妹尾河童のレビュー一覧

  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    盲目的では無くて疑問も浮かびながら、現実的に生きてる少年としての実感がありました。
    そんな感じだったんだという新たな気づきもあって、読んで良かったと思えます。

    0
    2024年11月11日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    中盤くらいまではどんどん盛り上がっていく戦争の荒波に生きるのに必死な少年。
    後半は、戦後のみんながどうしたらいいかわからない中、少年なりに模索して、やりたいこと納得のいくことを探していく。
    とても共感がもてる。
    思春期にありがちな心の揺れをとても細かく描いている。
    筆者が、残しておきたかったという記録のようなものを感じさせられる。

    0
    2021年09月08日
  • 少年H(上)

    Posted by ブクログ

    戦争が表面化していく中で、もがき苦しみでも楽しんで生活していく自伝的長編小説。
    少年の淡々とした考え方やいつの時代も子供は子どもらしいとほっこりさせられる。
    世の中が暗い時代になっていくのに、少年たちの明るさに救われた。
    妹尾少年の友だちや家族もいい味を出していると思う

    0
    2021年09月08日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    あらすじも確認せず、
    何気なく手にとった一冊。

    毎週放送されるサザエさんのように、
    少年Hの日常を短く綴った作品だと、
    最初の頃は思っていた。

    そのスタンスは最後まで同じだったが、
    サザエさんのように身の回りで起きる小さな日常から
    徐々に「戦争」という抗えない日常へと変化していく。

    少年の目に写る「戦争」が、
    とてもリアルな作品だった。

    0
    2020年11月09日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    河童さんの少年時代がよくわかって面白かった。河童さんの視点、考え方、ご両親や近所の人たちの関わり。素敵だった。
    関わる人が多くて凄いなと思った。近所の人達とも気さくに、先生や友達ともいい関係を作っていて羨ましい。そうなふうに人と気軽に関われるようになりたい。気の合う人合わない人はあるようだけど、それでも友達が多くて助けられて、河童さんの人柄がうかがえた。
    色々悪いこともしていたけど、、度胸もあって自分をしっかりもって生きてるのがいいなと思った。
    絵と映画が本当に好きで、そういったのに熱心なところも素敵。こういう人に憧れるけど、わたしには何もない…つまらない人間になってしまった。

    0
    2020年11月06日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    情報統制が全ての始まりであった。現代社会において、報道の自由は確保されているのか。データが発展した世界では、あらゆるものが取捨選択できてしまう。

    0
    2020年05月18日
  • 少年H(上)

    Posted by ブクログ

    学校の課題の関係で読み始めた本ですが、読んでみたら、戦争という新しい分野の本も面白いと感じました。今の世の中に生まれてよかったと思います。

    0
    2019年07月14日
  • 少年H(上)

    Posted by ブクログ

    自由に遊んでいた少年時代から、徐々に戦争が近づいてくる
    当時の生活の様子とか、少しずつ近づいてくる戦争の足音とか感じられる

    0
    2016年11月25日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少年Hの好奇心旺盛な所にドキドキしたり
    H少年のお母さんに対する思いとか読んでて一緒にイラついたよ(笑)
    H少年は頭の切れる賢い子だったんだ~ってでも一言多いのよね
    まぁ素直とも言うが・・・
    下巻の後半の方はH少年の苦しみや苛立ちが凄く伝わる。
    下巻はほぼ戦争の話だけど子供の視点だからか全体的に暗くなりすぎずに読める。
    が、やはり戦争は怖いと改めて思った。

    0
    2016年11月15日
  • 少年H(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少年Hの好奇心旺盛な所にドキドキしたり
    H少年のお母さんに対する思いとか読んでて一緒にイラついたよ(笑)
    H少年は頭の切れる賢い子だったんだ~ってでも一言多いのよね
    まぁ素直とも言うが・・・
    下巻の後半の方はH少年の苦しみや苛立ちが凄く伝わる。
    下巻はほぼ戦争の話だけど子供の視点だからか全体的に暗くなりすぎずに読める。
    が、やはり戦争は怖いと改めて思った。

    0
    2016年11月15日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    戦前から戦後までを生き抜いた少年のお話。まだ若かったので実際に軍隊に入って戦争に行ったわけではないが、学校で戦争で使う部品作りをしたり、食料不足で苦しんだり、空襲で死にそうになったりと生死をさまよう経験をしていた。その頃の写真や地図が載っていて、本当にその頃にタイムスリップをしたような感覚で読んでいた。

    0
    2016年04月03日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    昭和の古き良き少年日常生活冒険譚(?)の上巻から一転、下巻はシリアスな展開に。戦時中に当時の子供たちがどのような思いでいたのか、Hという少年の目を通した見方が、逆にドロドロとした軍国主義の恐ろしさを表している。キリスト教徒であることから戦時中もリベラルな考えを曲げなかった両親の元で、自らもその考えの元、体制に抗ったH。戦争が終わるとすぐ、何事もなかったかのようにリベラルへ傾倒する民衆を見て、何とも言えぬ不快感と悔しさに襲われる彼の姿は、真に迫るものがある(自分だけが知ってるようなマニアックなアニメが、いつのまにかゴールデンタイムに放映され、にわかファンが増えた、みたいな話?ちょっと失礼か?)

