季節は冬に。
色々ヤバかった坂本さんは有名どころに就職が決まり、恋人ができ、時とともに色々変わっていくのだと思う凪。
LIMEのアカウントは消され、我聞はアカウントは消されてもトークは消えねえんだぞとばりに、そのトーク画面を見つめる。
市川円に声をかけられ、どんどん盛り上がる我聞に、ちょっと笑ってしまう。まじかあ、あんだけグダグダしといて円になびくの早えなあ、まあでも人によって傷ついた心は人でしか癒さないというしなあ、我聞ただ1人が立ち止まってるのもよくないよなあ、と思いつつ。
みすずがつぶやく、"悪い意味でこなれてきた感じがする"、そうそう、調子付いてきたときが一番こわい。
市川円からメッセージがきたので、我聞は消した。凪とのトーク履歴を。
もうこいつなんて要らないと。
やっと歩き出せるんだなあ、我聞は。
ぬか漬けとか、自分の会話とかで、母とだぶつくことに気づき、愕然とする凪。
精神的虐待をされた子供と似ている、と凪と母親を見るたび思う。
子供の意思を無視し、親の望む言葉を吐くように囲い込む。
機嫌を悪くすれば子供は怯え、親の望む言葉を吐き出すだけになる。
吉永さんの家に逃げ込む凪。
飲み会帰り、タクシーの中で、円にちょっかいをかけ、円はそれに反応をする。
"手練れとる、話が早くてエローい"やったとばかりに。良かったね、両思いだよ、恋人同士だ。
ラブホで一夜を明かしたっぽいシーンが導入され、円もまあ報われた?のかな?と思う。
母の、大島夕の気持ちの悪い一日が切り取られたシーンが挿入され、げんなりとする。
彼女も、実の母(つまり凪の祖母)から逃げ出したくて、でもできなくて、っていう、まあ、被害者といえば被害者という書き方がされ、ふ、と笑う。
人の悪口がとめどなく溢れる。
自分の悪口、相手の悪口、それらがみんな垂れ流しな田舎。
そうした中、"そこらのおばはん"に"馬鹿にされた"から、恋人に会わせろと電話をかける夕。
凪は慌てる。ママさんに親との関係性がおかしいと指摘され、根本的に見つめ直しが必要だと指摘され、まあそれはともかく恋人の代役を立てる必要があるとなり、店の客である桃園に白羽の矢が立つ。
桃園はなんだかんだとレジュメまで作ってくれ、出来る男、相変わらず悪口多いけど。ははっ。
チャオッコフーズの社長さん・五十嵐さんとようやくこぎつけた仕事の話、これが終わりホッとしたところ、そこで凪が恋人を親に会わせる必要があって代役を立てるという作戦がうんちゃらというのを聞く我聞。
親の話やらなんやら聞かなかったなあ、と思いながら、円が走り寄ってきたので凪のことを打ち消す我聞。
わざわざこう、何度も凪の影がみたいな感じで挿入してくるのは、なんやかやよりを戻すという前兆なんだろうかとモヤモヤしながら読み進める。
そして決戦の日。
ばばどものグダグダグズグズ。
うはあ、気持ち悪っ。
すごく、気持ち悪い、けど、分からなくもない、この空気、雰囲気。
そして、凪もその波に飲まれる。
仲良しだった、今回の主役の花嫁の悪口を吐き出す。
夕はとても、喜ぶ。自分の望む言葉が紡ぎ出されるから。
自分はそんなこと言うもんか、貴様らと違うって感じでいるがために、凪を、娘を、巻き込む。
ああ、なんて気持ち悪い親なんだろうか。
でも、こんな毒親がそこらにいるのも事実。
早く来い桃園、からの、なぜか、我聞が、きた。
は??ってなった。
しかもそこで幕引き、次巻へ続く。
おまえ、我聞、円といちゃこいて、凪なんて知らねってなったんじゃないの。つか、円を裏切ってんなよ。
ぞわぞわした。桃園が遅れた理由も不明だし(まあそれは次巻で判明するのだろうが)、とはいえ、我聞がなんでくるのって。いいじゃん別にもう、凪のことは。だから円といちゃこいたんでしょ。
なんか、ぐちゃぐちゃしてんな。いやまあ、そういう漫画なのだけども。