「ライト、ついてますか」は①の処方箋として、事あるごとに読み直しています

・正しい問題定義が得られたという確信は決して得られない。だが、その確信を得ようとする努力は決してやめてはいけない
・問題を抱えているのは誰か?
・問題文をどう変えたら、解答を変えることができるか?

0
2020年03月08日

Posted by ブクログ

●感想
問題設定の注意点が書かれている。
一方的に書かれているだけでなく、問いかけてきて、考えさせてくれる本。
定期的に見返したいと思わせてくれる。

●なぜ読んだか
・問題設定で気をつけることを学びたい

●学んだこと
・問題は誰にとってどんな問題なのか、設定することが大事
・他の人から問題が降ってきてもそのまま受け取らず、再度設定することが必要
・新しい視点を入れると、その分問題は生まれる

●今後やること
・誰の問題なのかをまず考える
・他の人から来た問題も自分の中で再定義する
・少なくとも3人の立場になって問題を見つめる

0
2020年01月30日

Posted by ブクログ

問題を解決するよりも問題そのものを理解することが大事であるととく本。
以下印象にのこったセンテンス。

何がまずいのか?
問題を抱えているのは誰か?(6)
問題とは認識と欲求のギャップ
感受性をさげると欲求レベルが下がるので認識とのギャップを感じなくなる。(16)
解法を問題の定義と取り違えるな。とくにその解法が自分のもののときは要注意(41)
問題の正しい定義がえられたかどうかは決してわからない。問題が解けたとおもった後でも(45)
究極の解答はない。だけどそれを求め続けることをやめてはいけない(46)
問題を扱う上でほんとに大事なのは、問いは決して得られないという覚悟をきめること。にもかかわらず問いの答を探し続けるという覚悟も決めること。(46)
結論に飛びついてはいけないが第一印象は無視するな(46)
うまくいかない理由を3つ考える(55)
人々のために問題を事前胃解くことを商売にしている人たちは、自分たちのしたことによってどんな結果にあうかは経験することがまずない。不適合を常に作り出す(58)
問題にあたる人全員が同じ言葉を理解している状態にするように問題を定義する言葉がみんなのあたまに共通ではいるように言葉をもてあそぶ(77)
問題を定義するまえに、言葉あそびでたっぷり問題をいじくりまわしてみる。(80)
この問題はどこから(誰から)きたのか?うまれたのか?(111)
問題の出所はもっともしばしば我々自身の心のなかにあることがおおい(118)
問題解決のための過程、人、組織が問題の発生装置だったりすることもある。たとえば軍縮会議とか(123)



問題を解決する前に
問題がきちんと定義されれば解決することはさほど難しくありません。しかし、ちょっと待ってください。その問題はあなたの問題ですか? 本当にあなたが解決しないといけませんか?まずは、次の質問を自分に問いかけてみましょう。

Whose problem is it? (11章)

訳:誰の問題か?

本当にあなたが解決しなければいけませんか?もし、その問題が誰かの問題ならあなたが解決しようとするべきではありません。 もし、あなたの問題でなければ、頼まれないかぎり何もしないのがベストです。私たちは自分の問題解決に時間に忙しいはずですから。

Where does this problem come from? (14章)

訳:この問題はどこから来たのか?

この問いも問題が本当に自分の問題なのか調べるのに役立ちます。なぜ自分はその問題に直面しているのか?なぜこんなことになったのか? 自分に落ち度があるか?それとも、誰か他人に巻き込まれたか?

もし、問題の出所が自分であった場合は自分がしていることを正せばいいので解決は比較的簡単です。

Ignoring the problem (3章)

訳:問題を無視する

時には問題そのものを無視するのもありです。気づかないふりをしていまいましょう。問題は、あるべき状態と現在の状態の差ですが、 人間はすぐに適応する生き物です。最初はみんな問題だと感じてもいつの間にかそれが当たり前のようになるものです。

あなたが作り出したバグのワークアラウンドのために、オペレーションの人に余計な手動の作業が発生したとします。”近い内に直す”と言って、 1年も経てばワークアラウンド作業はオペレーションの業務に組み込まれて、その作業が当たり前のものになります。おめでとう! あるべき状態 と 今ある状態 が同じになり問題そのものが消えました。


