【感想・ネタバレ】ライト、ついてますか 問題発見の人間学のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

問題を定義してから答えを見つけなくてはならない。ただ、問題が完全に定義しきれるわけではない。解いても問題は生まれる。
無意識に除外している事物を考慮しなくてはならない
本当に解きたい問題か?自分に起因した問題ではないか?解いてほしいと考えている人はいるのか?

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2022年10月03日

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■印象に残った言葉 
「もし人々の頭の中のライトがついているなら、ちょっと思い出させてやる方がごちゃごちゃいうより有効なのだ。」
有効であるかどうかは頭の中のライトのレベルを見極める精度が必要なので自身の頭に依拠するところがあるなあと思う…

■実体験と照らし合わせ
就職、転職、結婚、最終的になぜ生きるのかというところまで考える
第五部に関しては個人的に一番考えさせられる話であった。
今まで自責自責、自己責任と考えて生きていたがある意味思考停止であったことに気付かされた、


■感想
この本を読んで心底面白いと感じた気持ちは本物なのでそれが全てかなと。

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2022年01月01日

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ネタバレ

■感想
ここまでシンプルで、味のある本は読んだことがありません。1回目よりも2回目読んだとき、はっ、と思う瞬間があります。その気づきは快感のようなもので、この問題解決を主題にした本の醍醐味だと思います。私も、まだこの本をモノにする途上なので、なんとも言えませんが、数々の金言を仕事中や思考の過程で想起できるようになりたいなぁ、と思います。

