妹尾河童のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ少年Hの心の動きがすごく細かく詳細に描かれ、Hに共感しながら、あの時代を過ごすことが出来ます。恐ろしい時代。
「戦争はね、ある日突然くるもんじゃない。小石がパラパラと落ちてきたりするていど。でも実はそれが、戦争が始まる前兆だったことを、後になってから知ることになるの」という河童さんのことばに寒気を覚えます。
Hが感じた「なんかおかしい」ということに、私も気づけるだろうかとはらはらします。今後、起きないとは言い切れない戦争。
奇しくも沖縄戦終結69年の今日、読み終わりました。沖縄では4人に1人が亡くなったというとんでもない戦争。平和は作っていかねばならぬものと肝に銘じます。 -
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ネタバレ少年Hの心の動きがすごく細かく詳細に描かれ、Hに共感しながら、あの時代を過ごすことが出来ます。恐ろしい時代。
「戦争はね、ある日突然くるもんじゃない。小石がパラパラと落ちてきたりするていど。でも実はそれが、戦争が始まる前兆だったことを、後になってから知ることになるの」という河童さんのことばに寒気を覚えます。
Hが感じた「なんかおかしい」ということに、私も気づけるだろうかとはらはらします。今後、起きないとは言い切れない戦争。
奇しくも沖縄戦終結69年の今日、読み終わりました。沖縄では4人に1人が亡くなったというとんでもない戦争。平和は作っていかねばならぬものと肝に銘じます。 -
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『少年H』下巻。
これを読んで「戦争とは何だったのか」がやっと分かった気がします。学校でも勉強したし、ヒロシマにもナガサキにも行きました。戦争を描いた小説もいっぱい読みました。戦争はダメです、悲惨ですと、表面上では理解していても、どこか他人事で自分とは違う世界のこと。そんな状態だったと思うんです。でも、読み終えた時、ストンと腹に落ちた気がしました。
子供の目から見た大人の愚かさ。戦争を続け、体面のために後に引けなくなり、周りが見えなくなっている軍人たち。自分が大人になったからなのか、大人側の考えていることも分かりますし、子供の目からはそう見えるんだよな、と改めて身を引き締める思いです。
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Posted by ブクログ
文庫化を待ち望んでいた作品でした♪ 読み応え充分♪
日本人が読んでおくべき、知っておくべき極近い過去の重い歴史を、1人の少年の目から見た史実として“生き生き”と活写している読みやすい文章は、おそらくは もの凄く 価値あるもののように思えます。
作者自身でもある“H”少年の日常は、その時代を実際に生きた当人だからこそのリアリティをもって迫ってくるけれど、決して悲観的ではなく、むしろ楽観的にすら見えてくるたくましさがありありと伝わってきて、ジンと胸にくるものがあり、時におかしく、ほんの少し悲しくもあった少年時代…
H少年の成長を追っていくに従って、否応なくその生活すべてに深く関わってくるあの“戦 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画を観て原作を読んでみたいと購入。
戦争物と呼ばれる作品は数多くあるけれど、これは戦争中の普通の人々の生活を書いた作品。
好奇心旺盛な小学生のHから見た世界だけれど、本来なら戦争体験者から今の子供たちへ聞かせてあげたいお話。
今は戦争体験者の方の方が少ないからそんな機会も少なくなってしまったけれど、子供たちにはぜひ読んでもらいたい作品。
24時間の時間表示を教えるようになったり、旧かな使いが今の様式になったのはこの頃からとか、今の「時刻表」がこの時代に「時間表」から変更になったとか知らないことがたくさんあった。
今から下巻読みます。