石田善彦のレビュー一覧

  • 沈黙のセールスマン〔新版〕

    Posted by ブクログ

    スーパーマンではない探偵、こんな探偵は孤独だけど、それなりに人生のカードを配られて過ごしている。読後感は良かった。

    0
    2025年07月12日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    シンプルだけど意外なトリックが最高で、ドラマで観た後、話の内容はほとんど忘れていても、トリックだけは覚えていた。
    原作もめちゃくちゃ面白かった。

    0
    2024年07月01日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    おもしろかった!!「アクロイド殺し」以来の第三者が記録を残す方式でのお話。

    いやもう、すごい引き込まれた。前半の不気味さから、後半ポアロが出てきてからの謎解きパート。
    ラストの犯人には驚いたし、その後の話もなかなか良い。

    中東の発掘現場の雰囲気がすごい出ていて、読んでいたら本当に乾燥した砂地にいる気分になれた。

    やっぱりアガサクリスティーは読みやすいなぁ。

    0
    2020年05月26日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ポアロもの。看護婦さんが語り手。

    考古学のことはさっぱりわかりません。中近東には1度行きました。博物館は行かなかったのを悔やみます。出てきた話題は、博物館を訪問して注意してみようと思いました。

    なぜどのようには、最後までわかりませんでした。推理小説として楽しめました。考古学、メソポタミアのことが分かっていれば、より楽しめると思われます。

    本書を読んでから、アガサクリスティ百科事典、アガサクリスティ99の謎 を読みました。体験に基づいて書いているので描写が正確なのだという理由が分かりました。

    ーーー旧版への書評
    アガサクリスティものを全巻読もうと思って、新品を買っていたら、お金が持たな

    0
    2013年05月04日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    レザラン看護婦がヘイスティングズより優秀なので、ずっと助手しててほしいな…と思った。しかしコールマンとくっ付くとは思わなかった。
    珍しく金目当てではない愛の殺人だったが、犯人の執念が怖い。塩酸飲んで死ぬの嫌すぎる。

    0
    2024年02月04日
  • 沈黙のセールスマン〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分の読むマイクル・Z・リューイン2作目。
    前に読んだ『祖父の祈り』は正直少々期待外れだったのだが、今作は”アルバート・サムスン”シリーズの4作目にして代表作の新訳版とのことあって、中々に楽しめた。

    もっと出くわしている気がするようで意外と少ない(探偵ものではあるがハードボイルドではなかったり、ハードボイルドではあるが私立探偵でなかったり)チャンドラーの系譜を継ぐザ・海外私立探偵ハードボイルドもの。

    仕事にあぶれ、先細り行く懐事情が心配になる中、調査料割引セールの広告を打って出たサムスンに舞い込んだのは「製薬会社にセールスマンとして勤めている弟が、半年前、勤務中に研究室で事故に遭い意識不明

    0
    2023年03月12日
  • 沈黙のセールスマン〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ジョンの姉からの依頼は、短期間で遂行。でも、姉の真意は金で納得感が得られず、ジョンの妻からの依頼として、調査を続ける。何かおかしい。アルバートの正義感に共感するも、だんだん強引な手段を採るので心配になる。アルの娘のサムがいい娘で良かった。アルの父親らしさが感じられて。最終的に暴走の歯止めにはらなかったが。
    何かおかしな事件というところから、後半は大事件に。何を信じればいいのか。アルは自分だけを信じて真実にたどり着く。
    ラストの緊迫感、大逆転。拳銃を持たない私立探偵のハードボイルド。
    骨のある逸品。

    0
    2022年10月09日
  • 沈黙のセールスマン〔新版〕

    Posted by ブクログ

    〈アルバート・サムスン〉シリーズ。爆発事故で半年以上入院している弟になぜ会えないのか調査してほしいとサムスンに依頼がくる。製薬企業が隠そうとしていることをどうにか暴こうとするサムスン。調べるほどに怪しいところが見え始め謎は深まっていく。サムスンとその娘のサムの魅力的な造形と二人のやり取りの面白さも読みどころ。探偵小説としての面白さ、楽しさを存分に味わえる。来月にはシリーズ最新作が刊行されるということで楽しみに待ちたい。

    0
    2022年08月19日
  • 沈黙のセールスマン〔新版〕

    Posted by ブクログ

    半年も入院したまま、面会謝絶で安否もわからない弟の様子を調べて。依頼人の女性は憔悴しきっていた。製薬会社でセールスマンとして働く弟が、会社の研究所で爆発事故にあい、以来、社の管理下にあるという。なぜセールス部門の者が研究所内の事故に?不審に思ったわたしは、ガードの堅い会社側に揺さぶりをかける―十数年ぶりに再会した実の娘とともに謎を追う知性派探偵サムスン。

    新版が出たので、28年ぶりに再読。
    細かいところは忘れていたが、大筋は覚えていた通りだった。最新作も楽しみである。

    0
    2022年08月08日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    初めてちゃんと読んだアガサ・クリスティ長編。名探偵ポアロシリーズ。
    中東での発掘作業チームのリーダー、ライドナー博士の妻が情緒不安定なため、看護師として呼ばれたレザラン。ライドナー夫人は、他の男性と恋に落ちるたびに死んだはずの元夫から脅迫状を受け取っていた。ライドナー博士と再婚してからは脅迫状が来なくなっていたのだが、なぜか発掘現場に来てから再度脅迫状が届き、ライドナー夫人は殺されるかもしれないという恐怖にとりつかれていた。そんなある日、ライドナー夫人の撲殺死体が発見されるー。