■要諦
ライト、ついてますか

Chapter要諦Note
1 何が問題か?問題問題は何なのか?未熟な問題解決者は、きっととくべき問題を定義する時間を惜しんで、解答に飛びつく。
実際問題として、以下の通り、問題の持ち主、持ち主ごとの問題の本質を求めてみる必要がる。
問題を抱えているのは誰か?
あなたの問題の本質は何ですか?
ピーター・ピジョンホールの陳述書「何がまずいか」をどう決めるか?当事者全部にとって受け入れられるよう定義するということ
まずいのは何か?
そのために、何ができるか?
君の問題は何か問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違だ問題は欲求を変えること、または認識を変えることによって認識できる
幻の問題は本物の問題例;寒いと思ったが、室温は問題なかった。本当の問題は寒いと感じた自分の体調だった。
ユーモアセンスのない人のために問題を解こうとするな。
2 問題は何なのか?ビリー・ブライト・アイズの最適入札彼らの解決方法を問題の定義と取り違えるな技術的魅力によって、解決方法が問題の定義になる。そして、道徳的問題点を避けて通ってしまう。しかし、道徳的に形式理論を使えばもっと単純だったりする。
彼らの問題をあまり易々とといてやると、彼らは本物の問題を解いてもらったとは決して信じない時間をかけて、問題の本質を説明しなければ納得してくれない。
道徳的問題点は、とかく美味しい問題の熱にとろける
ビリーが舌を噛んだ解法を問題の定義と取り違えるな−ことにその解法が自分の解法であるときには注意パッケージプログラムの良さありきで問題を解こうとしてはならない。でも、そうしがち。
ビリー再び入札者のもとへ問題の正しい定義が得られたかどうかは決してわからない−問題が解けたあとでも問題自体が仕組まれたものであることだってある。
結論に飛び付いてはいけないが、自分の第一印象は無視するな
正しい問題定義が得られたというかくしんは決して得られない。だがその確信を得ようとする努力は、決してやめてはいけない。問題を扱う上で本当に大事なのは、問は決して答えられることがないと覚悟すること。だがそれは、問い続けている限りどうでもいい。
3 問題は本当のところ何か?終わりのない連鎖全ての解答は次の問題の出所我々は決して問題を追い払うことはできない。解いた問題がより厄介さの少ない問題に置き換わるだけの話である。
厄介さの少ない問題への置き換えは、「問題の転嫁」で、無意識的に新しい問題が作り出されることになる。
問題によっては、それを認識するところが一番難しいということもあるつまり、自分たち以外の問題として認識するのは難しいということ。
例:技師はその器具が危険だということは認識していたが、技師以外にとってどうか、ということは考えなかった。
キミの問題理解をおじゃんにする原因を三つ見つけられないうちは、キミはまだ問題を把握していない見落とされる恐れのある要素は何百とある。それを考えられないようなら、能力と意志が足りていない。
不適合を見落とす話結論に飛びつくな、だが第一印象を無視するな問題定義が間違っていたことに気づくのは、設計者よりも利用者である。なぜなら、人の適応性言えに設計者は不適合が見えなくなっているため。
キミの問題定義を外国人や盲人や子供について試してみよう。またキミ自身が外国人や盲人や子供になってみようつまり視点の新鮮さが必要だということ。
新しい視点は必ず新しい不適合を作り出す本のような昔ながらの確立した解決策にすら、これほど多くの不適合がある。ましてや、新しいアイデアが完璧であるという望みがどれほどあるか。
上手いレベルに着陸する話問題文をどう変えたら。解答を変えることができるだろうか?円の話。問題文に「見慣れた」と入れるかなど、問題文次第で解答は変わる。幾何学レベルから、意味レベルまで変わってしまう。
つまり、論点によってサブ論点がコントロールされてしまうということ。
意味に気をつけよう問題が言葉の形になったら、それがみんなの頭に入るまで言葉をもて遊んでみよう副詞をどこに入れるか、言葉の強調点をどこにするか。
4 それは誰の問題か煙が目にしみるそれは誰の問題か?
他人が自分の問題を自分で完全に解けるときに、それを解いてやろうとするな例:教授は自分の問題として、権威的な視点から解決するのではなく、学生たちに一任した。
もしそれが彼らの問題なら、それを彼らの問題にしてしまえ
車内は車で一杯それは誰の問題か?現代社会の多くの問題が、システム設計家や意思決定者が自分たちが「責任を負って」いる問題を体験していないことに起因している。
もしある人物が問題に関係があって、しかもその問題を抱えていないなら、何かをやってそれをその人物の問題にしてしまおう例;学長の車のタイヤの空気を抜くことで振り向かせるということ。
なお、集団的なアクションに対して、一人を「退学させる」といった個別(分割)のアクションは非常に有用。
変化のために自分を責めてみよう−たとえほんの一瞬でも
例:ある教授の「私の問題」というアプローチ。
これは駐車場が足りないという問題は「幻の問題」とみなし、真の問題=車を使うことによるデメリットに変えること。
トンネルの中の明かりそれは誰の問題か設計者なり、技師などがいる問題においては、彼らの問題としてしまいがち。本来は、利用者の問題にするべき。
もし人々の頭の中のライトがついているなら、ちょっと思い出させてやる方が、ごちゃごちゃいうより有効なのだ「ライト、ついてますか」
5 それはどこからきたのか?ジャネット・ジャウォルスキー変人と衝突この問題はどこからきたのか?なぜ、灰色顔氏はビザの書類で足止めを食らわすのか。
それがなぜ問題なのか?本当にコピーをなくしたから?灰色顔氏が無能だから?有能だが何らかの狙いがあるから?灰色顔氏は何ら権限を持っておらず、もっと上から問題がきているから?
ミスター・マーチン事態を収拾この不作法さはどこからきたか?不作法に振る舞うのは、大抵重大な決定を下す権限を与えられていないときだ。
問題の出所はもっともしばしばわれわれ自身の中にある(53.27%)したがって、ひとたびわれわれが、問題の真の出所を見届ければ、あとは自然に起こってくる
仕事する人いばる人その問題はどこからきたか?例:コンマの用法のメール。
その問題自体からきた問題である可能性がある。問題解決の、過程、人、組織が問題の発生源であるということ。(cf. ジュネーブでの軍縮会議)
世界には2種類の人がいて・・・世界には2種類の人間がいる。仕事をする連中と他の連中に仕事をさせる連中だ。仕事させ屋から遠ざかっていれば大丈夫。
世界には2種類の人間がいる。仕事をする連中と手柄を立てる連中だ。仕事をする方に入っていたまえ。その方がずっと競争が少ない。
問題が、問題自体に起因するときは、討議いたしましょう言っておいて、先延ばしすすることで回避しよう。
試験についてその問題はどこからきたか?
誰がこの問題をよこしたか?この問題解決、パズル解決は難しいように設計されていて、それには設計者がいる。
そのことが手掛かりである。
それは私をどうしようというのか?パズル解決的枠組みに頭がどっぷりとつかった者にとって、自明な解答は脳天への一撃である。
軍事通信で敵を混乱させるための最も優しい方法の一つは、メッセージを「平文」で送ることである。
暗号解読員は出所を知っているから、そのメッセージを額面通りに受け取ることができない。
だが、一般に軍事上の問題は、既知の「敵」がいるので、日常的問題に比べて単純。
6 われわれはそれを本当にときたいか?トム・タイヤレスのおもちゃいじりちょっと見たところと違って人々は、くれと言ったものを出してやるまでは何が欲しかったか知らぬものである例:答えを提示して初めて、問題は社長を説得することであると告白した。
政治には忍耐が肝要あとから調べてみれば、本当に問題を解いて欲しかった人はそんなにいないものだ例;計算機導入に際して、実は州は計算精度が少しでも狂う計算機は導入できないということだった。計算機導入してどうするではなく、計算機は誤差なく導入できるか、という真の問に対して、精度が狂うから導入できないということが解答だった。
ある特務私はそれを本当にときたいか?長年解読に費やしてきた問題の解答が経費勘定だったとき、そは本当にときたい問題ではなくなっていた。
本当にほしいか考えるひまはないもの、後悔するひまはいくらでもあるもの
魚、水を見ず人々は刺激が繰り返されると、応答がだんだん減少してくる。つまり順応してしまう。順応はわれわれの環境の中の不変部分を打ち消すことによって、単純化してくれる。
人が問題について考えるとき、順応した物事は考慮から除外されやすい。「解答」が順応した要素を取り除いたとき、初めてわれわれは飛び上がって驚く。
もう一つ、問題にどっぷりつかることによって、問題解決者が犯す危険がある。問題解決に目を奪われるあまり、人は自らが解答を同義的に容認できるかどうかを考えるのを忘れる。
まず汝自ら対にして真実なれ・問題解決の分野では、自分自身に対して真実であろうと思うなら、解答に、いや問題定義にすら、近づいて感受性が鈍り出す以前に、その道徳的側面について考えてみる必要があるのだ。なぜなら、問題解決は決して道徳的に中立の活動ではないからである。それが問題解決者にとって、どれほど魅惑的であろうとも、だ。

