星野リリィのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
明治時代を舞台にした異種共存物語。
軍人と妖怪それぞれの共闘による悪党対峙の活劇を描いた作品ながら、伝奇バトルもの的な要素は比較的薄く、主軸は軍人青年と半妖怪の娘達の恋愛に置かれる。
作中で登場する妖怪・半妖怪達は被差別者的文脈の暗喩にやんわりと乗せられ、文明開化後の日本の中で彼女らが忌避され淘汰されていく様と、それによる人間社会との亀裂を繊細なタッチで描いていく。
物語自体はそれほど重くはなく、あくまで男女キャラクター達の掛け合いを中心に進むのと、カップリングが冒頭時点で成立し、その先の分かち合いを主眼に描いた点が特徴。
女性向けながら男性も許容するタッチも含め、比較的読みやすい作品だった -
Posted by ブクログ
エアルルが男の子…だと…?!
読んでてニコニコしてる自分がいます。
星野リリイさんの本は何冊か読んだことがありますが、
可愛い絵柄ながら確かな画力を持っており、安心して読めます。
お話もその絵柄に比例して非常にかわいらしい。
表題作「ラブクエ」は全六話という短期連載の作品であるためか、
話の展開が駆け足。異世界ファンタジーの設定が生かされているようで微妙に生かされていないように感じました。
魅力的なサブキャラクター達の過去も匂わす程度にしか描かれておらず、消化不良。彼らの外伝があるなら是非読んでみたいと思います。
同時収録されている読み切り作品「フェロモン」はひたすらシンプルなエロ漫画。