考えをやめない
あなたは問題を正しく定義して適切な解答を導き出しました。しかし、まだリラックスはできません。

Each solution is the source of the next problem (7章)

訳:あるひとつの解決方法は別の新しい問題を生む

0
2021年09月15日

Posted by ブクログ

いわゆる「失敗学」と近い内容だが、この本は「問題発見」にフォーカスしているのでまた違った方向からの気付きがある。
誰の問題なのか、解決すべき問題なのか、解決したい問題なのか、と繰り返し問いかけており、文章はコミカルに軽く書かれているのに考えさせる本。
同じものを見せても、問いかけ方で解答が変わったり、答えたくなくなったりするのは興味深い。

0
2023年07月18日

Posted by ブクログ

非常に有益なことを書いているが、読みにくい
掻い摘んで重要な箇所、ストーリーを復習して読めばokay

われわれは腹の中に問題を解きたいという自然の欲求を持っているため、どうやらせっかちに解答に飛び込んでしまうようだ。多分答えを言う前に、2.3の問いを欲したほうが賢明であろう。

問題解決者であることをやめて、問題群解決者ななってしまっている。

この精神的切り替えの練習をするには
①問題を抱えているのは誰か?
②あなたの問題の本質はなんですか?
を尋ねてみると良い

問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である

問題の正しい定義が得られたかどうかは決してわからない、問題が解けた後でも

言葉を紙の上から人々の頭の中に引越しさせるためには、社会的過程が必要なのである。そういう過程の一つは言葉遊びである。つまり、問題が言葉の形になったら、それがみんなの頭の中に入るまで言葉をもてああそんでみよう。

0
2022年05月22日

Posted by ブクログ

問題定義と問題解決への取り組み方。

これから学んだのか、再読すると自分が注意している所との一致が多い。

エレベータのやつなどUX的な解決方法なのが好き。

0
2021年10月22日

Posted by ブクログ

問題解決の前提となる「問題発見」(≒問題設定)について、架空の事例をもとにコミカルに述べた一冊。
翻訳が直訳調でやや読みにくいこと、問題解決にある程度携わった経験がないと腹落ちしづらいだろうことは難点かもしれない。他方、そもそもの問題設定に関する幾つかの観点(本当の問題は何か?誰のために解くのか?問題の出所は?本当にその問題を解きたいのか?、等)の重要性を認識できる良書と思う。

0
2021年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

問題をどう扱うか。問題とどう付き合い、うまくやるか。そのエッセンスがいくつも入っている。
問題と向き合う私 を俯瞰的に見て、それをさらに俯瞰的に見る存在の視点から、問題と当事者との関係について、よりベターな関係を築くことができる、稀有な本。

また、問題の本質に近づくシンプルな方法は、それについて素朴で適切な質問をする、ということではないか。本書の中にもそれに近いことが書いてある。

以下、印象に残ったこと。←は私の補足。

・解法を問題の定義と取り違えるな。ことにその解法が自分の解法であるときには注意
 ←例えば、自分の得意なツールが万能、と思っているときなど。

・正しい問題定義が得られたという確信は決して得られない。だがその確信を得ようとする努力は、決してやめてはいけない。
 ←なぜなら、その努力によって確信に近づくから。

0
2021年02月23日

Posted by ブクログ

問題発見における古典的名著。ソフトウェアエンジニアリングの界隈で読まれることが多い印象もあるが、特に業界などを制限せず、一般的に通用する「そもそも問題とは何か」という話がまとめられているので、ビジネスに携わる人なら誰でも一度は読んでいい、と思える内容だった。

マイナス点としては、そこそこ古い本であることもあってか、訳がこなれていない部分があるのは確か。特に指示語が何を指しているのかわかりにくいときが少なくない。またサンプル事例が過度にドラマ仕立てすぎるというか、ちょっとくどいなと感じる向きもある。

0
2020年11月24日

Posted by ブクログ

・問題とは、期待と事実の差異。
期待▶︎みんながゆったりと座れる電車
事実▶︎満員で立ちっぱなし

・問題は何か?
▶︎問題を抱えているのは誰か?

