高尾理一のレビュー一覧
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高尾さんの人外もの。天狗が闊歩する山に迷いこんだ人間が襲われそうになるが、ある天狗に身体を奪われることで窮地を逃れる。だがそのせいで互いの精なしでは生きられなくなり、攻の館に身を寄せることになる。
後半はとにかく、どうして外に出てはいけないのか?という受に、ダメだ一点張りの攻という流れが続き、まるで日本昔話を読んでいるかのような錯覚に。その結果起こる事件も、とにかく受に攻が最初から話していれば、あるいは受が攻を信じていれば回避できるトラブルなので、想定内の予定調和を経て特に盛り上がりもないまま終わってしまいました。
受がずっと苛立っていたのが印象的。 -
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ネタバレ初読み作家さん。
攻め:高校1年・射場剛虎
受け:28才バリスタ・小糸馨
その体格や容貌から実は童貞にもかかわらず百戦錬磨の手練れのように周囲から思われている剛虎。全く未知なる世界の話をするわけにはいかず益々無口になって行って、そこがまた女には飽きたと思われる始末でどうやったら現実の未経験と周りの思っていることのギャップを埋めたらいいのか。
バイト先のバリスタを密かに好きだが、バリスタも剛虎は手練れだと思っていて…。
CD聴きたさに読んだもの。
まるでコメディのような神話の作られ方に笑ったww
本人が見栄っ張りだったのももちろんあるだろうけれど。
でも、お蔭で好きな人の最初になれたので -
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ネタバレ可愛い執着攻と、臆病バンビ受という印象でした。
鬼を使役するという立場上、受の方が強気ではありますが、
肝心なところではしっかりと攻が受を守るという構図が
バランスよかったと思います。
王道展開なので、設定以外は正直目新しさはありません。
ですが、攻の性格がとても健気で一途で、執着というよりは、
ご主人様に構って欲しくて仕方がない犬という感じです。
若干のおっさんくささと、変態ちっくなストーカーっぷりが
際立ってますが、その辺りはご愛嬌。
逆に受の性格が女々しすぎてイライラしてしまったので、
攻の設定が面白いだけに残念な気がします。
後半、攻の血を取り入れたことにより、少し攻撃的な性格も
垣 -
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高尾さん初読み。お伽話的な展開を、説得力のある文章で丁寧に書いているのに驚き。主人公も攻もそれぞれちゃんと芯が通っていてキャラとして非常に好感触で、え?これ本当にBLになるの?って思っちゃいました。
苦境に立たされた主人公が、本当の自分の目的をわかってもらおうと攻と攻の妹相手に頑張るところなんて、読んでいてとてもワクワクしました。
ただ、だからなのか、BL展開がいささか唐突に感じられたみたいで。そうだ、これBLだった…となぜかガッカリしてしまった(笑)それぐらい序盤の流れは良かったです。
物語の背景をしっかり楽しめた分、恋愛面でのきっかけや収束が良くも悪くもBL的で、そこのところが個人的に引っ -
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海外出張の時に関係を持った相手が上司になる。
一度持った時の関係で今まで感じたことの無いくらい乱れた受けだけど、上司となった今はきっぱり線を引くことに。
でも、この上司がぐいぐい来ること。
と。簡単に書くとこんなんだけど、実は話が意外と入り組んでてうまく作られているなぁって思った。
観光したり周りに「お坊ちゃん社長」と白い目で見られている攻めも実は特命を受けていたり。
でもそれを知られないようにふるまって、受けも騙されたり。
といっても、会社のトップのことだから言えないんだけど、愛されていると思いどんどん引いた線を越えようとする気持ちに正直になろうとした矢先に知ったもんだから受けのショ -
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ネタバレ江戸時代から現代にタイムスリップしてきた攻を
拾っちゃった受のお話です。
文明の利器に驚きながらも順応してゆく攻は、確かに
なんとも言えず可愛い……。
とはいえ、江戸で大事な仕事を残してきた攻は、お侍と
いう職業柄、超堅物。受のすがりつき攻撃にもびくとも
せず、両思いなのに江戸に帰っちゃいましたー。
と、ええぇぇ!?
な展開になるんですが、そこはBL。
用事済ませてちゃんと帰ってきました(笑)
ラストが掛け足すぎて、少し気になりましたが、
そこそこ楽しめるお話でした。
現代暮らし驚き編をもう少し削って、ラブに重点おいた
方が良かったような気もします。