    先に読んでいた短編集「ポアロ登場」よりも読みやすく、最後まで犯人が分からなかった。発掘チームの人達の名前は最後まで

    0
    2017年09月21日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    最後のポアロの畳み掛けが好き。
    今だったら考えられない、中東でののんびりじっくり発掘調査。当時のイギリス人は簡単にこの地域にも足を伸ばしてたんだという事実に驚いた。事件自体は、そこまで中東色がでていない純粋なイギリス人たちを中心としたミステリー。
    あとがきの、「クリスティは普遍だ。だから世の中の流れに疲れてしまったら、クリスティを読むといい」的な言葉が好き。

    1
    2017年06月29日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    遺跡調査隊が発掘作業をしていたヤリミア遺跡で起こった事件を、看護婦エイミー・レザランが記録した物語です。

    隊長である考古学者エリック・ライドナーの妻、ルイーズ・ライドナーに、死んだはずの元夫からと思われる脅迫状が届きます。周りの人はただのいたずらだと思い本気にはしていませんでしたが、ルイーズは恐怖に怯えていました。
    そしてある日、本当に殺されてしまいます。

    “外部の人間が奥さんの部屋にはいるには、入口の門を通って、中庭を横切らなくてはならないのです。だが、守衛とコックと小間使いの少年の一致した証言によれば、外からはいってきたものはいなかったというのです”よって、“犯人は外からはいってきたの

    0
    2017年06月10日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    昔読んだ記憶があったせいかトリックにはそれほど驚かなかったのが悲しい。また調査隊メンバーも殆ど読み分けられていなかったのも少し勿体無く感じてしまう。
    しかし、そんなマイナスポイントを補って余りあるほどルイーズ・ライドナーという人物は魅力的だったな。ポアロが最後に指摘したように今回の事件は彼女の性格が全ての問題の根幹に有ったということがよく判る構成になっていた

    0
    2016年07月23日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    発掘調査の宿泊施設で起こる殺人事件。
    「悲劇的な魔力」を持つ被害者、被害者に嫉妬する女性関係者、被害者の魔力にひかれる男性関係者。ポアロが関係者全員に被害者の人となりを聴き取り調査し、被害者の人物像を浮き彫りにしていく過程は面白いし、脅迫状の差出人、窓から覗いていた人物の正体、音が届く範囲の違いの謎など、様々な謎が盛り込まれている点も高く評価ができる。
    人物の造形、謎の盛り込み方、探偵の調査内容など、本格ミステリーとしての作り込みに関しては、ハイレベルな作品であると感じた。真相はかなりの無理筋だが、それでも楽しめる作品であった。


    (ネタバレ)
    ①チェスタトンが考えそうなトリックだが、被害者

    0
    2016年03月01日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    舞台が今までにないところで新しい。トリックも言われてしまえばそんな物かと思うが、やっぱり言われなければわからない。犯人の意外性や被害者を取り巻く人間関係はやはりクリスティらしく面白かった。

    0
    2015年02月14日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    アガサクリスティーのポアロシリーズ。
    中近東を舞台に事件が起こる。ポアロの世界観のある、とても読みやすい一冊。それぞれの人間観察をしながら読むと面白いかも。

    0
    2014年03月15日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    考古学者と再婚したルイーズの元に、死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込みます。
    さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を目撃したと証言しました。
    しかし、それらは不可思議な殺人事件への序曲に過ぎませんでした・・・。
    過去から襲い来る悪夢の正体をポワロは暴くことが出来るのか?
    中近東を舞台にしたクリスティ作品の最高傑作。―解説:春日 春樹 より

    話はひとりの看護婦エイミー・レザランのレポート形式で綴られます。
    遺跡発掘現場で働く様々な人間達。
    彼らはエリック・ライドナー博士をリーダーに家族のような雰囲気でした。
    しかし今年の調査隊には奇妙な緊迫した空気が漂っていました。何故か?

    この緊迫した空気は、

    0
    2013年11月15日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    遺跡チームの宿舎で起きる殺人事件。途中からぐんぐん面白くなった。犯人かなと思った人も殺され予想もつかない真犯人だった。そして誰もいなくなった ABC殺人事件ほどではないが読ませる力はさすがクリスティと思う

    0
    2013年08月21日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

     再読。
     出来栄えは上々。キラリと光る名作。
     トリックは知ってしまえば「なあんだ」で終わってしまうかもしれない。西暦2000年をとうに過ぎた今、余りにも使い古された感のあるトリックでもある。しかし、有名なトリックというのは、思いもよらぬ「意外性」を持つから「再利用」が図られるのであり、既知だとして軽んじられるものではない。
     ストーリーも身があり、人物の思惑が交錯する様を描写する力量は、流石クリスティ。

    1
    2014年03月17日
  • メソポタミヤの殺人

    Posted by ブクログ

    中近東のノスタルジックな雰囲気と、魅惑の女性。そしてポワロ。
    ポワロはどうして、あんなにも変な人よばわりされるのでしょうね、ちょっと可哀想になります。

    0
    2012年11月27日