あらすじ
【電子限定版】書き下ろし番外編「鬼になった夜-幕間-」収録。●恋人の夜刀(やと)が俺を鬼にしようとしている――!? 鬼使いの鴇守(ときもり)は、相棒の鬼・夜刀の企みに気づき愕然!! 今までにない鴇守の怒りに、夜刀は激しくうろたえる。そんな時、京に人食い怨霊が出現し、一族存亡の危機に!! 気まずいまま夜刀を使役するが、鴇守は戦いの中成果をあげ、次第に皆に認められる当主候補になっていき!? 永遠の時を生きる鬼と、儚い命を紡ぐ人間の異種恋愛譚、衝撃の完結!!
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Posted by ブクログ
うう、泣いてしまった。前巻で暗示されていた未来に、こっちを選ぶだろうな~と気楽に思った自分が悔やまれる。
愛し愛され主人公たちの姿を、楽しくコミカルに描いていたから油断してました。夜刀を失ってしまう局面にきて、初めて夜刀の辛さを実感した鴇守。王道ともとれる展開にも関わらず、夜刀の覚悟と鴇守の強い想いに打たれてしまった。
そんな鴇守の選択を犠牲とは思わないものの、置いていかれた右恭さんも辛かった。最後は救われたけど、彼のそれまでを思うと素直に良かったね!とは言えないような。だからこそ三人で歩く姿には涙を抑えきれませんでした。(でも右恭さんは満足なんだろうな涙)
おバカでひたむき一途なカッパの存在は心のオアシスでした。鴇守、たまには水かき褒めてあげて!(笑)
寂しいような温まるような複雑な想いが混じったラスト。冒険はともかく、その後の二人を何らかの形で覗き見ることができたらいいな…!