    0
    2015年10月07日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    戦争の責任はだれにあるのか?と問いながら周りの変化に戸惑うHと、
    生きるために闇市でしたたかに生きる横田との対比が面白かった。

    Hは少々頭でっかちなところがある印象。
    センシティブすぎるかなぁ。
    周りの友達から指摘もあったので河童さんも自己認知あったんだろうな。

    総論としては、おもしろかった。
    最後の終わり方が少し気になる。多感なH少年がどんな風に大人になっていくのかなぁ。

    0
    2014年08月17日
  • 少年H(上)

    Posted by ブクログ

    大学時代(10年くらい前)に一度読んだ本。
    とてもおもしろかった、という感想だけ覚えていて、古本屋に売っていたので再度購入。

    好奇心旺盛な肇少年。大人がたじたじになるくらいの、なんでなんで攻撃は、大人になっても忘れてはいけない感覚だと、改めて学んだ。

    知恵がある人が勝つ。

    小学生って、大人が思っているより大人びているんだよな、って思い出させてくれる本。

    お父さんの包み込むような優しさにもキュン。映画化の後なのでどうしても水谷豊を想像してしまう。

    0
    2014年08月16日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    下巻に入り、Hも少年から青年へと移行していく。
    誰もがそうであるように、親が小さくなり、異性に夢中にあり、自分に何ができるのかと苦悩する。生まれてきた意味を追い、意義を探す。
    その中にもちいさなHから通底する独特の感性がみられて、知らず知らずほっこりとさせられる。

    上下巻なのでそれなりの長さではあるが、生き生きとしてHを遊んでいるような、話しているような、とても楽しい読書体験だった。

    この本を通して、激動の時代を多感なまま生き抜いた少年Hに会えたことに感謝したい。

    0
    2014年02月15日
  • 少年H(上)

    Posted by ブクログ

    筆者の自伝的な物語で時代背景も今とは違うのに、妹の好子が登場するシーンは自分の妹と重ねてしまい、自分の子供の頃を思い出す。

    0
    2013年10月30日
  • 少年H(上)

    Posted by ブクログ

    舞台美術家、妹尾河童氏のベストセラー小説。映像化も多数で、最近もテレビ朝日の開局55周年記念企画として映画化されていましたね。

    形式は短編連作で、エッセイ風。漢字は総ルビになっていて、小学生でも十分に読める内容になっています。

    少年Hの目から見た戦争が、少年のままの声で、分かりやすく丁寧に描かれています。戦争というものが、色濃く伝わる、そんな良作でした。

    0
    2013年10月28日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    多感な時期を戦時下で過ごしたH少年。家も家財も失った上に、厳しい訓練があって、お腹も空く…愚痴も言いたくなるし、勝てるワケないとも思う。軍事教育なんて浸透しないんだなと、庶民の暮らしや想いが読みやすくわかった。

    それにしても、H少年の行動力と頭の良さは、子どもとは思えない程に立派で頼もしい。最後の終わり方も良かったな。

    0
    2013年10月10日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    上巻と比べ戦争時の体験が中心に描かれている。
    読み応えがあり、色々な人に読んで貰いたい作品だと感じた。

    0
    2013年08月14日
  • 少年H(下)

    Posted by ブクログ

    戦争激化から終戦、そして周囲が激変していく様子に戸惑うHの下巻。
    この時代の中学生はしっかりしているなぁ。
    Hもそうですが、射撃部先輩・杉田さんが終戦を冷静に受け止め、銃の管理を任された身として何をすべきかを考え遂行しようとする姿勢はもう尊敬します。
    こんな感想、小学生のころ読んだ時は抱えていなかったなぁ。
    その頃は私も中学生になったらこんな風になるとでも思ってたのかな…w
    二中の面々は先輩だけでなく先生もいろんな人がいるので読んでいておもしろかった。
    田森教官の変貌ぶりはびっくりしたけど…w

    後半、Hが精神的に不安定になった際の父の対応が素晴らしかった。
    父の反応を見て、自分を客観的に見つ

    0
    2013年08月12日