・ライトついてますか?
▶︎高速道路のトンネル出口につけた。
設計者は、トンネルを出るときはライトを消してね。けど夜なら消さないでと言うことを伝えたかった。しかし、この文は長すぎる。そこで、ライトついてますか?という文にした。
▶︎大半の人はライトをどうすればいいか知っているが、トンネルを出る際に思い出さない人が大半であったから。
つまり、こうせよ。と命じるのではなくて、そのことについて一瞬考えさせた。

0
2020年11月20日

Posted by ブクログ

「もし人々の頭の中のライトがついているなら、
ちょっと思い出させてやる方が、
ごちゃごちゃいうより有効なのだ」

◇先日、片づけをしていて、本棚の奥から出てきた本書。

当時は理解できなかったけど、今ならわかるかも、
と懸命に読み込んでみたところ、ようやく理解でき、
なるほど!と思いました。

いやー、身近でもよく見る光景でした(^^;

何かといいますと、「彼らの問題」を、自分の問題にしてはまってしまうことですね。
お人好しの方に、よくありがちなケースです。

(逆パターンもあり、「彼の問題」を、私の問題のように押しつけてくるケースには、ちょっと手を焼いております・・)

◇エレベータの待ち時間の問題について、私が知る限りでは、本書が取り上げたのが一番最初ではないでしょうか。

今、改めて読んで、ジョークが理解できて、吹き出せるようになった箇所もいくつかあります(^^;

「問題を無視する」というのが、昔ながらの、しかし、効果的な解決方法というのは笑えました(が、笑えない)

「問題とは、臨まれた事柄と、認識された事柄の相違である」
「とすれば、問題は欲求を変えること、または認識を変えることによって解決できるわけである」

なるほど、エレベータの待ち時間問題についても、このような思考方式で論理的に解決策が見つかるのか、とうならされました。

0
2020年01月25日

Posted by ブクログ

おすすめされたため、読んでみたが、いまいちピンとこなかった。

ライト、ついてますか?の章は
なるほど!と発見があった。

まだ自分には難しかったのかもしれない。

0
2024年03月02日

Posted by ブクログ

あまりにみんなが「バイブル」として紹介するから実本を買って読んでみた。

短編集のような感じだから読みやすいは読みやすいが、翻訳が残念なところがある上にアメリカンジョーク的なニュアンスを汲み取りながら読まなければならないため、スッと入ってこない時もままあった。

内容は要は
「問題を解く前に、誰の問題か?解くべきか?解いて喜ぶのは誰か?的な根本を見つめ直そうね」
を言ってるのだと理解した。

まぁまぁかな。

人生初の自己啓発本でした。

0
2023年12月31日

Posted by ブクログ

# 問題と向き合う上で認識しておきたい事例集

## 面白かったところ

* 主人公が問題に対して失敗を冒す小話を例にとって、問題の捉え方を説明している点

* 相手にとっての問題であることを自分自身が認識していないケースが特に面白くて、色んな漫画の適役を想起させた

## 微妙だったところ

* ちょっと分かりづらい例が多々あった。もともと洋書だからしょうがないけど

* 「問題」という抽象的な分野に対するアプローチであるが故に、一回読んだだけでは理解が難しい。

## 感想

この本を読んで、短い仕事人生や歴史・漫画鑑賞で培った見聞に色々当てはまって面白かった。

自分が人間である限り問題がなくなることは決してないのだけれど、だからといって問題から逃げたりすることは正しい行いではないとワインバーグ先生も仰っていた。

裏を返せば、「いつかは `真実` という答えにたどり着くことができる」可能性が秘められていることを示唆している。

これはジョジョ第5部でアバッキオの元同僚が告げていた「真実に向かおうとする意思」の話を思い出した。

また時を経て読み直したい一冊。

0
2023年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

問題解決に対する視点を改めて見直すきっかけとなった。
自分が何かの問題に直面したとき、まず何を問題なのか?と考えることはモノをシンプルに見る術として重要だと感じた。
しかし全体的な感想として、言葉の表現が理解しづらく読みにくかった。

0
2023年08月07日

Posted by ブクログ

問題発見の権威的名著。
問題は解くより発見する方がずっとむずかしく、ずっと面白い。

問題を解決するために、即解決を考えようとする人は面白くない。
まず問題が正しいのか、情報が少なすぎないかを考える人が面白いし、優秀。

0
2023年07月01日

Posted by ブクログ

ロジカルシンキングやクリティカルシンキングの文脈で今考えていること・話していることのそもそもの問いは何か?何を解決するべきか?という問題発見の考え方を学ぶ。
良書として有名だが、個人的には読みづらかった。全体的に主張は良いものが多く、問題発見というテーマも実用的で良いのだが、表現が難解な上に冗長だと思う。原作が海外のものであり、しかも1982年と古いので、現代の日本人から見てわかりづらいのは仕方がないかもしれない。

