妹尾河童のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ河童さんの少年時代がよくわかって面白かった。河童さんの視点、考え方、ご両親や近所の人たちの関わり。素敵だった。
関わる人が多くて凄いなと思った。近所の人達とも気さくに、先生や友達ともいい関係を作っていて羨ましい。そうなふうに人と気軽に関われるようになりたい。気の合う人合わない人はあるようだけど、それでも友達が多くて助けられて、河童さんの人柄がうかがえた。
色々悪いこともしていたけど、、度胸もあって自分をしっかりもって生きてるのがいいなと思った。
絵と映画が本当に好きで、そういったのに熱心なところも素敵。こういう人に憧れるけど、わたしには何もない…つまらない人間になってしまった。 -
Posted by ブクログ
昭和の古き良き少年日常生活冒険譚(?)の上巻から一転、下巻はシリアスな展開に。戦時中に当時の子供たちがどのような思いでいたのか、Hという少年の目を通した見方が、逆にドロドロとした軍国主義の恐ろしさを表している。キリスト教徒であることから戦時中もリベラルな考えを曲げなかった両親の元で、自らもその考えの元、体制に抗ったH。戦争が終わるとすぐ、何事もなかったかのようにリベラルへ傾倒する民衆を見て、何とも言えぬ不快感と悔しさに襲われる彼の姿は、真に迫るものがある(自分だけが知ってるようなマニアックなアニメが、いつのまにかゴールデンタイムに放映され、にわかファンが増えた、みたいな話?ちょっと失礼か?)
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Posted by ブクログ
戦争激化から終戦、そして周囲が激変していく様子に戸惑うHの下巻。
この時代の中学生はしっかりしているなぁ。
Hもそうですが、射撃部先輩・杉田さんが終戦を冷静に受け止め、銃の管理を任された身として何をすべきかを考え遂行しようとする姿勢はもう尊敬します。
こんな感想、小学生のころ読んだ時は抱えていなかったなぁ。
その頃は私も中学生になったらこんな風になるとでも思ってたのかな…w
二中の面々は先輩だけでなく先生もいろんな人がいるので読んでいておもしろかった。
田森教官の変貌ぶりはびっくりしたけど…w
後半、Hが精神的に不安定になった際の父の対応が素晴らしかった。
父の反応を見て、自分を客観的に見つ