石田善彦のレビュー一覧
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ネタバレポアロもの。看護婦さんが語り手。
考古学のことはさっぱりわかりません。中近東には1度行きました。博物館は行かなかったのを悔やみます。出てきた話題は、博物館を訪問して注意してみようと思いました。
なぜどのようには、最後までわかりませんでした。推理小説として楽しめました。考古学、メソポタミアのことが分かっていれば、より楽しめると思われます。
本書を読んでから、アガサクリスティ百科事典、アガサクリスティ99の謎 を読みました。体験に基づいて書いているので描写が正確なのだという理由が分かりました。
ーーー旧版への書評
アガサクリスティものを全巻読もうと思って、新品を買っていたら、お金が持たな -
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ネタバレ自分の読むマイクル・Z・リューイン2作目。
前に読んだ『祖父の祈り』は正直少々期待外れだったのだが、今作は”アルバート・サムスン”シリーズの4作目にして代表作の新訳版とのことあって、中々に楽しめた。
もっと出くわしている気がするようで意外と少ない(探偵ものではあるがハードボイルドではなかったり、ハードボイルドではあるが私立探偵でなかったり)チャンドラーの系譜を継ぐザ・海外私立探偵ハードボイルドもの。
仕事にあぶれ、先細り行く懐事情が心配になる中、調査料割引セールの広告を打って出たサムスンに舞い込んだのは「製薬会社にセールスマンとして勤めている弟が、半年前、勤務中に研究室で事故に遭い意識不明 -
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初めてちゃんと読んだアガサ・クリスティ長編。名探偵ポアロシリーズ。
中東での発掘作業チームのリーダー、ライドナー博士の妻が情緒不安定なため、看護師として呼ばれたレザラン。ライドナー夫人は、他の男性と恋に落ちるたびに死んだはずの元夫から脅迫状を受け取っていた。ライドナー博士と再婚してからは脅迫状が来なくなっていたのだが、なぜか発掘現場に来てから再度脅迫状が届き、ライドナー夫人は殺されるかもしれないという恐怖にとりつかれていた。そんなある日、ライドナー夫人の撲殺死体が発見されるー。
先に読んでいた短編集「ポアロ登場」よりも読みやすく、最後まで犯人が分からなかった。発掘チームの人達の名前は最後まで -
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遺跡調査隊が発掘作業をしていたヤリミア遺跡で起こった事件を、看護婦エイミー・レザランが記録した物語です。
隊長である考古学者エリック・ライドナーの妻、ルイーズ・ライドナーに、死んだはずの元夫からと思われる脅迫状が届きます。周りの人はただのいたずらだと思い本気にはしていませんでしたが、ルイーズは恐怖に怯えていました。
そしてある日、本当に殺されてしまいます。
“外部の人間が奥さんの部屋にはいるには、入口の門を通って、中庭を横切らなくてはならないのです。だが、守衛とコックと小間使いの少年の一致した証言によれば、外からはいってきたものはいなかったというのです”よって、“犯人は外からはいってきたの -
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ネタバレ発掘調査の宿泊施設で起こる殺人事件。
「悲劇的な魔力」を持つ被害者、被害者に嫉妬する女性関係者、被害者の魔力にひかれる男性関係者。ポアロが関係者全員に被害者の人となりを聴き取り調査し、被害者の人物像を浮き彫りにしていく過程は面白いし、脅迫状の差出人、窓から覗いていた人物の正体、音が届く範囲の違いの謎など、様々な謎が盛り込まれている点も高く評価ができる。
人物の造形、謎の盛り込み方、探偵の調査内容など、本格ミステリーとしての作り込みに関しては、ハイレベルな作品であると感じた。真相はかなりの無理筋だが、それでも楽しめる作品であった。
(ネタバレ)
①チェスタトンが考えそうなトリックだが、被害者 -
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考古学者と再婚したルイーズの元に、死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込みます。
さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を目撃したと証言しました。
しかし、それらは不可思議な殺人事件への序曲に過ぎませんでした・・・。
過去から襲い来る悪夢の正体をポワロは暴くことが出来るのか?
中近東を舞台にしたクリスティ作品の最高傑作。―解説:春日 春樹 より
話はひとりの看護婦エイミー・レザランのレポート形式で綴られます。
遺跡発掘現場で働く様々な人間達。
彼らはエリック・ライドナー博士をリーダーに家族のような雰囲気でした。
しかし今年の調査隊には奇妙な緊迫した空気が漂っていました。何故か?
この緊迫した空気は、