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2020年04月28日

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・問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である
・新しい視点は必ず新しい不適合を作り出す
・これは誰の問題か?という問いに一人称単数で「それは私の問題だ」と自責で考えてみる
・運命とは自然の別名であって、何もやらないことに対する世界一ポピュラーな言い訳である
・相手への人間らしさと有能さへの礼節と敬意をもって接すれば、たいていは人間らしさと有能さを呼び起こすもとになる
・本当に解くべきかを考えてみる
・解決した際に付随する副作用を考えてみる
・問題解決者は非常に初期から、はじめから、他の関係者が無意識にその中で泳いでいる「水」を見ようと努力しなければならない。その水は問題が解けたとき砂に変容するかもしれないから。魚、水を見ず である
・解決方法が道徳的であるかは忘れてはならない

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2020年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

問題をどう扱うか。問題とどう付き合い、うまくやるか。そのエッセンスがいくつも入っている。
問題と向き合う私 を俯瞰的に見て、それをさらに俯瞰的に見る存在の視点から、問題と当事者との関係について、よりベターな関係を築くことができる、稀有な本。

また、問題の本質に近づくシンプルな方法は、それについて素朴で適切な質問をする、ということではないか。本書の中にもそれに近いことが書いてある。

以下、印象に残ったこと。←は私の補足。

・解法を問題の定義と取り違えるな。ことにその解法が自分の解法であるときには注意
 ←例えば、自分の得意なツールが万能、と思っているときなど。

・正しい問題定義が得られたという確信は決して得られない。だがその確信を得ようとする努力は、決してやめてはいけない。
 ←なぜなら、その努力によって確信に近づくから。

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2021年02月23日

Posted by ブクログ

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問題解決に対する視点を改めて見直すきっかけとなった。
自分が何かの問題に直面したとき、まず何を問題なのか?と考えることはモノをシンプルに見る術として重要だと感じた。
しかし全体的な感想として、言葉の表現が理解しづらく読みにくかった。

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2023年08月07日

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