あらすじ
「最強の鬼を持ちながら、意のままにできぬとは無能だ」一族最年少の鬼使い・鴇守(ときもり)に冷たく言い放つ美貌の男・右恭(うきょう)。 陰陽道を駆使し、鬼使いを陰で支える修復師だ。言葉はキツいけど、この人なら俺を導いてくれる――右恭の下で修行を始める鴇守だが、「俺以外の鬼や人間と浮気するな!!」嫉妬深い恋人の鬼・夜刀(やと)が、右恭に敵意を剥き出しに! そんな折、鬼が次々と一族を狙う事件が発生し!?
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Posted by ブクログ
前作での楽しいノリは健在。むしろラブラブ要素はパワーアップしてるので読んでいてとても楽しかったです。鬼使いとして今の境遇を認めてもらうために努力する鴇守に、そんなことをわかってるんだかわかってないんだか、とにかく鴇守に近づく鬼は許さない夜刀に、前作の人たちと新しいキャラまで出てきて事件に挑んでいく…と読み応えたっぷりの一冊でした。カッパの報われないながらも一生懸命で可愛い描写に癒された。鴇守のたらしぶりは鬼畜。
最後には夜刀の本懐が判明して不穏な空気のまま続巻へ。続くのはとても嬉しいけど、鴇守が人間でなくなっちゃったらなんだか寂しいなあ。現在の環境では鬼になった方が夜刀とずっと一緒にいられるし、家族とのしがらみもなくなるしでいいんだろうけど。とにかく次巻が待ち遠しい。
Posted by ブクログ
設定が好きだーと思って読んでいるこのシリーズ、2作目でもやはりちょっと説明が冗長?この巻では、右恭という陰陽師の末裔が出てきて、鬼にもちゃんと対抗できる人の存在がわかって、夜刀にライバルらしきものができた。やはり難しいのは、主人公の鴇守と夜刀の関係で、もともとお互い執着&依存しあってるのが前提なので、うまく描かないとマンネリに見えてしまうというか。物語としては、多少の波風を2人の間に入れた方がいいような気がする。