58ページ
設計家はビルの持ち主と同様、自分たちがやったことのもたらす結果を経験するということのまずないものである。だから設計家は不適合を作り出す。
→わかる。エンジニアがユーザの立場で考えるべきと言われるのは、このギャップが実際に悪影響を及ぼすから。要件定義で丁寧にヒアリング結果を言語化するのも、このギャップを減らしたいから。

127ページ
ところがどうも彼らは、試験問題はコウノトリが持ってくると思っているようなのだ。
→わかる。同じような話として、システムのエラーメッセージや監視通知メッセージを見て自然発生的に書かれたかのように認識してしまうことがある(特に自分自身でシステムを設計したことのないような経験の浅いエンジニアによく見られる)が、そんなわけはない。人工的なメッセージは事前に誰かヒトの手によって作られており、作成者が作成した時点の理解・解釈・気づき・気配りが反映されている。もし作成者が気づいていなかったことの監視はできないし、不親切な人が作った場合はメッセージを見ても何をすれば良いか読み取れないし、気配りができる人が作った場合は丁寧すぎるほどに手順が示される。そして、もしメッセージに不満があるなら、自分でメッセージを作れば良い。

130ページ
実際それらは問題を見ないでも「解けた」のである!
やってみてほしい。典型的な選択肢は次のようなものだった。
(a) 31938
(b) 31929
(c) 31928
(d) 32928
(e) 31828
→わかる。出題者の意図を読むことが大事。話し手の意図は本来はメインメッセージとして(ここでいう問題文として)表されるはずだが、聞き手はメインメッセージ以外の情報から読み取ることもできる。一見すると関係のないような発言・表記・表情・所作に現れるだろう。

0
2023年07月01日

Posted by ブクログ

論理的思考力を鍛えるため、会社の上司から薦められた本。
内容はいいのかもしれないが、訳のせいか非常に読みづらかった。
ただ「ライト、ついてますか?」の1文は非常に印象的で、気づきはあったように感じる。

0
2022年03月17日

Posted by ブクログ

文章が酷い。訳のせいか原文がそうなのか、読み手に何かを理解させることを疎かにされた感覚がある。
内容は、問題を理解することよりも理解できていないところに注意を向けるという、面白いテーマ。

0
2022年02月12日

Posted by ブクログ

誰の視点における問題か、ということを意識。
問題を解くためのメソッドではなく、問題を発見する事の大切さ。

トンネルのケース、ライトついてますか。
シンプルかつ誤解のないコピー。

0
2021年11月14日

Posted by ブクログ

内容は良い。ただ、旧い記法が読む意欲を削いでしまうため、オススメしづらい。
同じ内容を今風にアレンジし直して再出版されたら、人気を博すと考える。

0
2021年07月25日

Posted by ブクログ

問題解決の古典。

問題と思っていることは本当に問題なのか?それは誰にとっての問題なのか?結果的にそれを解いてほしいという人はいるのか?という問題解決の前段階として、問いというものを見つめる本。

非常に素晴らしい本ではありながら、やや内容が古すぎて掴みにくい部分があるため、無理して読む必要は感じない。

0
2021年07月11日

Posted by ブクログ

1日で読み終えるぐらいの薄めの本でした。

問題解決の「問題定義」が参加者の背景や観点によって、様々な問題になり得、1つとして定義できないものである、ということを学んだ。

0
2020年09月06日

Posted by ブクログ

問題の解決よりも、問題の定義や発見がとても重要であることが述べられている。問題を解決したところで、その問題の定義が間違っていたら意味がない。かと言って、問題の定義が簡単かというとそうでもない。適切に問題を定義することに役立つ、ノウハウというよりは心構えが示されていて、じぶんのかつどうにも役立てられそうな内容だ。

内容は良いけど、翻訳が良くない。直訳しすぎて、日本語としてはとても読みにくいところが多いので、何度も読まないと頭に入ってこない。

0
2019年12月26日

「学術・語学」ランキング