グレゴリーコクランのレビュー一覧
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タブー視されがちな人種における知能の差について、誤解なきよう、たっぷりと前段に時間を割き、後半一気に核心に触れていくような構成。進化の過程により、肉体の差は生じ得る。知能も例外では無い。アシュケナージ系ユダヤ人のIQは高い。IQは完璧ではないが、客観的に有効性の高い指標である。アシュケナージ系ユダヤ...続きを読むPosted by ブクログ
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人間は今も進化している。しかも通常の100倍の速度で。
ヨーロッパ人がアメリカやオーストラリアの先住民を簡単に支配できたのも、アフリカは簡単に支配できないのも、サハラ以南のアフリカ人がなかなか近代化できないのも遺伝子が影響していた。Posted by ブクログ -
8000年前頃、ヨーロッパ人の中で乳を分解するラクターゼの継続的な生産をもたらす変異が起きた。ウシの乳を飲むことによって、ウシの肉を食べるよりも5倍のカロリーが得られるため、人口が増加し、穀物農業がうまくいっていない北ヨーロッパのステップ地帯に広がっていった。インド=ヨーロッパ語族の拡散が始まったの...続きを読むPosted by ブクログ
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遺伝歴史学だそうだ。おもしろい。環境が変化したら進化のスピードも上がります。そりゃそうだよね。旧石器時代から人間はまった進化してません、みたいなのはおかしいと思ってた。
ネアンデルタールとの混血とか農耕開始による自己家畜化とか。ユダヤ人頭いいのは中世の自然選択だろうとか。まあ怪しいところも多い...続きを読むPosted by ブクログ -
生物学は、人種の間に差はない、現生人類は進化が止まっているという学説を主流においた。著者は主流学説に反して、現在も人類は進化し続けているとする。以下印象的な箇所のレジュメ。
・植物や動物は、残したい形質を選択的に遺伝させることで、品種改良できる。品種改良は数世代で簡単に行える。品種改良は進化の一種...続きを読むPosted by ブクログ -
「人間は何万年も狩猟採集民族だったのだから~という習性には逆らえない』のような言説を目にすることがある。
中には思わず頷いてしまうような論もあるのだが、どこまでが信じられるものなのだろうか。
人間は、狩猟採取民族であった以前に、何百万年と猿人であり、何千万年と四足動物であり、何億年と魚類だった。
現...続きを読むPosted by ブクログ -
意欲作にして問題作。人類の進化は今まさに進んでいて、知能が自然選択で伸びたりしているという、ともするとポリティカリー・インコレクトな議論。
たしかに、見た目の違い、オリンピックの100m走、乳糖耐性、鎌状赤血球などを見れば、民族間で遺伝子レベルに由来する表現型の差異があるのは明らかだ。あとは進化論...続きを読むPosted by ブクログ -
本書の内容はあくまでも学会のコンセンサスではないしファクトとして危うい部分もあるので、それらは差っ引いて読むべきだが、面白い内容ではある
政治的に正しいのか微妙な箇所もいくらか目に付くのは玉に瑕Posted by ブクログ -
歴史書といえば、政治・文化・戦争などの出来事に焦点を当てることが
主流だったが、本書はそこに遺伝学を加味したアプローチを試みている。
なぜ、人工が増えたのか? なぜ、戦うようになったのか?
なぜ、階級ができたのか? それらのヒントや手がかりとなるなるだろう。
読めば読むほど、飽くなき興味がわいて...続きを読むPosted by ブクログ -
現世人類の生物的進化は数万年前に終わり、固定されているという
印象を吹き飛ばしてしまう。現生人類であるホモ・サピエンスと
滅び去ったと言われているネアンデルタール人の混血が文化的飛躍
をもたらしたという話はとても興味深い。Posted by ブクログ -
『201112 生物強化月刊』
「人類の精神の斉一性」人間の精神はどのような場所でも同じで、現生人類が約5万年前にアフリカから各地に拡散したときに、人類の進化は止まったという考え方。現在は否定されていて、人類の進化は続いているとされる。
「遺伝歴史学」では、人類の自然選択に影響を及ぼした歴史的要因...続きを読むPosted by ブクログ -
人間の進化は環境に適合することで生まれた。狩猟から農業へ、食べ物が変わり、それにより身体が変わった。移動ができることにより異なる民族が交わるようになり変化に適合する遺伝子が突然変異として生まれた。進化とは変化を繰り返すことによりうまれるものである。Posted by ブクログ